DEAD SPACE
| ジャンル | サード・パーソン・シューティング |
|---|---|
| 対応機種 | プレイステーション3、Xbox 360、Microsoft Windows |
| 開発元 | Visceral Games(旧称:レッドウッド・ショアーズ) |
| 発売元 | エレクトロニック・アーツ |
| 人数 | 1人 |
| 発売日 | 北米: 2008年10月14日 |
| 対象年齢 | ESRB : M(17歳以上対象) |
『Dead Space』(デッドスペース)は、Visceral Games(旧称:レッドウッド・ショアーズ)が開発し、北米で2008年10月14日にエレクトロニック・アーツから発売されたサードパーソン・シューティング形式のビデオゲームである。
目次
概要[編集]
本作は、謎の事件に巻き込まれた宇宙船において異形の生き物との戦いを繰り広げるサードパーソン・シューティング(TPS)ゲームである。手足などの部位破壊に代表される過酷な行為が描写に留まらずゲームのメカニズムや戦術に組み込まれていることが特徴で、残酷描写の規制のためか日本や中国では発売されていない。当初ドイツでも販売が自粛される方針だったが、後に発売された。その他の地域では通常通り販売されている。アジア版のタイトルは『絶命異次元』である。
この作品は、Visceral Gamesのメンバーが『バイオハザード4』をリスペクトしていたため、同じような作品を作りたいという熱意の下に製作されており、作品の随所に同作品の要素が込められている。バイオハザード4のディレクターである三上真司は今作をサバイバルホラーゲームとして高く評価している[1]。 また『エイリアン』、『遊星からの物体X』のようなホラー映画の影響も受けている[2]。
また、ゲームレビューサイトIGNの"ここ数年で最も怖いゲーム"の第7位に輝いた。
2009年12月、エレクトロニック・アーツより続編『Dead Space 2』の開発が発表され、主人公が一作目と同じアイザック・クラーク(Issac Clarke)であることなどが明かされた。同作は2011年1月に発売された。
2013年には3作目である『Dead Space 3』が発売された。
ストーリー[編集]
時は26世紀、地球の資源が枯渇し、世界中の国々が宇宙開拓へと乗り出していった。2508年、惑星イージス7で資源を採掘していた採掘艦USG Ishimuraからの救難信号を受け、USG Kellionが調査と復旧のために派遣される。Kellionのエンジニアである主人公アイザック・クラーク(Isaac Clarke)は、Ishimuraに勤務していた元恋人ニコルの安否を心配しながら、ケンドラ、ハモンドらと共にIshimuraに乗り移るが、そこで乗組員たちの夥しい数の死体を発見し、さらに醜い姿をした無数のエイリアンに襲われてKellionに戻れなくなる。アイザックはニコルの消息を探るため、そして自身の生き残りのために戦うが、やがてこの災厄の根源であるMarkerと呼ばれる遺物の存在にたどりつく。
主な登場人物[編集]
- アイザック・クラーク(Issac Clarke)
- 主人公。エンジニア。CEC社(Concordance Extraction Corporation)によって USG Ishimuraの修理のために派遣された。プレイ中は常にマスクをかぶっており、彼の素顔を見られるのはOPとEDの2回だけである。本作『Dead Space』での年齢は43歳で、続編『Dead Space 2』では46歳である。「アイザック・クラーク」の名はSF作家のアイザック・アシモフとアーサー・C・クラークに由来する[3]。
- ケンドラ・ダニエルズ(Kendra Daniels)
- 女性技術士。アイザックとともにUSG Ishimuraに派遣された。ハッキングなどのネットワーク技術に長けている。意見の違いから同僚のハモンドとしばしば衝突する。32歳。
- ザック・ハモンド(Zach Hammond)
- 声 - ピーター・メンサー
- アイザックとケンドラの同僚。黒人男性。上級警備員。ゲーム序盤は本来の任務であるUSG Ishimuraの修理をするために、アイザックとケンドラに指示をするが、次第に状況は絶望的であると認識を変え、彼の行動指針は「チームを艦から生還させること」に変わってゆく。どんな時でも冷静な判断を欠かすことがないが、ケンドラにとってはしばしば暴挙とも認識されている。45歳。
- ニコル・ブレナン(Nicole Brennan)
- 主人公アイザックの元恋人でUSG Ishimuraの乗組員。助けを求めるような内容のビデオをアイザックに送っており、それがアイザックをUSG Ishimuraへ赴かせた理由の一つとなっている。アイザックはUSG Ishimuraの惨状に対処しつつニコールを探すこととなる。
特徴[編集]
部位切断[編集]
このゲームに登場する敵は「ネクロモーフ」(Necromorph)と呼ばれる変異生命体であり、その大半に対しては、胴体や頭への攻撃ではあまりダメージを与えられない。その一方で、脚や腕、触手などへの攻撃はその部位を破壊・切断でき、これにより攻撃力や移動速度を削ぐことができるだけでなく、胴や頭より大きなダメージを与えられるように設定されている。頭部を破壊した場合は視覚を奪って混乱させるなどの効果がある。したがって、これらの部位を狙って攻撃することで戦いを有利に進められるという戦術要素が盛り込まれている。
ただし、脚や腕のどちらかを切断しただけでは倒せない場合が多く、「主人公を殺すまでどこまでも追い続ける」AIにより、ジャンプや這いずりなどで追ってくるほか、主人公が隣の部屋に逃げても通気口を通って襲ってくることがある。
部位破壊の対象となるネクロモーフは、人間の死体が変化したものではあるものの、人間性を失った異形の怪物として描かれている。ただし、船内に遍在する乗組員の死体に対しても攻撃が可能であり、しかも死体がネクロモーフに変貌するケースがあるため死体をあらかじめ損壊しておくと有利になることがある。
臨場感[編集]
ゲームであることを意識させず、まるで自分がそこにいるような臨場感あるプレイが楽しめるような配慮が、随所に徹底されている。
- ゲージ類表示
- 多くのゲームに見られるような体力やスコア等の画面表示(HUD)は廃されており、体力ゲージや後述の酸素残量、ステイシスゲージが主人公のスーツ上に表示されるという斬新かつ違和感のないものとなっている。残弾数は武器を構えた際にホログラムで小さく表示される。
- ローディング
- ドアロックのハッキング、エレベータやトラムでの移動中などのシーンを利用して巧みにデータローディングが行われる仕様となっている。「Now Loading...」などの表示でゲーム進行が途切れることがなく、またドアが開くまでの微妙なローディング時間が逆に緊張感を生む。
- リアルタイム進行
- 仲間との交信やアイテム(インベントリ)選択画面、ミッション説明、ボタン操作説明など、ゲームに必要な情報は全てホログラムで空中に表示され、この間もゲーム内の時間進行は止まらない。したがって、主人公が交信やアイテム操作をしている間もゲームの進行が一時停止(ポーズ)することはなく、敵や可動設備などは動き続けており、プレイヤーは常に緊張を強いられることとなる。
- ゲームオーバー
- 敵のおぞましい描写もさることながら、主人公のゲームオーバー場面が凄惨に描かれるのも本作の特徴である。体力ゲージが失われて敵に切り刻まれるだけでなく、酸素残量ゼロで窒息、無重力ジャンプ失敗で宇宙空間に飛び出す、故障したドアで切断される、エイリアンに頭部を乗っ取られる、など即死のパターンも含めて相当な数の死亡シーンが用意されており、プレイヤーの恐怖心をさらに煽る。
無重力空間と真空エリア[編集]
ゲームを進めると、しばしば死体や機械などが浮遊する無重力空間で行動する場面に遭遇する。無重力空間では床・壁・天井の区別がなくなり、ジャンプで飛び移って壁や天井に「着地」し歩くことができるが、ジャンプの方向を誤ると宇宙空間に飛び出してしまうこともある。
また隔壁が損傷しているエリアや船外を移動しなければならないエリアは、ほとんど音の聞こえない真空となっている。主人公のスーツには酸素供給装置が装備されているが、装置が表示する制限時間が尽きる前に真空エリアから出るか、特定アイテムや船内設備で酸素を補給しないと、即座にゲームオーバーとなってしまう。さらに、真空中でも敵は活動可能だが、空気中と違って敵の接近を知らせる物音や叫び声が聞こえにくいため、集中したプレイを要求される。毒ガスで満たされた特定エリアについても真空と同様に扱われる。
ストアと強化システム[編集]
宇宙船内にはストア(STORE)と呼ばれる自動販売設備が点在しており、ゲーム中に取得したクレジット(CREDIT)を消費してアイテムを購入したり、不要なアイテムを売却あるいは保管したりできる。また船内の各所で入手できる設計図(Schematics)を与えることで、キーアイテム以外の武器や弾薬、回復アイテム、スーツなどほとんどのアイテムを購入できるようになる。
宇宙船内にあるワークベンチ(BENCH)では武器や装備の性能を強化することができる。船内各所で拾ったりストアで購入したりすることで入手できるPower Nodeを、ワークベンチ上に表示されるすごろく風の回路に埋め込んでいくことで、武器の射程や威力を強化する。また武器だけでなく後述の「ステイシス」「キネシス」「リッグ」も強化可能。Power Nodeは10,000クレジットと大変高価なアイテムであり、取得数も限られているため、どのような強化を行うかがゲームの攻略上重要な要素となってくる。
ストアとワークベンチでの表示も全てホログラム表示であり、操作中もゲーム内の時間進行は止まらない。つまり操作中であっても敵の襲撃を受ける危険性がある。
装備[編集]
武器[編集]
本作の舞台であるUSG Ishimuraは採掘船であり、戦闘を前提とした武装がないため、採掘作業用の工具を武器として使っていくことになる(パルスライフルのみ警備用の武器)。全ての武器には通常のショットとは異なる性質を持つ「セカンダリ」という機能がある。
- Plasma Cutter(プラズマカッター)
- 最初に入手する武器で、ハンドガンのような形状・性能を持つ小型工具銃。弾の名称はPLASMA ENERGY。一定の幅をもったプラズマの刃を高速で飛ばして攻撃する。非常に使い勝手が良く、この武器だけで全編を乗り切ることも可能で、実際に「Plasma Cutterのみを使ってゲームをクリアする」という条件の実績やトロフィー(特定の条件をクリアしたという証拠)が存在する。セカンダリは攻撃ではなく、発射角度(銃口)を90度回転させる。発射角度を縦と横に変えることで切断方向を変更することが出来、敵の位置と部位の角度に合わせて銃口の向きを替えることであらゆる状況に対応できる。
- Pulse Rifle(パルスライフル)
- マシンガンのように弾を連射する、本作において唯一の正式な武器。弾の名称はPULSE ROUNDS。他の武器がある程度広範囲に有効なのに対し、パルスライフルは点での着弾となるので、正確な狙いが求められる。1発ごとの威力は他の武器に比べて低いものの、本作随一の連射力と射程距離が利点であり、部位破壊も可能である。セカンダリは上下に展開した銃身を高速回転させて行う全方向攻撃で、背後から襲われた際には有効だが、狙いをつけられないため一時的な回避にしか使えず、姿勢の低い敵には当たらない。
- Line Gun(ラインガン)
- 横長の弾を発射する、大型資材の切断に用いられる工具。弾の名称はLINE RACKS。弾速は遅く、プラズマカッターとは違って弾の広がりは横だけだが、威力が高く範囲も広いため部位破壊を狙いやすい。また貫通するため一度に複数の敵を倒すことができる。しかし所有できる弾数が少なく、リロードに時間を要する。セカンダリは一定時間の経過または直撃で炸裂するプラズマ塊を作り出し、地面や壁に貼り付ける。広範囲にダメージを与えることができるが、近くにいると自身もダメージを受け、吹き飛ばされる。
- Ripper(リッパー)
- 近距離に射出した小型の丸鋸を滞空させた状態で回転させ、一定時間継続してダメージを与え続ける資材の切断に用いられる工具。弾の名称はRIPPER BLADES。射程距離がごく短いため扱いが少々難しいものの、当て続けることができれば多くのダメージを与えることができる。セカンダリは丸鋸を滞空させず弾薬のように射出する。速度が速く貫通するため、遠距離の敵にも有効な武器である。
- Flamethrower(フレイムスロワー)
- 火炎放射器。放射すると敵に火炎が付き継続ダメージを与える、金属の溶接などに用いられる工具。弾の名称はFLAME FUELS。セカンダリは弾を10発消費し、一定時間燃え続ける炎を撃ち出す。炎を当て続ければ部位破壊は可能だが、射程の短さや弾速の遅さなどの短所が多い上、燃えている炎に主人公が触れてしまうとダメージを受ける。また真空エリア内で使用できないという欠点をもつ。
- Force Gun(フォースガン)
- ショットガンのように、近・中距離へ衝撃波を発する武器。弾の名称はFORCE ENERGY。接近してきた敵を吹き飛ばしわずかではあるが動きを封じるので、弾薬さえ許せばいわゆる「ハメ殺し」も可能。ただし弾薬の拾える単位が3発ずつと少なく、装弾数も多くない。射程が非常に短いため、かなり接近しなければダメージを与えにくい。セカンダリは、グレネード弾を打ち出し、一定時間経過または直撃で爆発する。ラインガンのセカンダリと同様に、近くにいると自身もダメージを受け、吹き飛ばされる。
- Contact Beam(コンタクトビーム)
- 溜め撃ちにより高エネルギー弾を発射する、攻撃力に特化した武器。弾の名称はCONTACT ENERGY。チャージが必要なため、素早い攻撃ができない。また、単発式のため多数の敵との戦闘には向かない武器である。しかし、ボスの弱点を1発で破壊できるほどの高い威力を誇る。セカンダリは銃身を足下へ向けて発射し、その衝撃波でプレイヤーを中心に全包囲攻撃を行うものだが、威力がかなり低い。
能力[編集]
- STASIS(ステイシス)
- 序盤で「STASIS MODULE」を入手すると、ステイシスゲージを消費して敵や障害物の動きをスローにできるようになる。ステイシスゲージはマップ各所に設置されている設備か、アイテム「STASIS PACK」で回復可能。またワークベンチでモジュールを強化すると、効果時間の延長やゲージ消費量の低減ができる。敵の中には、もともと身につけていたステイシスモジュールが暴走し、尋常でない速度を獲得したものも存在する。
- KINESIS(キネシス)
- 「KINESIS MODULE」を入手すると、離れた物体を掴んだり、引き寄せたり、吹き飛ばしたりすることが可能になる。バッテリーをはめこんだり、障害物を取り除いたりするなど、ゲーム進行上必要不可欠な能力。掴んだ物を敵に投げつけて攻撃したり、離れた場所にあるアイテムを手元に引き寄せたりもできる。ゲージはなく無制限に使用できる。
スーツ[編集]
- SUIT(スーツ)
- 設計図(Schematic)を取得することで、船内のストアで防御力に優れた上位のスーツを購入することができる。通常プレイではレベル5スーツまでアップグレードが可能。ゲームを1度クリアした後は、特典としてレベル6スーツが入手できる。
- INVENTORY(インベントリ)
- 上位のスーツではアイテム保持領域が大きくなっており、より多くのアイテムや弾薬を所持することができるようになる。初期のレベル1スーツの保持可能数は「10」で、複数の武器や弾薬を持ち歩こうとするとすぐに一杯になってしまうが、レベル5スーツでは「25」まで増加する。ゲーム後半は大量の弾薬を消費する激戦となるため、スーツのアップグレードは攻略上欠かせない。
- RIG(リッグ)
- 主人公の背中に装備されている装置。武器などと同じようにワークベンチでPower Nodeを消費して強化すると、主人公の耐久力(HP)や酸素供給時間の上限を増やすことができる。
構成[編集]
12チャプターから成る。チャプターの頭文字を取って並べると、「NICOLE IS DEAD」という言葉になる。
- Chapter01 : New Arrival
- Chapter02 : Intensive Care
- Chapter03 : Course Correction
- Chapter04 : Obliteration Imminent
- Chapter05 : Lethal Devotion
- Chapter06 : Environmental Hazard
- Chapter07 : Into the Void
- Chapter08 : Search and Rescue
- Chapter09 : Dead on Arrival
- Chapter10 : End of Days
- Chapter11 : Alternate Solutions
- Chapter12 : Dead Space
クリア後、同難易度であれば全ての武器、能力などを引き継いでプレイすることができる。
本作はシングルプレイヤー専用で、マルチプレイヤーモードは提供されない。続編の『Dead Space 2』ではマルチプレイヤーモードが追加されている。
不正コピー防止ソフト問題[編集]
エレクトロニック・アーツではWindows PC向けゲームに対し、ソニーが開発した不正コピー防止ソフト「SecuROM」を採用しており、本作のPC版にもこのソフトウェアが含まれている。
ゲーム本体をインストールした際には「SecuROM」も秘密裏にインストールされ、ユーザーから見えない形で常に動作している。インターネット経由で認証を行い、3回ないし5回以上のゲームのインストールを拒否する。
ゲームをプレイしていない時にもバックグラウンドで稼動し、PCの処理能力が低下する、iPodやUSBメモリなどの周辺機器が使用不能になる、などの不具合を引き起こす事態が指摘されている。また「SecuROM」はゲーム本体をPCから削除した後も常駐し続け、通常の手順で削除はおろか、Windows自体をクリーンインストールしても完全な削除は不可能である。
アメリカのカリフォルニア州では、「SecuROM」の組み込まれたゲームを購入したユーザーが、「SecuROM」をPCから削除できずに不利益を被ったとして、エレクトロニック・アーツに対して集団訴訟を起こしている[4]。
エレクトロニック・アーツは「SecuROM」に関連した対応として、「SecuROM」がPCへのインストールを認証する回数をリセットし、再インストールを可能とするツール「EA De-Authorization Tools」をリリースした[5]。
関連項目[編集]
- Twinkle, Twinkle, Little Star - いわゆる「きらきら星」。TVCM挿入歌。
- ホラーゲーム
- サードパーソンシューティングゲーム
- バイオハザード4
脚注[編集]
- ^ Tango Gameworksエグゼクティブプロデューサー三上真司氏インタビュー 新作プロジェクト「Zwei」を肴にサバイバルホラー談義!
- ^ 週刊ファミ通NO.1166(2011年4月7日発売号)P125 『洋ゲー発着便 AirPort51』第203回「『DEAD SPACE2』と洋ゲー残虐表現のいま PART2」(須田剛一、マスク・ド・UH)より。
- ^ [1]Dead Space First Look Preview (Xbox 360)
- ^ 4gamer.net SecuROMに関連する新たな集団訴訟を起こされたElectronic Arts
- ^ 4gamer.net EA,SecuROM対応ゲーム用の再認証ツールをリリース
外部リンク[編集]
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