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DANDAN

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
DANDAN
THE YELLOW MONKEY配信限定シングル
リリース2019年10月30日
規格デジタル・ダウンロード
録音吉井和哉プライベート・スタジオ[* 1]
ジャンルロックンロール
時間3分53秒
レーベルAtlantic/Warner Music Japan
チャート順位
デイリー
週間
  • 1位 (レコチョク ハイレゾシングル 2019年10月30日-11月5日付)
  • 1位 (レコチョク 邦楽ロック 2019年10月30日-11月5日付)
  • 6位 (Billboard Japan Download Songs 2019年11月11日付)
  • 7位 (オリコン デジタルシングル 2019年11月11日付)
  • 15位 (レコチョク シングル 2019年10月30日-11月5日付)
  • 25位 (Billboard Japan Hot 100 2019年11月11日付)
月間
  • 9位 (レコチョク 邦楽ロック 2019年10月付)
  • 11位 (レコチョク ハイレゾシングル 2019年10月付)
  • 59位 (レコチョク シングル 2019年10月付)
ミュージックビデオ
DANDAN - YouTube

DANDAN」(ダンダン)は、2019年10月30日に発売された、THE YELLOW MONKEY配信シングル。

概要

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1989年12月28日に集結したTHE YELLOW MONKEYメンバー4人の30周年を記念した楽曲[2]。集結当時に立ち返って自分たちの好きな英国グラムロックに敬意を捧げ、30年間を詰め込んで、祭りを趣向した[3]。祝いの歌[4]

軽やかで賑やかなロックンロール[5]。「乗り」(ドライヴ)のサウンドが進行してゆき、ブラスがアレンジされている[5]

バンドは、アルバム『9999』を携えて日本全国を廻った「GRATEFUL SPOONFUL」ツアーファイナル熊本公演が終わると早速この楽曲の制作を開始した[4]

運命のメンバー4人の歴史を察知もすることができる歌詞はダブル・ミーニングに富んでいる[6]。歌い始めの「ビリー」は、バンドのファンクラブ名称「BELIEVER.」が掛かっている[3]。1番の歌詞は「GRATEFUL SPOONFUL」ツアーの福島公演と熊本公演で開催したチャリティ企画[* 2]に集まったファンに感謝を込めた情景がある[4]。この1節は、古着の買い物好きのメンバー廣瀬のことでもある[4]。歌詞の中にはさらに、地元商店街から「チンドン屋みたいな恰好」と言われていたこと、子供の頃に海で漂流したことなど、廣瀬にまつわる話がある[4]

ジャケット写真は1体の猿の模型。これは、4体制作された猿のうちの1体[* 3]。4体共、全ての猿は各メンバーの楽器やアクセサリーなどを材料に使用した[8]

2019年10月18日に『ミュージック・ステーション』でテレビ初演奏[9]。相次いでラジオで楽曲公開。

テレビ初披露に併せ、10月18日21時30分から24時間限定のティザー映像を先行公開[9]。さらに、楽曲配信日に合わせた10月30日にミュージック・ビデオYouTube公開。

2019年12月28日に開始した30周年ドームツアーで、バンドメンバーはチンドン屋と「DANDAN」を共演した(ナゴヤドーム公演[10]/京セラドーム大阪公演[11])。

2020年9月5日、30周年ドームツアー初日に演奏された「DANDAN」[* 4]の動画が2020年9月13日までの期間限定でYouTube上に公開された[* 5]

2024年発売の10枚目のオリジナルアルバム『Sparkle X』には未収録である。

収録曲

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  1. Play DANDAN - 3:53
    (作詞・作曲:吉井和哉

ミュージック・ビデオ

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ミュージック・ビデオは、メンバー4人の演奏を始終捉え、4人が一体となってロックンロールする音像が流れる。

レコーディング・スタジオの壁面が途中で解放されて背景が広がり、バンドの名曲群がモチーフとなったステージが出現する[13]。菊地の足元床面に「パール[* 6]、兄弟の後方壁面に「球根」、廣瀬の後方小屋壁面に「バラ色の日々」、ステージ最後方の巨大な壁面は「JAM[13]。YouTube番組「STORY of THE YELLOW MONKEY #09 - "DANDAN" Music Video Behind The Scene」でモチーフ9曲が公表された[14]

「DANDAN」ミュージック・ビデオの監督は、バンド再集結後のライブ映像を担当している山田健人[* 7]。「JAM」のアートは、山田監督が自らジャムを塗った[13]

CMバージョン

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この楽曲は、日本のオーディオビジュアルブランド「AVIOT」のウェブCMに起用された[15]。2019年11月29日から、同ブランドを展開する「VALUE TRADE」のYouTubeチャンネルで「AVIOT」CMバージョンの「DANDAN」動画を公開[15]。CMバージョン動画は、「DANDAN」ミュージック・ビデオとは別テイク。また、同ブランド特設サイトがあり、メインビジュアルのバンドメンバーが「AVIOT」最新のイヤホンを挿していることが確認できる[16]

この企画は、THE YELLOW MONKEY30周年の後押しをするべく同ブランドからオファーがあり、実現した[15]。バンドのフロントマンを務める吉井和哉は無類のオーディオ愛好家であり、オーディオ業界ではTHE YELLOW MONKEYがオーディオ製品とタイアップすることは余程の製品でなければ難しいと考えられている[17]。しかし、製品の試用をしたバンドから好感が得られ、タイアップに至った[17]

バンドがタイアップした「AVIOT」ワイヤレスイヤホン・モデルナンバー「TE-D01d mk2」は、クリスマス商戦も視野に入れた2019年12月21日に発売予定であった。しかし、発売前からバンドのファンたちによる予約が殺到し、1週間の発売延期措置がなされた[17]。延期後の発売日は、ちょうどバンド30周年の2019年12月28日となり、30周年ドームツアー初日でもあった。オーディオ評論家によると、「TE-D01d mk2」は、予約殺到により12月28日に発売された当初から店頭販売・ネット販売ともに在庫が無かった[18]。発売から6か月ほど経過した後、この評論家は、ようやく「TE-D01d mk2」を入手することができた[18]。「TE-D01d mk2」のビックカメラグループ限定カラーが登場したのもこの時期である(2020年6月5日発売)[19]。「TE-D01d mk2」はオーディオ業界では高評価であり、日本最大級のオーディオビジュアルアワード「VGPアワード」において「2020 SUMMER イヤホン/ヘッドホン部門」金賞を受賞し[20]、この評論家のレビューでは「THE YELLOW MONKEYファンだけに独占させておくのはもったいない」というパラグラフで締めくくられる[21]

カバー

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  • べんてんや(2020年5月22日、べんてんやYouTube公式動画「THE YELLOW MONKEY『DANDAN』を演奏してみた! 【べんてんやテレワーク部 vol.07】」)※べんてんやは、女性10名(2018年6月9日現在[22])で活動するプロのチンドン屋。「THE YELLOW MONKEY 30th Anniversary DOME TOUR」に出演。

脚注

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注釈

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  1. ^ こじんまりとした場所に最小限の人員でレコーディングをした[1]
  2. ^ 「THE YELLOW MONKEY SUPER “C” MARKET」(福島・あづま総合体育館)、「GRATEFUL SPOONFUL “九州SPECIAL” FOOD COURT」(熊本・グランメッセ熊本)。
  3. ^ 現代美術家・富田菜摘が制作した。THE YELLOW MONKEY、FM802スペースシャワーTVの3者ジョイント企画において、メインビジュアルとして4体全てが初公開された[7]。4体は吉井和哉(右上)、菊地英昭(右下)、菊地英二(左上)、廣瀬洋一(左下)を表わしている。
  4. ^ 15曲目「JAM」を演奏したバンドメンバーは一旦ステージから去り、未発表音源「PENITENT」が会場にBGMとして流れた後、総勢30名のチンドン屋が登場してひとしきり楽器で囃し立て、バンドメンバーが再登場、チンドン屋と「DANDAN」を共演した[10]
  5. ^ 公開の経緯は、2020年春先に国際的な緊急事態となった新型コロナウイルスに始まる。この影響で後半のドームツアー中止を余儀なくされたバンドは、2020年9月5日、ファンが自宅で楽しめるように「PIA LIVE STREAM」からドームツアー初日ナゴヤドーム公演の全27曲およそ3時間を配信した。「PIA LIVE STREAM」は、新型コロナウイルス禍でチケットぴあが「アーティストやクリエイターの表現の場を守りたい」思いから立ち上げ、2020年5月に始動したライブ動画チケット販売・配信システムである。THE YELLOW MONKEYサイドからは、9月5日の動画配信を一般視聴者と同時にバンドメンバーも視聴し、なおかつ動画に付随するチャットサービスに一般参加者とともに参加することが事前に告知されていた[12]。配信当日、一般参加者による大量のチャットに紛れて20:00の動画配信開始直前にメンバーアカウントが一言ずつ挨拶を発信。20:00に動画が開始した後も大量のチャットが流れ、20:03のチャットを最後にチャットのシステムダウンが発生。THE YELLOW MONKEYサイドとPIA LIVE STREAMサイドの公式ツイッターにはシステムダウンのお詫びが掲載された。21:13にチャット再開。9月4日20:49に最初のチャット参加者による発信の後、9月6日00:59にチャット参加者による最後の発信がなされるまでの間、メンバーアカウントのチャット参加は、9月5日19:53「LOVIN_TYMS: どうもあなたのロビンです」、9月5日19:56「EMMA_TYMS: エマですー!🤗」、9月5日19:57「ANNIE_TYMS: アニーでーす!」の3回だけとなり、廣瀬洋一(HEESEY)を明示するアカウントは確認されなかった。そこでバンドサイドは、急遽、このライブ配信を視聴するバンドメンバーの映像を公開することにした。その映像は、ナゴヤドーム16曲目「DANDAN」と、それを視聴して談笑するメンバーの動画であった。(一方PIA LIVE STREAMサイドはナゴヤドーム14曲目「LOVE LOVE SHOW」を視聴するメンバー動画を、2020年9月13日までの間、チケット購入者の視聴ページ内にアップした)
  6. ^ 「パール」ミュージック・ビデオの「瞳」。
  7. ^ 2017年東京ドーム公演オープニング、2019年『9999』世界最速先行試聴会、2019年「GRATEFUL SPOONFUL」アリーナツアー、2019-2020年「30th Anniversary」ドームツアーを担当。

出典注

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  1. ^ “<インタビュー>THE YELLOW MONKEYは“ヴィンテージ”な存在へ 〜結成30周年のロック・バンドが放つ、原点回帰と進化を示す新作”. Billboard JAPAN. (2019年11月21日). https://www.billboard-japan.com/special/detail/2812 
  2. ^ “THE YELLOW MONKEY 「パール」「JAM」など代表曲のモチーフを散りばめた最新曲「DANDAN」MV完成”. スパイス. (2019年10月30日). https://spice.eplus.jp/articles/259553 
  3. ^ a b “Special Interview —— ドームツアーは未知数で未体験。このために再集結したと言ってもいい”. 中日新聞朝刊「宗春」. (2019年11月8日). https://web.archive.org/web/20191210214023/https://opi-rina.chunichi.co.jp/culture/20191113muneharu.html 
  4. ^ a b c d e “THE YELLOW MONKEY「THE YELLOW MONKEY 30th Anniversary DOME TOUR」インタビュー | 「今が一番いい」充実の“シーズン2”を経て初のドームツアーへ”. ナタリー. (2019年11月13日). https://natalie.mu/music/pp/theyellowmonkey08 
  5. ^ a b THE YELLOW MONKEY 新曲「DANDAN」を『Mステ3時間SP』で初披露、メンバー使用物を利用した猿モチーフのジャケ写公開」『SPICE』イープラス、2019年10月11日。
  6. ^ “イエモン・廣瀬洋一「運命的なものを感じる再集結」エマ×ヒーセの胸熱トークにファンも感激”. COCONUTS JAPAN. (2019年10月29日). https://coconutsjapan.com/entertainment/theyellowmonkey-hiroseyoichi-kikuchihideaki/20989/ 
  7. ^ “THE YELLOW MONKEYとFM802、スペシャのトリプル30周年企画発表”. BARKS. (2019年11月20日). https://www.barks.jp/news/?id=1000174808 
  8. ^ “THE YELLOW MONKEY、配信限定シングル「DANDAN」発売 ジャケットに“猿”が登場”. Real Sound. (2019年10月11日). https://realsound.jp/2019/10/post-429265.html 
  9. ^ a b “THE YELLOW MONKEY、Mステで初披露した新曲「DANDAN」ティザー公開”. ナタリー. (2019年10月18日). https://natalie.mu/music/news/352119 
  10. ^ a b 秦理絵 (2019年12月29日). “【ライブレポート】THE YELLOW MONKEY、初のドームツアー開幕「30周年おめでとう! 来年もよろしく!」”. BARKS. https://www.barks.jp/news/?id=1000176817 
  11. ^ 秦理絵 (2020年2月12日). “THE YELLOW MONKEY、ドームツアー大阪公演「これからも自分たちが信じるロックンロールを」”. BARKS. https://www.barks.jp/news/?id=1000178642 
  12. ^ “THE YELLOW MONKEYナゴヤドーム映像配信、メンバーも同時視聴しチャットに参加”. ナタリー. (2020年8月31日). https://natalie.mu/music/news/394386 
  13. ^ a b c “THE YELLOW MONKEY、本日配信スタートの新曲“DANDAN”MVを公開。今のカッコよさを表現”. ロッキング・オン. (2019年10月30日). https://rockinon.com/news/detail/190213 
  14. ^ “STORY of THE YELLOW MONKEY #09 - "DANDAN" Music Video Behind The Scene”
  15. ^ a b c “THE YELLOW MONKEY「DANDAN」がオーディオビジュアルブランド「AVIOT」ウェブCMに起用”. Billboard JAPAN. (2019年11月29日). https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/82591/2 
  16. ^ https://aviot.jp/special/the-yellow-monkey
  17. ^ a b c 折原一也 (2020年1月8日). “インフルエンサー効果! イヤホン市場で気を吐く新興ブランド (2/2)”. 日経クロストレンド. https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/watch/00013/00786/?P=2 
  18. ^ a b 折原一也 (2020年6月9日). “人気モデルが完全進化! AVIOT「TE-D01d mk2」は“ベストバイ”候補の高コスパ&高音質完全ワイヤレスだ (1/3)”. PHILE WEB. https://www.phileweb.com/review/article/202006/09/3864.html 
  19. ^ 平山洸太 (2020年6月3日). “AVIOT「TE-D01d mk2」にビックカメラ限定色「シルバー」「オリーブドラブ」”. PHILE WEB. https://www.phileweb.com/news/d-av/202006/03/50477.html 
  20. ^ “VGP2020 SUMMER 映像音響部会 受賞モデル結果”. VGP公式サイト. http://vgp.phileweb.com/vgp2020_summer/category.html 
  21. ^ 折原一也 (2020年6月9日). “人気モデルが完全進化! AVIOT「TE-D01d mk2」は“ベストバイ”候補の高コスパ&高音質完全ワイヤレスだ (3/3)”. PHILE WEB. https://www.phileweb.com/review/article/202006/09/3864_3.html 
  22. ^ “こんにちは中部本社来訪: 女性だけのチンドン屋が大須で10周年公演/愛知”. 毎日新聞 地方版. (2018年6月9日). https://mainichi.jp/articles/20180609/ddl/k23/040/155000c 

外部リンク

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