Dの食卓

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Dの食卓
ジャンル 3Dアドベンチャーゲーム
対応機種 3DO
開発元 ワープ
発売元 三栄書房
プロデューサー すずきおさみ
ディレクター 飯野賢治
シナリオ 飯野賢治
プログラマー 林田浩典
音楽 アルカディアスタジオ
美術 立石章三郎
シリーズ Dの食卓シリーズ
人数 1人
メディア CD-ROM2枚組
発売日 日本 199504011995年4月1日
アメリカ合衆国 1995年
売上本数 世界100万本
その他 型式:日本 IMP-SA0701
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Dの食卓』(でぃーのしょくたく、略称:D食)は、1995年4月に発売された3DO専用ゲームソフトである。マルチメディアグランプリ'95通商産業大臣賞受賞。全世界で100万本を販売したとされる。

概要[編集]

開発元は株式会社ワープ、監督・脚本は飯野賢治。当時としてはグラフィックがフル3DCGであるなど「映画」を意識した画期的な作品である。

開発中のタイトルは「トランシルバニア」。ペンギンソフトウェア社のアドベンチャーゲーム『トランシルバニア』(1982年)から強い影響を受けた。

ゲーム内容[編集]

システム[編集]

画面は基本的に一人称で進行し、イベントが発生すると「インタラクティブ・シネマ」の名前通り映画のように様々なカメラワークで臨場感を盛り上げてくれる。なお、リアルタイムCGではなく、ムービーシーンと静止画が交互に使われているため、移動できるポイントと見られる向きは完全に決まっている。

ゲーム中では最初から持っている母親の形見の「コンパクト」や「時計」の他、様々なアイテムがあり、要所で使いながら謎を解いていく。コンパクトは使用するとにヒントが表示されるが、一回ヒントが表示されるたびにヒビが入り、最終的には粉々に割れて使えなくなる。

設定[編集]

ストーリー[編集]

1997年、ダウンタウンの病院で院長を務める「リクター・ハリス」が突然凶変し、患者や医療スタッフなどを次々と射殺して立てこもるという事件が発生する。プレイヤーは「ローラ・ハリス」となり、凶変した父親を説得するため単身病院に乗り込むのだが、そこで突然、異次元空間のような物に引きずり込まれ、謎の古城に迷い込んでしまう。

世界観[編集]

古城は豹変した父親の精神世界であり、ローラはそこに放り込まれ「2時間以内」に出口を見つけ出して脱出しなくてはならなく、時間が過ぎると異世界の扉が閉ざされ、ゲームオーバーとなる。古城には様々なトラップが仕掛けられており、数多の人々の死骸が横たわる部屋など、彼の精神状態を示唆するような物が多数存在する。また、4匹の「玉虫」を集める事でローラの閉ざされた記憶の一部が復活する。

Dの食卓は一見すると気がふれてしまった父親の精神世界をさ迷い、脱出するというチープなゲームに見えるが、このゲームの真のテーマは「行方不明になった母親の行方を父親に対して問い詰める」というものである。

例えばゲーム中に登場する「指輪」は母親を示し、それは硬く閉ざされた扉のカギとして使われる。カギ=「母親の指輪」を頑丈なドアに差し込むという行為は、かたくなに真相を語ろうとしない父親に対して指輪を突きつけ 母親がどうなったのか無理にでも聞きだそうとする行為となる。その後、そのドアを先に進むと岩にふさがれて引き返せなくなる=その領域に踏み込んだら後には引き返せない、といった各種イベントがそれを暗示している。また、前述した「玉虫」を探し集める事でその「母親」がどうなったのかを知る事ができ、真のエンディングを迎える事ができる。

なおゲームの中で使われている音楽は製作者である飯野が自ら世界観に合わせ作曲したものである。

他機種版[編集]

No.タイトル発売日対応機種開発元発売元メディア型式売上本数
1Dの食卓
日本 199507281995年7月28日
アメリカ合衆国 199603051996年3月5日
ヨーロッパ 199603081996年3月8日
セガサターンワープアクレイムCD-ROM2枚組日本 T-8101G
アメリカ合衆国 T-8106H
ヨーロッパ T-8106H-50
-
2Dの食卓 コンプリートグラフィックス
日本 199512011995年12月1日
アメリカ合衆国 199603021996年3月2日
ヨーロッパ 1996031996年3月
PlayStationワープアクレイムCD-ROM3枚組日本 SLPS-00133
-
3D
オーストラリア 1995年
ヨーロッパ 1995年
WindowsRozner Labs Software
ワープ
アクレイムCD-ROM--
4Dの食卓 ディレクターズカット
日本 199601011996年1月1日
3DOワープアクレイムCD-ROM3枚組FZ-SJ2356-
5D
アメリカ合衆国 199603311996年3月31日
ヨーロッパ 1996年
PC/AT互換機Rozner Labs Software
ワープ
アクレイムCD-ROM--
6Dの食卓
サタコレ
日本 199706201997年6月20日
セガサターンワープアクレイムCD-ROM3枚組T-8124G-
廉価版
7Dの食卓 コンプリートグラフィックス
PlayStation the Best
日本 199807091998年7月9日
PlayStationワープアクレイムCD-ROM3枚組SLPS-91072-
廉価版
8D:The Game
GOG.com
INT 201601022016年1月2日
Linux
Macintosh
Windows
ワープNight Dive Studiosダウンロード--
PC/AT互換機版の移植

スタッフ[編集]

3DO版
  • ディレクター、シナリオ:飯野賢治
  • アート・ディレクター:立石章三郎
  • CGアニメーター:須藤秀希
  • ビジュアル・エフェクト・スーパーバイザー:山本倫裕
  • CGデザイナー:宮崎朋浩
  • 3Dグラフィック・デザイナー:とのおかよしあき
  • 音楽:アルカディアスタジオ
  • プログラマー:林田浩典
  • セールス・マネージャー:岡田昭
  • プロデューサー:すずきおさみ
  • サンクス:3DOジャパン、三洋電機徳間書店インターメディア
セガサターン版
  • ディレクター、シナリオ:飯野賢治
  • アート・ディレクター:立石章三郎
  • CGアニメーター:須藤秀希
  • ビジュアル・エフェクト・スーパーバイザー:山本倫裕
  • CGデザイナー:宮崎朋浩
  • 3Dグラフィック・デザイナー:とのおかよしあき
  • プログラマー:佐藤直哉
  • テーマ曲演奏:モスクワフェスティバルオーケストラ
  • サウンド・スタッフ
    • サウンド・プロデュース:アルカディアスタジオ
    • サウンド・エフェクト:松永宏紀
    • 音楽デザイナー:きむらけんいち、つるたかいお
    • サウンド・エディター:鈴木英太郎
    • オリジナル・テーマ曲:飯野賢治
    • テーマ曲オーケストレーション:川崎絵都夫
  • アクレイム・スタッフ
    • マーケティング&開発チーム:今野文樹、あいかわまさあき、名越進、清水俊作、山崎圭一
    • セールス&オペレーション:熊木龍男、さくらいみちのぶ
    • オリジナル・バージョン・プログラム:林田浩典
    • エグゼクティブ・プロデューサー:越川起吉
  • サンクス:アクレイムジャパン、セガ・エンタープライゼス
PlayStation版
  • ディレクター、シナリオ:飯野賢治
  • アート・ディレクター:立石章三郎
  • CGアニメーター:須藤秀希
  • ビジュアル・エフェクト・スーパーバイザー:山本倫裕
  • CGデザイナー:宮崎朋浩
  • 3Dグラフィック・デザイナー:とのおかよしあき
  • プログラマー:佐藤直哉、三浦秀樹
  • テーマ曲演奏:モスクワフェスティバルオーケストラ
    • サウンド・プロデュース:アルカディアスタジオ
    • サウンド・エフェクト:松永宏紀
    • 音楽デザイナー:きむらけんいち、つるたかいお
    • サウンド・エディター:鈴木英太郎
    • オリジナル・テーマ曲:飯野賢治
    • テーマ曲オーケストレーション:川崎絵都夫
  • アクレイム・スタッフ
    • マーケティング&開発チーム:今野文樹、あいかわまさあき、名越進、清水俊作、山崎圭一
    • セールス&オペレーション:熊木龍男、さくらいみちのぶ
    • オリジナル・バージョン・プログラム:林田浩典
    • ムービー・ワーク:菅村弘彦、鈴木英太郎
    • エグゼクティブ・プロデューサー:越川起吉
  • サンクス:アクレイムジャパン、ソニー・コンピュータエンタテイメント

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体結果
AllGame2.5/5stars (3DO/SS)[1][2]
Computer and Video Games78% (SS)[3]
Electronic Gaming Monthly32/40 (SS)[4]
ファミ通32/40点 (SS)[5]
(ゴールド殿堂)
33/40点 (PS)[6]
(ゴールド殿堂)
GameFan262/300 (3DO)[7]
275/300 (3DO)[8]
Game Informer6/10 (SS)[11]
GamePro4.5/5点 (3DO)[1]
4/5点 (SS)[2]
4/5点 (PS)[9]
Game RevolutionC (SS)[10]
GamesMaster85% (SS)[12]
GameSpot6.7/10点 (DOS)[13]
IGN7/10点 (PS)[9]
Play Magazine69% (PS)[14]
SATURN FAN24.0/30点 (SS)[15]
Play Station Magazine21.6/30点 (PS)[16]
Maximum3/5stars (SS/PS)[17]
Next Generation3/5stars (3DO/SS)[18][19]
Sega Saturn Magazine83% (SS)[20]
CGM1.5/5stars (DOS)[13]
Adventure Gamers2/5stars (DOS)[13]
CGW1/5stars (WIN)[21]
受賞
媒体受賞
マルチメディアグランプリ'95インタラクティブ部門
通商産業大臣賞
GameFan's 4th Annual Megawards3DO Game of the Year,
Best 3DO Graphic Adventure/FMV Game[22]
GamePro Editors' Choice Awards 1995Third Best 3DO Game[23]
セガサターン版
  • ゲーム誌『ファミ通』の「クロスレビュー」では、8・9・8・7の合計32点(満40点)でゴールド殿堂入りを獲得[5]、レビュアーの意見としては「気になるのはコストパフォーマンス。勘のいい人なら5~6時間で終わるのでは」、「プレイヤーが操作可能な部分と、勝手に流れてしまう映像との継目の違和感もない」、「謎解きがあまりにも簡単すぎ。見つけたアイテムもヒントも、ほぼすぐその後で使うものばかり」、「グラフィック、演出、効果的な音の使い方はスゴイ」などと評されている[5]
  • ゲーム誌『SATURN FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、24.0点(満30点)となっている[15]。また、1998年に刊行されたゲーム誌『超絶 大技林 '98年春版』(徳間書店)では、「一度ゲームを始めると、ゲーム中にポーズ、セーブができないようになっていて実際に映画を見ているような感覚でプレイすることができる」と紹介されている[15]
項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 4.4 4.4 3.3 3.4 4.2 4.2 24.0
PlayStation版
  • ゲーム誌『ファミ通』の「クロスレビュー」では、8・10・8・7の合計33点(満40点)でゴールド殿堂入りを獲得[6][24]、レビュアーの意見としては「賛否両論あるが、新ジャンルでひとつの形を創出したことは、おおいに評価したい」、「何度も何度もプレーしたりはしないかもしれないが、それでもこの雰囲気、映像美は味わう価値、十二分にあり」、「光の加減やローラの洋服の動きなど、グラフィックはじつに美しい」、「2時間くらいでクリアーできるのでコストパフォーマンスは低い」などと評されている[24]
  • ゲーム誌『Play Station Magazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、21.6点(満30点)となっている[16]。また、1998年に刊行されたゲーム誌『超絶 大技林 '98年春版』(徳間書店)では、「他機種版よりも、グラフィックが強化されている」と紹介されている[16]
項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 4.0 3.9 3.2 3.2 3.6 3.8 21.6

備考[編集]

  • 『Dの食卓』は当初3DOで発売されたが、ゲーム中に登場する「玉虫イベント」の表現が当時としては非常に過激だったため、発売禁止になるのを恐れて該当するイベントを削除したバージョンを「完成版」として関係者に配布し、実際に製品化する際に秘密裏に同イベントが入ったバージョンに差し替え発売された。
  • プレイステーション版『Dの食卓』初回生産本数について約束した本数をちゃんと出荷しなかった事からワープ側がSCEに対して不信感を抱いた結果、プレイステーションで発売予定だった『エネミー・ゼロ』(1996年)をわざわざソニーのイベント中にセガサターン(当時のPSの敵対ゲーム機)に乗り換えるという発表をさせてしまった。
  • 上記の問題から本作以降、ワープはプレイステーションにゲームソフトウェアを供給していない。
  • 本作では『シェンムー』(1999年)で登場した「QTE」に酷似したイベントが挿入されている。甲冑の騎士が突然動き出し、襲い掛かってくるというものだが、失敗してもゲームオーバーにはならない。

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b D for 3DO (1995) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2017年10月22日閲覧。
  2. ^ a b D for SEGA Saturn (1995) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2017年10月22日閲覧。
  3. ^ Computer and Video Games - Issue 172 (March 1996)(EMAP Images)(GB)”. Archive.org. 2016年4月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月11日閲覧。
  4. ^ “D Review”. Electronic Gaming Monthly (Ziff Davis) (81): p. 33. (1996年4月) 
  5. ^ a b c 「6月16日増刊号特別付録 クロスレビュー優良ソフトパーフェクトカタログ 上巻」、『ファミ通』、エンターブレイン2005年6月16日、 57頁。
  6. ^ a b Dの食卓 コンプリートグラフィックス まとめ [PS]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2017年10月22日閲覧。
  7. ^ GameFan, volume 3, issue 10 (October 1995), page 18
  8. ^ GameFan, volume 3, issue 11 (November 1995), page 22
  9. ^ a b D for PlayStation (1995) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2017年10月22日閲覧。
  10. ^ D Review”. Game Revolution (1997年6月6日). 1997年6月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月11日閲覧。
  11. ^ D”. Game Informer (1997年8月12日). 1997年8月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月11日閲覧。
  12. ^ GamesMaster, issue 39, pages 48-49
  13. ^ a b c D for DOS (1995) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2017年10月22日閲覧。
  14. ^ Play, issue 6 (Easter 1996), pages 56-57, published March 28, 1996
  15. ^ a b c 「超絶 大技林 '98年春版」、『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、 753頁、 ISBN 雑誌26556-4/15
  16. ^ a b c 「超絶 大技林 '98年春版」、『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、 999頁、 ISBN 雑誌26556-4/15
  17. ^ “Maximum Reviews: D”. Maximum: The Video Game Magazine (Emap International Limited) (4): 142, 150. (1996年3月). 
  18. ^ “D”. Next Generation (Imagine Media) (12): 185. (1995年12月). 
  19. ^ “D”. Next Generation (Imagine Media) (16): 86. (1996年4月). 
  20. ^ Hickman, Sam (1996年2月). “Review: D's Diner”. Sega Saturn Magazine (Emap International Limited) (4): pp. 82–83 
  21. ^ D for Windows (1995) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2017年10月22日閲覧。
  22. ^ GameFan, volume 4, issue 1 (January 1996), pages 104-106
  23. ^ GamePro, issue 89 (February 1996), page 26
  24. ^ a b 「6月16日増刊号特別付録 クロスレビュー優良ソフトパーフェクトカタログ 上巻」、『ファミ通』、エンターブレイン2005年6月16日、 76頁。

外部リンク[編集]