couples

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couples
カップルズ
ピチカート・ファイヴスタジオ・アルバム
リリース
録音 1987年1月7日 (1987-01-07) - 2月
ジャンル ロック
ジャズ
ポップス
レーベル CBS/SONY
プロデュース the group
ピチカート・ファイヴ アルバム 年表
in ACTION
1986年
couples
1987年
Bellissima!
1988年
『couples』収録のシングル
  1. カップルズep
    リリース: 2017年2月22日 (2017-02-22)
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couples』(カップルズ)は、1987年4月1日に発売されたピチカート・ファイヴ1作目のスタジオ・アルバム

解説[編集]

CBSソニー(当時)に移籍後すぐに参加することになったクリスマス企画盤『WINTER LOUNGE』[注 1]のために<キスキス バンバン>をレコーディングした翌週、ディレクター河合マイケル小西康陽の部屋を訪れ、アルバムの打ち合わせが行われた。そこで、テイチク・ノンスタンダード時代から一変して、打ち込みではなく全てスタジオ・ミュージシャンによるレコーディングとすること、ミキサーに吉田保を起用すること。そして作詞は基本的に小西が全てを手がけるということが決められた[1]。小西は1986年12月の最初の1週間を札幌の実家で作曲とデモテープ作りを行い、1987年1月7日からレコーディングは始まり、約4週間で全てを録り終えた[1]

M-2<サマータイム・サマータイム>は、小西によれば札幌から東京に戻る日、空港に向かうタクシーの中でメロディが浮かび、その曲のデモは1986年の大晦日から1987年の元旦にかけて作ったという[1]。M-3<皆笑った>はもともと小西自身が曲も書く予定だったが、高浪慶太郎に詞のコンセプトを札幌から電話で話した際、自分が書きたいと申し出たため、高浪が曲を書いた。後に小西は自分が作ってもシャッフルのこんな感じの曲にしたと思うという[2]。この曲は後にアルバム『月面軟着陸[注 2]にて高浪と野宮真貴のヴォーカルでセルフ・カヴァーされた。2012年には野宮のデビュー30周年記念アルバム『30 〜Greatest Self Covers & More!!!〜[注 3]にてプロデュースを手がけた高橋幸宏とのデュエットで再度カヴァーされた。M-4<連載小説>は小西曰く、ロジャー・ニコルズRoger Nichols)<Someday Man>そのままで、Aメロ“窓ガラス越しに”のコード進行から“悲しくなるほど”のBへの進行は自らほとんど同じだという。でもメロディは全然違う運びで、かなりこなれた言葉に乗せていて、今聴いても自然だという。また、Bでの“~なるほど好きなの”の3回繰り返しが自分らしいともしている[2]。この曲は後にアルバム『PIZZICATO FIVE』[注 4]にて野宮のヴォーカルでセルフ・カヴァーされた。M-6<そして今でも>はCのサビでの“きっと私は~”での転調はニルソンHarry Nilsson)の<Without Her>からの影響だという。またこの曲は田島貴男在籍時のライヴでも幾度かレパートリィとして取り上げられた。田島のヴォーカルでのライブ・ヴァージョンが後にベスト・アルバム『THE BAND OF 20TH CENTURY:Sony Music Years 1986-1990[注 5]に収録された。M-8<おかしな恋人・その他の恋人>はベースを細野晴臣に依頼したが、演奏を終えた細野が帰った後に作曲者の鴨宮諒が弾いてもらい忘れた箇所を高浪がピックで弾いていることを『THE BAND OF 20TH CENTURY』[注 5]収載のライナー・ノーツにて明かしている。また同ライナー・ノーツで小西は自身が書いた詞の中の“しおれたレタス”というフレーズを鴨宮が気に入っていなかったと書いている。M-9<憂鬱天国>のドラムはその日30歳の誕生日を迎えた河合マイケルが担当しているという[1]。M-10<パーティー・ジョーク>は後にアルバム『月面軟着陸』[注 2]で別アレンジでリテイクされた。M-11<眠そうな二人>は最も多くライブを行っていた時期にラヴァーズ・ロックふう、レア・グルーヴふうと様々なアレンジでやってみたが、小西によればわりとどんなアレンジでもOKだったという[2]。この曲は田島在籍時のライブで<リップ・サーヴィス>とメドレーで取り上げられ、『THE BAND OF 20TH CENTURY』[注 5]に収録されている。また、アルバム『月面軟着陸』[注 2]にて田島と野宮のヴォーカルでセルフ・カヴァーされ、さらにシングル<ラヴァーズ・ロック>[注 6]のカップリング曲としてリミックス・ヴァージョンが収録された。

1995年にソニー時代のカタログが品番改定により再発された際、リミックスによりヴォーカル・トラックを抜いた完全カラオケ盤の『a quiet couple[注 7]が、見開き紙ジャケット仕様でリリースされた。

収録曲[編集]

  1. マジカル・コネクション magical connection (2:48)
    日本語詞 : 長門芳郎、詞 ⁄ 曲 : J.B.Sebastian
  2. サマータイム・サマータイム summertime, summertime (3:36)
    詞 ⁄ 曲 : 小西康陽
  3. 皆笑った they all laughed (3:27)
    詞 : 小西康陽、曲 : 高浪慶太郎
  4. 連載小説 serial stories (4:19)
    詞 ⁄ 曲 : 小西康陽
  5. アパートの鍵 the apartment (3:31)
    詞 : 小西康陽、曲 : 高浪慶太郎
  6. そして今でも what now our love (3:29)
    詞 ⁄ 曲 : 小西康陽
  7. 七時のニュース seven o'clock news (2:26)
    詞 : 小西康陽、曲 : 鴨宮諒
  8. おかしな恋人・その他の恋人 odd couple and the others (3:37)
    詞 : 小西康陽、曲 : 鴨宮諒
  9. 憂鬱天国 my blue heaven (3:35)
    詞 ⁄ 曲 : 小西康陽
  10. パーティー・ジョーク party joke (1:54)
    曲 : 高浪慶太郎
  11. 眠そうな二人 two sleepy people (3:08)
    詞 ⁄ 曲 : 小西康陽
  12. いつもさようなら everytime we say goodbye (2:44)
    詞 : 小西康陽、曲 : 高浪慶太郎

クレジット[編集]

couples ; pizzicato V
the group ; 佐々木麻美子
高浪慶太郎
鴨宮諒
小西康陽
musicians ; 伊集加代子グループ、宮田繁男、中原信雄、細野晴臣
小池修、金山功、沖田晏広、数原晋、西山健治、
渡辺等鶴来正基斎藤誠河合マイケル、井上大介、
山川恵子、木村キムチ、島健、Joeストリングス
  中原信雄 appears through the courtesy of
Tokuma Corporation
  鶴来正基 appears through the courtesy of
Alfa Records Inc.
arrangers ; 長谷川智樹、井上大介
produced by the group
executive producer ; 石井俊雄
associate producers ; 朝妻一郎、長門芳郎
director ; 河合マイケル
remixing engineer ; 吉田保
recording engineers ; 大森政人、大野邦彦、森岡徹也、中村悦弘
assistant engineers ; 内藤哲也、太田泰彦、宮島哲博、関口利之
cutting engineer ; 笠井鉄兵
art directors ; 田淵稔、小西康陽、高浪慶太郎
photographers ; 桑本正士、田淵稔、杉村純子
management ; 杉村純子 for “The Greatest Hits”
 
the small circle of friends ;
麻田浩、細野晴臣、和田博巳、高護、平野恵理子、柴田康平、信藤三雄、小西幸夫、
高浪藤夫、福岡智彦、山口万由美、越美晴寺田康彦、菅原一進、山田多理、
大野たかひろ、今泉雅史、飯泉俊之、塚田千春、山本和夫、関口太、
吉本栄、久保田浩樹、若林純夫、宮田繁男

CD:SRCL 3373[編集]

ON THIS EDITION
 
Producer : 河合マイケル (Sony Records)
Executive Producer : 渡辺純一 (Sony Records)
Associate Producer : 寺川智紀 (Fuji Pacific)
A&R : 井上敦史 (Sony Records)
Art Director : 信藤三雄 (C.T.P.P.)
Designer : 北山雅和 (C.T.P.P.)
Production Co-ordinator : 三木孝浩 (SMC)、大熊和恵 (SMC)
Promotion Staff : 宇田明則 (Sony Records)
Remastered by BOBBY HATA (DISC LAB)

リリース日一覧[編集]

地域 リリース日 レーベル 規格 カタログ番号 備考
日本 1987年4月1日 (1987-04-01) CBS/SONY LP 28AH 2161  
CD 32DH 637  
1995年11月1日 (1995-11-01) Sony Records CD SRCL 3373 ニュー・マスタリング音源使用。
初回仕様:三方背BOX
CD SRCL 3372 a quiet couple
オリジナル・カラオケ・アルバム。初回限定:紙ジャケット仕様。
2004年4月28日 (2004-04-28) GT music ⁄ SMDR CD MHCL 363 品番改定によるソニー・レコード盤の再発。
2016年8月24日 (2016-08-24) GREAT TRACKS ⁄ GT music ⁄ SMDR Blu-spec CD2 MHCL 30392 小西康陽監修2016年最新リマスタリング音源使用。
カジヒデキによる書き下ろしライナーノーツ収載。
LP MHJ7 1 小西康陽監修2016年最新リマスタリング音源使用。
オリジナル・リリース時に作成されたプロモーション用ポストカードを復刻封入。
Sony Music デジタルダウンロード - 通常音質 / ハイレゾ音源

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ V.A.『WINTER LOUNGE』 1986年11月21日発売 CBS/SONY LP:28AH 2117
  2. ^ a b c 月面軟着陸1990年5月21日発売 CBS/SONY CD:CSCL 1149
  3. ^ 野宮真貴30 〜Greatest Self Covers & More!!!〜2012年1月25日発売 Sony Music Associated Records CD:AICL 2343
  4. ^ 『PIZZICATO FIVE』 1999年11月20日発売 ******* records ⁄ HEAT WAVE CD:COCP-50186
  5. ^ a b c THE BAND OF 20TH CENTURY:Sony Music Years 1986-19902004年4月28日発売 GT music ⁄ SMDR 2CD:MHCL 361/2
  6. ^ ラヴァーズ・ロック」1990年6月21日発売 CBS/SONY SCD:CSDL 3131
  7. ^ a quiet couple1995年11月1日発売 Sony Records CD:SRCL 3372

出典[編集]

  1. ^ a b c d 小西康陽 (1995年). "マイケルへのメッセージ message to Michael", p. 2 [12cmCD]. PIZZICATO FIVEANTIQUE 96』のアルバム・ノーツ Sony Records (SRCL 3370).
  2. ^ a b c 『ピチカート・ファイヴ・ソングブック』全音楽譜出版社 1998年12月10日発行

外部リンク[編集]

SonyMusic

音楽配信サイト[編集]