Core Audio (アップル)

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Core Audio(コア オーディオ)は、アップルmacOSおよびiOSに搭載されているオーディオおよびMIDIを扱う機能の総称である。クロスプラットフォームOpenALライブラリの実装を含んでいる[1]

特徴[編集]

Classic Mac OS 9以前の標準オーディオ機能Sound Manager英語版と比較して、設計・性能・機能ともに近代的に刷新され、より高い利便性と低いレイテンシ(発音の遅延)を実現している。Core Audioにより、多くの業務用オーディオ入出力で採用されてきたASIOと同水準のレイテンシ性能を、標準環境で備えることが可能となった。また、Mac OS 9以前ではアップル純正のMIDI入出力機能MIDI Managerは時代遅れとなり、オプコードOMSなどが使用されていたが、Core Audioには新たにオーディオ機能と連携可能なMIDI入出力機能が統合されている。

Core Audioでは新たにAudio Units (AU) と呼ばれる音声信号処理のプラグイン規格を定義している。Audio Unitの管理はCore Audioに組み込まれており、イコライザリバーブコンプレッサなどのエフェクタ処理に加え、音源ミキシング、出力デバイスを含めたモジュラな信号処理経路 (AUGraph) をプログラムによって構築し、半自動的にストリーム処理させることが可能になっている。

さらに、Core AudioではWAVやAIFFなどの主要な音声フォーマットのみならず、新たに開発されたCAF(Core Audio Format)を正式にサポートしている。CAFはファイルフォーマット規格でありながらファイルコンテナの一種でもあり、リトルエンディアンにもビッグエンディアンにも対応、圧縮音源もエンコード無しで直接格納することが可能[要出典]なのが特徴で、柔軟性の高さなどから音楽制作現場向けの音声ファイルフォーマットである。

Core Audioでは品質がMacに搭載されているプロセッサーに大きく左右される[要出典]。例えば、Inter製プロセッサー搭載Macであればリトルエンディアン優勢、PowerPC G5搭載Macであればビッグエンディアン優勢となるが、iPhoneiPadなどの端末はバイエンディアンなので、ビッグエンディアンかリトルエンディアンかで処理後の品質の優劣に大きな差は無い。

その一方で、FLACやWMAなどの音声フォーマット規格はCore Audioではサポートされていないので、これらの音声フォーマット規格ではCore Audioをバイパスして処理することになる[要出典]。Core Audioをバイパスすることにより余計な処理が減って音質が向上すると思われがちだが、実際は逆で、クライアント側のMacにてCore Audioを通すことでむしろ音質は向上する。つまり、iTunesのホームシェアリング機能のサーバー側としてMacを使用する場合などの、Macを完全にサーバーとして運用した場合に限り、Core Audioをバイパスすることで音質が向上するに過ぎない。

提供されるサービス[編集]

Core AudioはmacOSおよびiOSのオーディオ機能全般をカバーしており、複数のサービスから成り立っている。

基礎的な部分(下層)[編集]

ハードウェア抽象レイヤ (Hardware Abstraction Layer, HAL)
オーディオハードウェアを抽象化し、共通のインタフェースで扱える様にする。
Core MIDI
MIDI機器の管理や、MIDI信号の送受信を行う。

応用的な部分(上層)[編集]

Audio Toolbox
アプリケーション向けのAPI群。一般的な音声ファイルやMIDI (SMF) 楽曲の再生や録音、データフォーマットの変換、Audio Unitの取り扱いやDSPルーティングの管理、同期クロックの管理等を含む。
OpenAL
macOS/iOS版のOpenAL。主にゲーム開発に使用されるクロスプラットフォーム・オープンソースのAPI。OpenAL 1.1をベースとしているが、macOSには独自拡張も含まれる。

脚注[編集]

  1. ^ Core Audio Overview: What Is Core Audio?

関連項目[編集]

外部リンク[編集]