Cha 110913-773444

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Cha 110913-773444
太陽(左)、Cha 110913-773444(中)、木星(右)のサイズ比較
太陽(左)、Cha 110913-773444(中)、木星(右)のサイズ比較
星座 カメレオン座
視等級 (V) +24.1
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α) 11h 09m 13.63s[1]
赤緯 (Dec, δ) -77° 34′ 44.6″[1]
距離 520 光年
(160 パーセク[2]
絶対等級 (MV) +18.1
物理的性質
半径 1.8 RJ[1], 0.18 R
質量 8 +7
−3
MJ[1], 0.008 M
表面重力 10 g[3]
スペクトル分類 L0[3]
光度 5.9 ×104 L[3]
表面温度 1,800 K[3]
年齢 1 - 6 ×106 [3]
別名称
別名称
Cha J11091363-7734446[4]
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Cha 110913-773444とは、カメレオン座の方向、地球からおよそ520光年離れた場所にある、惑星質量天体である。ハッブル宇宙望遠鏡セロ・トロロ汎米天文台のブランコ望遠鏡、スピッツァー宇宙望遠鏡を使い、2005年ペンシルベニア州立大学のチームが発見した[1]

特徴[編集]

カメレオン座分子雲の1つ「カメレオン座I」に含まれると考えられるため、この天体までの距離は、カメレオン座Iまでの距離160pc[2]と同程度とみられる。

ジェミニ南望遠鏡による分光観測によって、質量木星の8倍程度、半径は木星の1.8倍程度と見積もられている[1]。この質量は、褐色矮星惑星の境界とされる13木星質量より低いが、観測データはOTS 44など他の低質量褐色矮星と似ているので、この天体の正体について定説はなく、準褐色矮星とも自由浮遊惑星とも呼ばれることがある。表面温度は1,800Kスペクトル型はL0型と推定されている[3]

また、この天体からは、推定される表面温度、スペクトル型から予想されるよりも強い中間赤外線が放射されており、天体の周囲に星周塵の円盤が存在すると考えられる[1]。円盤の大きさは、全体の質量が木星質量の0.1倍、内径が0.02AU程度とみられる[3]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g Luhman, K. L.; et al. (2005-12-10), “Discovery of a Planetary-Mass Brown Dwarf with a Circumstellar Disk”, Astrophysical Journal 635 (1): L93-L96, Bibcode 2005ApJ...635L..93L, doi:10.1086/498868 
  2. ^ a b Whittet, D. C. B.; et al. (1997-11), “On the distance to the Chamaeleon I and II associations”, Astronomy and Astrophysics 327: 1194-1205, Bibcode 1997A&A...327.1194W 
  3. ^ a b c d e f g Bonnefoy, M.; et al. (2014-02), “A library of near-infrared integral field spectra of young M-L dwarfs”, Astronomy and Astrophysics 561: A127, Bibcode 2014A&A...562A.127B, doi:10.1051/0004-6361/201118270 
  4. ^ Luhman, K. L. (2007-11), “The Stellar Population of the Chamaeleon I Star-forming Region”, Astrophysical Journal Supplement Series 173 (1): 104-136, Bibcode 2007ApJS..173..104L, doi:10.1086/520114 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]