Cakewalk SONAR

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SONAR
開発元 Cakewalk
最新版 23.10.0 Build14 / 2017年10月
対応OS Windows 7Windows 8Windows 10
プラットフォーム PC
対応言語 英語ドイツ語フランス語イタリア語スペイン語日本語
サポート状況 -
種別 DAW
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト cakewalk.com/products/sonar/(英語)
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Cakewalk SONAR(ケークウォーク ソナー)は、Cakewalk社によって開発されている、Windows向けの音楽製作ソフトウェアである。1995年から2013年までは、Roland社より販売されていた。現在Cakewalk社はGibson社の子会社であり、SONARは、2014年のあいだ日本では同じくGibson社傘下ティアック社のTASCAM Professional Softwareブランド製品として販売されていた。2015年2月より、日本の顧客管理の一部はCakewalkに移管されることになった。

前身であるCakewalk Pro Audioシリーズから引き継がれたMIDIシーケンス機能と音声動画の編集機能を統合したDAWソフトウェアである。 ほとんどのDAWがマルチプラットフォームなのに対し、SONARは一貫してWindows向けに開発されている。

2017年4月19日、CodeWeaversの協力のもと、SONAR Home StudioをmacOSへ移植したSONAR Mac Prototypeが無償公開された[1]。以前よりCakewalkは「SONARのMac対応」を目標の一つとして掲げていたが[2]、開発チームの予想を大きく超える努力を要した等の理由から、以後Mac製品へ向けてSONARシリーズを展開する事はないとした[3]

米国時間2017年11月17日、Gibson及びCakewalkは、SONAR含む全てのCakewalk製品の積極的な開発・生産を終了すると発表した[4]。11月21日にCakewalkが公式フォーラムに投稿した声明によれば[5][6]、引き続きCakewalk製品のサポートを行うためのチームを結成しており、再開の目処が立つまではマンスリー・アップデートを休止するとしている。

主な機能[編集]

シーケンサ[編集]

ピアノロール、数値入力、譜面入力をサポート。 通常のシーケンサに加え、特定のエディションを除きステップ・シーケンサも有する。

オーディオ[編集]

マルチトラックでの音楽編集機能、記譜機能、サラウンドサウンド機能(5.1chと7.1ch)を提供する。 互換性のある他ソフトウェアから、オーディオ・ループ素材を取り込み、ミックスダウンする事も可能。

オーディオ出力オプション(64bitマスターを含む)は、AIFFAU、CAF、FLAC、RAW、SD、W64 (Sony Wave-64)、WAV (Microsoft)である。

Producerは完全な業界標準の64bitマスタリングスイートを含む。

AudioSnap[編集]

AudioSnapは、スライシングや破壊編集をする事無く、オーディオのタイミング修正を可能にするツールである。 これは一度に一部、またはプロジェクト全体をクオンタイズする事が出来る[7]。クリップ全体をクオンタイズする代わりに、Split Beats Into Clipsコマンドを用いて、クリップをより小さい断片、もしくはビートの長さの断片に分割する事も可能。 もしクリップ中の連続したビートがグリッドに揃っていないのなら、AudioSnap Beatsコマンドを用いて、グリッドに揃う様にクリップをクオンタイズする事が出来る[8]

ビデオ[編集]

限定された動画編集機能を有する。 avimpegwmvmovファイルをサポートし、ビデオを別のトラックの中にサムネイルとして表示する事が出来る[9]。また、適合するハードウェアと、FireWireを通じて外部モニタに映像出力する事も可能。すべての一般的なSMPTEフォーマット、フレームサイズとフレームレートがサポートされている。

対応規格[編集]

ReWireを経由し、サンプル精度で他のマルチメディアアプリケーションへ接続可能。

DirectX/DXi、VST/VSTiのプラグインフォーマットに対応し、ソフトウェア・シンセサイザー、ソフトウェアサンプラー、ソフトウェアドラムマシン等のソフトウェア音源や、エフェクタを利用可能。 SONAR 5にてVSTにネイティヴ対応し、Cakewalk VST Adapterが不要になった。

Cakewalk Application Language[編集]

CAL(Cakewalk Application Language、Cakewalkアプリケーション言語)は、MIDI関連の操作を記述し、オートメーション化させる事が可能なスクリプト言語である。

Active Controller Technology[編集]

この機能はACTとも呼ばれ、MIDIコントローラ/サーフェスとパラメータのアサインをアシストするものである。 エフェクトやソフトウェア・シンセサイザをコントロールする際、コントローラ/サーフェスを現在アクティヴになっているプラグインに合わせてアサインする[10]。現在はSONAR専用のオートメーション・コンソール、SONAR V-STUDIO 700に完全に対応した。

SONARはCM Labs MotorMixの様な、他の特殊用途専用コントローラ/サーフェスにも対応し、ACT MIDI Controllerと呼ばれる汎用プラグインを含んでいる。 それはJL Cooper FaderMaster、Peavey PC-1600、Kenton Control Freakの様な、一般的なMIDIコントローラ/サーフェスに対応する様に設定されている。 一般的なコントローラ/サーフェスはフェーダー/ノブ/ボタンのストリップを8から16持ち、モータライズされておらず、大抵MIDIメッセージを送信する様に設定されている[11]

V-Vocal[編集]

主にボーカルパートをオーディオ編集するための機能。ボーカルのピッチ/タイム/フォルマント/ダイナミクスを解析し編集することができる。微調整から大胆な効果まで編集することができ、機能的にはAuto-Tuneと似通っている。SONAR X2のバージョンで開発を終了し、SONAR X3からはCelemony Software社の製品Melodyneの下位バージョンであるMelodyne Essentialが代替ソフトとして添付されることになった。

その他[編集]

バージョン6以降、SONARは64bit版のWindows XP及びWindows Vistaに於いて、64bitオーディオ・エンジンと64bitミキサーによるフル64bit内部処理が可能となった。

ソフトウェア音源により、GM2規格にも対応(SONAR 3まではVirtual Sound Canvas、SONAR 4以降はHyperCanvasベースの内蔵音源TTS-1)。

オーディオのミキシング過程のオートメーション化が可能。

MIDIはデジタル音楽の表現手段として広く標準として認められているが、競合する録音/編集ソフトウェア(例:Cubase)間でプロジェクトをやり取りする為の、広く受け入れられている標準は存在しない。それ故に、Cubaseのプロジェクトをネイティヴ・フォーマットのままSONARにインポートする事は不可能であり、その逆もまた同様である。とはいうものの、OMFIファイルの形を用いれば、オーディオのタイミング、テンポ、音量、そしてパン情報を維持した状態で、マルチトラック・オーディオのプロジェクトをアプリケーション間で交換する事が可能である。

エディション[編集]

SONAR[編集]

最上位版のSONAR PRODUCERと、普及版のSONAR STUDIOとが存在する。2010年発表のSONAR X1からは、SONAR Home StudioがESSENTIALとしてメイン・ラインに統合された。

2015年発表のバージョンからは、Xを含むバージョン名が無くなり、PRODUCERがPlatinumへ、STUDIOがProfessionalへ、ESSENTIALがArtistへと各グレードの名称が変更された。 同時に、販売方式が従来の買い切り方式から月額のメンバーシップ方式へと変更された。12ヶ月分の料金を一括で支払った場合、または月払いで12ヶ月間利用した場合(途中で利用を中断してもよい)、以降は料金を支払わなくとも永続的にSONARを利用できるが、アップデート及びサポートを利用できるのは料金を支払った期間のみとなる。 これに伴い、不定期的なメジャーバージョンアップは廃止され、機能追加や不具合修正を含むアップデート(マンスリー・アップデート)をメンバーシップ保有者へ対し1ヶ月に一度提供する形となる。

Rolandから販売されていた時には、“ミュージ郎 ソナー・デジタル・スタジオ”、“SONAR Perfect Solution”、“SONAR POWER STUDIO”の名称で、Roland社ハードウェアとの同梱パッケージが存在していた。 製品構成には、同社のMIDI音源であるSCシリーズSDシリーズオーディオ・インターフェースであるUAシリーズ等が組み合わされた。

2016年には、SONAR Platinum LTU (Life Time Update)と称された「メンバーシップ料金を支払わなくとも」永続的なアップデート/サポートを利用できるライセンスが期間限定で販売された。

  • 2001年:SONAR
  • 2002年:SONAR 2.0XL、SONAR 2.0
  • 2003年:SONAR 3 Producer/Studio Edition(以降同様のラインナップ)
  • 2004年:SONAR 4
  • 2005年:SONAR 5
  • 2006年:SONAR 6
  • 2007年:SONAR 7
  • 2008年:SONAR 8 PRODUCER/STUDIO(以降同様のラインナップ)
  • 2009年:SONAR 8.5
  • 2010年:SONAR X1 PRODUCER/STUDIO/ESSENTIAL
  • 2012年:SONAR X2 PRODUCER/STUDIO/ESSENTIAL
  • 2013年:SONAR X3 PRODUCER/STUDIO/ESSENTIAL
  • 2015年:SONAR Platinum/Professional/Artist
  • 2016年:SONAR Platinum LTU(Life Time Update)(期間限定での販売)

SONAR VS[編集]

SONAR V-STUDIO 100専用のバンドル版。

SONAR Home Studio[編集]

SONAR LEと同じくSONARのライトバージョンであるが、一部の機能に制限はあるもののSONARとほぼ同等となっている。 SONAR Home Studioと、プラグイン等を強化したSONAR Home Studio XLとが存在する。 2010年発表のSONAR X1より、ESSENTIALとしてメイン・ラインに統合された。

2017年、SONARシリーズのエントリー版としてSONAR Home Studioが発売された。これに伴い、エントリー向けDAWとして販売されていたMusic Creatorシリーズは廃止された。 しかし、上位版のSONARとは違って買い切り方式での販売となる。また、毎月のアップデートを含む、インストール以降のサポートは一切行われない[12]

  • 2001年:Cakewalk Home Studio 2002
  • 2003年:Cakewalk Home Studio 2004/2004XL
  • 2007年:SONAR Home Studio 6/6XL
  • 2009年:SONAR Home Studio 7/7 XL
  • 2017年:SONAR Home Studio

Music Creator[編集]

Music Creatorは、SONARの機能を制限したライトバージョンである。SONARとはGUIや操作感が大きく異なる。

  • 2001年:music creator 2002 / MUSIC CREATOR PRO 24
  • 2002年:Music Creator 2003
  • 2006年:MUSIC CREATOR 2 / MUSIC CREATOR PRO 2
  • 2006年:Music Creator 3
  • 2007年:Music Creator 4
  • 2009年:Music Creator 5
  • 2011年:Music Creator 6

SONAR LE[編集]

SONAR LEは、SONARの機能を制限したライトエディションである。 動画編集機能は付いていないが、オーディオやMIDIのレコーディングから編集、ミキシング、マスタリングまでDTMに関する一通りの機能を揃えている。 各社のDTM関連製品へのバンドル(日本語版はローランド社製品へのみ)という形で提供されている。

  • 2005年:SONAR LE
  • 2007年:Cakewalk Production Plus Pack(SONAR 6 LE、project5 LE、D-PRO LE)
  • 2010年:Cakewalk Production Plus Pack(SONAR LE 8.5、Cakewalk Sound Center、Studio Instruments Drum Kit、RAPTURE LE)
  • 2011年:SONAR X1 LE

Music Creator LE[編集]

Music Creator LEは、Music Creatorの機能を制限したライトエディションである。 各社のDTM関連製品へのバンドルという形で提供されている。 日本国内では未提供。

SONAR V-STUDIO[編集]

SONARを中核とした、専用ハードウェアによる音楽製作システム。 業務用からギタリスト向けまで数種の製品が存在する。

ハードウェアには、オーディオ・インターフェース、フィジカル・コントローラ等を搭載する。

引用文献[編集]

  1. ^ 最初で最後のMac版。フリーDAW「SONAR Mac Prototype」リリース”. cBlog. 2017年9月18日閲覧。
  2. ^ A New Era For Cakewalk (an open letter from CTO Noel Borthwick)”. Cakewalk. 2017年9月18日閲覧。
  3. ^ The SONAR Mac Prototype, a collaboration between Cakewalk and CodeWeavers”. Cakewalk. 2017年9月18日閲覧。
  4. ^ Gisbon Brands announcement regarding Cakewalk, Inc.”. Cakewalk. 2017年11月22日閲覧。
  5. ^ Cakewalk Announcement”. Cakewalk. 2017年11月22日閲覧。
  6. ^ Cakewalk社製品についてのお知らせ”. TASCAM. 2017年11月22日閲覧。
  7. ^ AudioSnap. "[1]." Accessed on May 21, 2007
  8. ^ AudioSnap Commands. "[2]." Accessed on May 21, 2007.
  9. ^ Sonar Video Support”. Sound on Sound (2007年). 2007年5月21日閲覧。
  10. ^ Active Controller Technology (ACT). "[3]." Accessed on May 21, 2007
  11. ^ Act MIDI Controller. "[4]." Accessed on May 21, 2007
  12. ^ Windowsに特化した音楽制作・レコーディングソフトウェア SONARシリーズのスターターグレード『SONAR HOME STUDIO (パッケージ版)』を新発売”. タスカム. 2017年9月18日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]