CURE

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
CURE
キュア
監督 黒沢清
脚本 黒沢清
製作 加藤博之(大映
出演者 役所広司
音楽 ゲイリー芦屋
撮影 喜久村徳章
編集 鈴木歓
配給 松竹富士
公開 日本の旗 1997年12月27日
上映時間 111分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
テンプレートを表示

CURE』(キュア)は、1997年公開の日本映画。監督は黒沢清。1997年日本インターネット映画大賞日本映画作品賞受賞作[1]

概要[編集]

連続猟奇殺人事件を追及する刑事と、事件に関わる謎の男を描いたサイコサスペンススリラー作品である本作は、凄惨な題材を扱い、緊張感・緊迫感に満ちた話運びでありながら「CURE(癒し)」というタイトルとテーマを持つ[注釈 1]

タイトルは初め「伝道師」だったが、撮影当時に起きていたオウム真理教事件との兼ね合いから、宗教的な犯罪ものだと誤解を受ける可能性を案じ、大映プロデューサーの提案で現在のタイトルに変更している[2][3]

本作は、黒沢にとって世界市場での出世作であり、特にフランスで人気がある[4]ル・モンド紙の映画評論家ジャン=ミシェル・フロドンは本作を高く評価し、黒沢がフランスで『ダゲレオタイプの女』を撮影する切っ掛けになっている[4]

主演の役所広司は、この作品で第10回東京国際映画祭最優秀男優賞を受賞し、以後、黒沢清監督映画の常連となっている[2]

ストーリー[編集]

娼婦が惨殺される事件が発生。被害者は鈍器で殴打後、首から胸にかけてX字型に切り裂かれていた。犯人は現場で逮捕されたが、動機を覚えておらず、その手口さえ認識していない。刑事の高部は、同様の事件が相次いでいることを訝しがり、友人の心理学者・佐久間に精神分析を依頼する。しかし何故、無関係なはずの犯人たちが同じ手口で犯行を行うのか、そしてそれを認識していないのか、その手がかりは掴めない。高部は、精神を病んでいる妻との生活と、進展しない捜査に翻弄されて疲弊してゆく。やがて、加害者たちが犯行直前に出会ったとされる男の存在が判明する。男の名は間宮邦彦。記憶障害を患っており、人に問いかけ続けるその言動は謎めいていた。そんな間宮の態度が高部をさらに追いつめていく。しかし、間宮と関わっていく中で高部の心は密かに癒されていく。

キャスト[編集]

関連商品[編集]

関連事項[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]

注釈[編集]

  1. ^ 近藤康太郎はこの作品が夢野久作の『ドグラ・マグラ』と似ていると指摘している(朝日新聞2014年7月19日be)。

出典[編集]

  1. ^ 日本インターネット映画大賞 過去の受賞結果”. 日本インターネット映画大賞運営委員会 (2018年10月27日). 2019年6月2日閲覧。
  2. ^ a b 役所広司の魅力を『CURE』の黒沢清監督が語る「未知の領域を作り出すスター」 - 映画 Movie Walker”. 株式会社ムービーウォーカー (2018年10月27日). 2019年6月2日閲覧。
  3. ^ 2018年10月27日に行われた第31回東京国際映画祭のインタビューより[1]
  4. ^ a b 黒沢清の映画がフランスで爆発的人気があるワケ - シネマトゥデイ”. 株式会社シネマトゥデイ (2016年10月11日). 2019年6月2日閲覧。

外部リンク[編集]