BU・SU

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BU・SU
監督 市川準
脚本 内館牧子
製作 小倉斉
出演者 富田靖子
音楽 板倉文
主題歌 原由子あじさいのうた
撮影 小林達比古
編集 奥原好幸
製作会社 東宝映画日本テレビ放送網 
配給 東宝東和
公開 日本の旗 1987年10月31日
上映時間 95分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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BU・SU』(ブス)は、1987年公開の日本映画市川準監督、富田靖子主演。

概要[編集]

CMクリエイターとして活躍していた市川準の映画監督デビュー作。ひねくれた性格ブスの女の子が次第に成長し、自分の殻を破り自立して素直になっていく姿を描く。

主人公の麦子は当初、歯並びが悪いとか見た目も悪くしようとかルックスにコンプレックスを持っている女の子という話もあったが、監督の市川準が見た目じゃなく精神的に閉じた感じの女の子にしようと言ったという[1]。市川は「ブス」という言葉の意味を、どうしても「容姿」のこととしてはとらえたくなくて、いまを生きている若者の多くが感じている「心の閉塞感」が「BU・SU」という「記号」になればと思っていたと述べている[2]

フィルムは普通本番から回すが、市川はテストの段階からフィルムを回すことがあったという。通常、フィルムは100分の映画で約9000フィート、許容尺数がその4~5倍で4~5万フィートだが、本作では10万フィート以上になった[3]

1987年のキネマ旬報ベスト・テン第8位、読者選出第2位。2004年第6回ファーイースト映画祭招待作品。

ストーリー[編集]

森下麦子はどこにでもいる普通の女子高生だが、少々ひねくれた心がブスな女の子。田舎から上京して、“鈴女(すずめ)”という名前で芸者見習い修行をしながら高校に通学している。そんな彼女が文化祭で「八百屋お七」を舞うことになる。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

エピソード[編集]

  • 本作は当初大林宣彦が撮る予定で脚本まで完成していた[4]。しかし『漂流教室』の撮影が長引き不可能になった。

受賞[編集]

小説版[編集]

脚本の内館牧子が自らの脚本をもとにしたノベライズを講談社X文庫ティーンズハートより1987年に書き下ろしている。映画とは異なり主人公は外見のブスな女の子に設定されている。1996年には『BU・SU すべてのプリティ・ウーマンへ』と改題して加筆改訂されたものが講談社より刊行され、1999年に講談社文庫で文庫化された。

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ a b c d e トットチャンネル』とあわせて。

出典[編集]

  1. ^ 河出書房新社編 『市川準』 河出書房新社2009年、40頁。ISBN 978-4-309-01907-9
  2. ^ 東京新聞編集局編 『映画監督50人―自作を歩く』 東京新聞出版局2001年、97頁。ISBN 978-4808307325
  3. ^ 『市川準』137頁、155頁。
  4. ^ 大林宣彦 『映画、この指とまれ』 徳間書店アニメージュ文庫〉、1990年、128頁。ISBN 4-19-669627-9

外部リンク[編集]