BORIS

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
Boris
Boris (band).jpg
基本情報
出身地 日本の旗 日本 東京
ジャンル ストーナーロック
ノイズロック
サイケデリック
ヘヴィメタル
アンビエント
ポップ
ドローン・メタル
活動期間 1992年-現在
共同作業者 Sunn O)))
メルツバウ
灰野敬二
栗原ミチオ
Ian Astbury
公式サイト Official site
Myspace
メンバー Atsuo
Takeshi
Wata
旧メンバー Nagata

BORIS(ボリス)は日本ロックバンド。一つのジャンルに収まらない音楽性が特徴で、ストーナーロックサイケデリックノイズロックアンビエントポップなど幅広い作品を展開しているスリーピースである。日本にとどまらず世界のヘヴィ・ミュージック・シーンでも注目を集めている[1]

来歴[編集]

結成から始動[編集]

1992年より活動開始。バンド名はメルヴィンズのアルバム「Bullhead」の収録曲『Boris』に由来する。当初は4人組でAtsuoがボーカル、Nagataがドラムスだったが、1996年にNagataが脱退したことでAtsuoがドラムに転向。Takeshi (Vocal/Bass/Guitar)、Wata (Guitar/Vocal)、Atsuo (Vocal/Drums)という現在のメンバー編制が完成する。同年に自主制作で『ABSOLUTEGO』を発表しデビュー[2]。当初よりワールドワイドなスタンスを志し、1996年から海外ツアーを始め、2003年以降はほぼ毎年行う。

2000年代[編集]

デビュー後は日本のインディーレーベルDiwphalanx Recordsを拠点に多種多様な作品を発表していたが、2000年代に入って『Amplifier Worship』や『あくまのうた』が北米においてヘヴィロック/パワー・アンビエントの殿堂であるSouthern Lordから相次いでリリースされたことで一躍海外での人気が高まる。2005年にリリースされた『PINK』は全世界で5万枚を超えるセールスを記録し[3]ピッチフォーク・メディアによる「Top 50 Albums of 2006」では9位に選ばれるなど音楽プレスからも高評価を得る[4]

2007年にはドゥームの重鎮Sunn O)))との共作『Altar』を発表。サポート・ギタリストとしてゴーストの栗原ミチオを迎えて制作された2008年の『Smile』はビルボードトップ・ヒートシーカーズチャートで20位を記録[5]。さらにナイン・インチ・ネイルズの全米アリーナツアーをサポートしたほか、ライヴハウスから大規模なフェスまで、21カ国で100本のライヴを敢行した。

2009年には2枚のスプリット盤と3枚の連作シングルをリリース[6]。また、映画監督ジム・ジャームッシュの『リミッツ・オブ・コントロール』への楽曲を提供、ロック・フェス朝霧JAMへの出演、アパレル・ブランド「HELMUT LANG」とのコラボレーション(別名義fangsanalsatanを使用)など多様な活動を行った[7]

2010年代[編集]

2010年には中島哲也監督、松たか子主演映画『告白』に書き下ろし新曲を含む楽曲6曲をメイン・アーティストとして提供[8]。6月2日にはヘヴィロック・サイドに焦点を絞ったベスト盤的選曲の『Variations』と代官山UNITでのライヴを収録したDVD『Live in Japan』をリリース[9]。5月はオール・トゥモローズ・パーティー(略称ATP、キュレイターペイヴメント)、Vivid Live(キュレイター:Laurie Anderson & ルー・リード)と2本のフェスに招聘され、前後にイギリス、オーストラリアでの単独公演も敢行。7月からは5週間に及ぶUSヘッドライン・ツアー、 9月のATP NY(キュレイター:ジム・ジャームッシュ)では盟友Sunn O)))と『Altar』を完全再現した。

2011年にはメジャーのエイベックスから、成田忍によるプロデュースでWataのヴォーカルを全編に配しポップにシフトしたアルバム『New Album』を発表。さらに5月25日には『New Album』の原型とも言える『Attention Please』および『Heavy Rocks』の2枚のアルバムをリリースした[10]。また、ゲームソフト極限脱出ADV 善人シボウデス」に書き下ろしの新曲「君の行方」をイメージソングとして提供している[11]。相次いで新作を発表する一方で、同年前半はヨーロッパ・ツアー、後半はヘッドライナーとして全米ツアーを展開した。

2012年から2013年にかけて、『Flood』をライヴで再現するツアーをアメリカやオーストラリアなどで行なう。

音楽性[編集]

アルバムごとに大きく音楽性が異なるのが特徴の一つ。メンバーのAtsuoはバンドのキーワードは「ヘヴィ」だと語る一方で、表面的なものに限らず「ヘヴィ」の在り方にも色々あると述べている[12]。従来はヘヴィーな作品では大文字BORIS、実験的な作品では小文字borisと名義を使い分け[13]、近年ではその双方を盛り込んだ形態としてBoris名義で活動している。また、同名のアルバムでも国内盤と海外盤によって意図的に内容が異なっていたり[14]、「Heavy Rocks」というタイトルの作品が2つある(2002年版と2011年版)など[12]、リスナーを混乱させるものがある。

曲によって使わるチューニングは様々でダウン・チューニングや変則チューニングの曲が少なくない。ギタリストのWataは曲によってピックの代わりにEBowを用いることで独特の音を出している。また、Takeshiはライヴにおいてベースとギターが一体となったダブルネック・ギターを使用することで2つのパートを演奏し分けている。スタジオにおいてはオープンリールによるアナログ・レコーディングを好み、オーバーダブやテイクのやり直しは極力避けている。

アースからの影響を公言している[15]

メンバー[編集]

Atsuo(2011年)
  • Atsuo(ドラムス、バッキング・ボーカル)
  • Wata(ギター、リードボーカル、キーボード)
  • Takeshi(ベース、リズムギター、リードボーカル)
  • Michio Kurihara (ギター、2007年よりサポートメンバー)
  • Nagata(ドラムス、1992年から1996年まで在籍)

ディスコグラフィー[編集]

Wata(2011年)

LP/CD[編集]

  • Absolutego(1996年)※BORIS名義
  • Amplifier Worship(1998年)※BORIS名義
  • flood(2000年)※boris名義
  • Heavy Rocks(2002年4月26日)※BORIS名義
  • あくまのうた(2003年6月6日)※BORIS名義
  • boris at last -feedbacker-(2003年12月25日)※boris名義
  • 目をそらした瞬間 -The thing which solomon overlooked -(2004年8月)※boris名義
  • dronevil (2005年4月)二枚同時再生のコンセプト作※boris名義
  • マブタノウラ(2005年6月29日)※boris名義
  • PINK(2005年11月18日)※BORIS名義
  • 目をそらした瞬間 2 -The thing which solomon overlooked 2-(2006年)※boris名義
  • 目をそらした瞬間 3 -The thing which solomon overlooked 3-(2006年)※boris名義
  • Vein(2006年)2013年に2枚組CDでリリース※boris名義
  • Smile(2008年3月7日)※BORIS名義
  • Smile(ライブアルバム)(2008年11月21日)※BORIS名義
  • Variations(Heavy Rock Side編集盤)(2010年6月2日)※Boris名義
  • New Album(2011年3月16日)※Boris名義
  • Attention Please(2011年5月24日)※Boris名義
  • Heavy Rocks(2011年5月24日)2002年の同名アルバムとは内容が異なる※Boris名義
  • präparat(2013年3月6日)※boris名義
  • 目をそらした瞬間 -the thing which solomon overlooked- chronicle(2013年3月)4枚組CD-BOX※boris名義
  • Boris Performing "Flood"(2013年)ライブ会場限定CD
  • Archive I(2014年)2005年にリリースした3枚のライヴ・アルバム『Archive volume One-Three』のリマスター3枚組(1996-98年ライブ音源ほか)
  • Archive II(2014年)3枚組(2003年ラジオ音源、2006年ライヴ音源、初期デモ音源)
  • NOISE(2014年6月18日)※BORIS名義
  • urban dance (New Noise Literacy 003)(2015年5月)※boris名義 ライブ会場限定CD
  • warpath (New Noise Literacy 004)(2015年5月)※boris名義 ライブ会場限定CD
  • asia (New Noise Literacy 005)(2015年5月)※boris名義 ライブ会場限定CD
  • PINK -Deluxe Edition-(2016年7月6日)※BORIS名義
  • DEAR (2017年7月12日)※BORIS名義

EP[編集]

  • 1970 / ワレルライド(2002年2月12日)7"EP
  • a bao a qu(2005年4月)7"EP※boris名義
  • Statement / Floor Shaker(2008年)7"EP※BORIS名義
  • Japanese Heavy Rock Hits Vol. 1(2009年9月)7"EP
  • Japanese Heavy Rock Hits Vol. 2(2009年10月)7"EP
  • Japanese Heavy Rock Hits Vol. 3(2009年11月)7"EP
  • Cosmos(2012年12月)12"EP

Split[編集]

  • BAREBONES / BORIS(1997年)
  • BORIS / TOMSK-7(1997年)
  • More Echoes, Touching Air Landscape(1999年)「Boris / Choukoku No Niwa」
  • THE DUDLEY CORPORATION / BORIS(2003年4月)
  • Long Hair & Tights(2007年6月)「DOOMRIDERS vs BORIS」
  • Golden Dance Classics(2009年8月19日)「9dw/Boris」
  • Chapter Ahead Being Fake(2009年8月19日)「TORCHE/Boris」
  • Split(2012年12月10日)「Boris x Joe Volk」

Collaboration[編集]

  • Black:Implication Flooding(1998年)「灰野敬二 with BORIS」名義
  • Megatone(2002年4月)「boris with merzbow」名義
  • 04092001(2005年5月)「Boris with merzbow」名義
  • Sun Baked Snow Cave(2005年10月11日)「Boris with merzbow」名義
  • ALTAR(2006年11月)「Sunn O))) with Boris」名義
  • Rainbow(2006年12月23日)「Boris with Michio Kurihara」名義
  • Walrus/Groon(2007年4月)「Boris with Merzbow」名義
  • Rock Dream(2007年11月2日)「Boris with Merzbow」名義
  • Cloud Chamber(2008年12月23日)「Boris with Michio Kurihara」名義
  • BXI Boris and Ian Astbury(2008年12月23日)「BXI」名義
  • Klatter(2011年2月23日)「Boris with Merzbow」名義
  • 現象 -Gensho-(2016年3月16日)「Boris with Merzbow」名義

サウンドトラック[編集]

  • Limits of Control Soundtrack(2009年5月12日)
  • 告白 オリジナル・サウンドトラック(2010年5月26日)

DVD[編集]

  • 見殺し塔からずっと(2003年12月25日)※BORIS名義
  • boris at last -feedbacker-(2005年1月21日)※boris名義
  • Heavy Metal Me(2005年11月18日)※boris名義
  • Live in Japan(2010年6月)

脚注[編集]

  1. ^ Boris - アーティストプロフィール CDJournal.com
  2. ^ Boris - アーティストプロフィール CDJournal.com
  3. ^ 大文字〈BORIS〉が2年ぶりの新作フル・アルバム『Smile』を3月7日にリリース oops! 2008/01/26
  4. ^ Staff Lists: Top 50 Albums of 2006 Pitchfork 2006年12月19日
  5. ^ Top Heatseekers - Smile billboard.com
  6. ^ Boris、久々の単独音源は3ヵ月連続リリース! CDJournal.com 2009年9月11日
  7. ^ Boris、〈朝霧JAM〉に参上!HELMUT LANGとの驚きのコラボレートも CDJournal.com 2009年9月18日
  8. ^ もはや社会現象。映画『告白』の楽曲提供で話題のボリス! 次に仕掛けるはザ・カルトのイアン・アストベリーとのスーパー・コラボ・バンドBXI Web Magazine “Qetic” 2010年8月18日
  9. ^ ジャパニーズ・ロック・モンスターBoris、ベスト盤的変奏曲集をリリース! CDJournal.com 2010年6月2日
  10. ^ Boris、『New Album』の原型となったアルバム2作を同時リリース!東京での単独公演も決定 CDJournal.com 2011年5月20日
  11. ^ Boris、新曲が新作ゲーム『極限脱出ADV 善人シボウデス』イメージ・ソングに! CDJournal.com 2011年12月7日
  12. ^ a b ウルトラ・ポップな“ヘヴィ・ミュージックの果て” Boris インタビュー CDジャーナル 2011年3月23日
  13. ^ 大文字〈BORIS〉が11月18日にニュー・アルバムとDVDをリリース oops! 2005年11月18日
  14. ^ BORISのワールドツアーの模様を収録した2枚組ライヴ・アルバム『SMILE』が11月21日にリリース oops! 2008年9月27日
  15. ^ 世界の音楽シーンを席巻しながらも、国内メディアでは黙殺されてきた"世界で最も知られる日本のバンド"Boris。その知られざる実態に迫る!”. 2015年3月13日閲覧。

外部リンク[編集]