Audiomachine

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Audiomachine
Audiomachine logo.png
設立2005年8月20日
設立者Paul Dinletir
Carol Sovinski
ジャンルエピック
本社所在地ノルウェーの旗 カリフォルニア州ロサンゼルス
公式サイトaudiomachine.com

Audiomachine (オーディオマシン) は、2005年にPaul DinletirとCarol Sovinskiによって設立されたアメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスに本拠地を構えるプロダクション・ミュージックレーベルである。

主にトレーラー・ミュージックをリリースしており、楽曲は数え切れないほどの予告編で日々使用されている。近年では広告やメディアでも広く使用されており、オリンピックやスポーツの世界大会などでも頻繁に使われている。商業用アルバムもリリースしており、一般での知名度も確立している。

概要[編集]

予告編という短い映像の中で映画本編並みの迫力をBGMで表現し視聴者に伝えるため大半の楽曲が1分〜3分程度の少し短いものとなっているが、楽曲の全てがクライマックス並みの濃さになっている。業界向けのBGMとして楽曲をリリースしているため、一般販売していないアルバム及び楽曲が多く存在している。また、楽曲の多くはオーケストラシンセサイザーによって構成されているが、様々な映画に対応するために一般向けではない不協和音に近い楽曲も一部存在する。商業用アルバムの多くはビルボードのクラシックヒットチャートにランクインしている他、業界の間でもとても高い評価を得ており、スター・ウォーズシリーズマーベルシリーズディズニーなど著名な映画シリーズの予告編にて数多くの楽曲が使用されている。

経歴[編集]

  • 2005年、Paul DinletirとCarol Sovinskiがライブラリー・ミュージックを専門でリリースするレーベルを作るためにAudiomachineを設立した[1]。主要メンバーはPaul DinletirとKevin Rixだが、Audiomachineはそういった楽曲を共同でリリースするために設立されており、かなり多くの作曲家がAudiomachine名義で楽曲をリリースしている[2]
  • Audiomachineは主にトレーラー・ミュージックを作曲しているが、近年ではスポーツメディアでも広く使用されており、2010年、2012年、及び2014年にはオリンピックにてEpic Musicというラベルの公式プログラムで取り上げられ楽曲が紹介されている[3][4]
  • 設立されてしばらくの間楽曲の一般販売は行われなかったが、2012年に初めてコンピレーション・アルバムChronicles』が商業用にリリースされたことによってそれ以降定期的に楽曲が一般販売されるようになった。商業用アルバムとして2016年まではコンピレーション・アルバムが頻繁にリリースされていたが、それ以降はオリジナル・アルバムのみが定期的にリリースされている[5]。また、業界向けのアルバムに関してはYouTube Musicに大半のアルバムがアップロードされている他、公式サイトで全てのアルバムを無料で試聴することが可能となっている[6][7]
  • 2014年にはPlayStation 4のゲーム、「Call of Duty: Advanced Warfare」のサウンドトラックをハリー・グレッグソン=ウィリアムズと共同作曲しており、アルバム収録曲の内19曲がAudiomachineの作曲となっている[8]。また、2019年にリリースされたモバイルゲーム、「Call of Duty: Mobile」では毎シーズンのテーマ曲を手掛けている[9]Call of DutyシリーズFPSであり、そういったジャンルのゲームの中でもトップクラスの人気を誇っている[10]
  • Audiomachineは2017年に一度レコードレーベルのロゴを変更しており、それに伴って『Drumscores 2』以前のオリジナル・アルバム及び商業用のコンピレーション・アルバムのアートワークは新しく作り直されている (一部の販売サイトではアートワークが変更されていない事がある) 。しかし、それ以外のプロモーション目的のコンピレーション・アルバム及びシングルEPはデザインが旧バージョンのロゴのまま変更されていない。さらに、スタジオ・シリーズのアートワークのロゴは通常とは違う専用デザインになっている[11][12][13]
  • 先述された通り、Audiomachineはロゴの変更に伴ってアートワークを作り直しているが、一部のアルバムに関しては完全にデザイン自体が変更されている。初期にリリースされたアルバムは主にデザインを改良するために行われたが、一部のホラージャンルのアルバムや『Atomic Music Station』などは趣旨や旧デザインが少し過激なものとなっているため、単なる文字だけのデザインに変更されたと思われる[14]
  • Audiomachineはリミックス・アルバムもリリースしており、2014年リリースの『Remixed』は今までにリリースされたAudiomachineの楽曲を別の作曲家がリミックスするという手法が取られた[15]。また、他のアーティストの楽曲のリアレンジも行っており、2018年にリリースされた『Trailerized: Covers and Originals』はジョン・レノンビリー・ウィリアムズなど著名なアーティストの有名曲をリアレンジしたアルバムとなっており、4曲のオリジナルソングも収録されている[16]。2019年には、フランツ・シューベルトヨハン・ゼバスティアン・バッハなどの著名なクラシック音楽家の楽曲のリアレンジによって構成されている『Reimagined』もリリースしている他、2021年にリリースされた『Twas the Night』には古典的なクリスマスソングのリアレンジが収録されている[17][18]
  • 2020年以降には定期的に通常のアルバムとはジャンルの違うスタジオ・シリーズがリリースされており、通常のアルバムはオーケストラや電子音楽などのジャンルによる壮大さを重視したインストゥルメンタルが中心なのに対し、スタジオ・シリーズは比較的落ち着いたテンポのインストゥルメンタルや歌のあるポップ・ミュージックに近いジャンルなどが中心となっている[19]
  • Audiomachineは楽曲以外にも効果音も制作しており、それらの多くはオリジナル・アルバムの『Tools of the Trade』というシリーズに大半が収録されている他[20]、『Atomic Music Station』や『Psychosis』などにも収録されている。内容としては、数秒程度の短い効果音から1分程度の環境音などになっている[21][22]

楽曲が使用された予告編、広告及びメディア[編集]

- 映画予告編 -

ハンコック」、「ファンタスティック・フォー:銀河の危機」、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」、「カンフー・パンダ」、「スパイダーマン3」、「トランスフォーマー」、「天使と悪魔」、 「ヴェノム」、「アバター」、「ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー」、 「ヒューゴの不思議な発明」、「アイ・アム・レジェンド」、「ダイ・ハード4.0」、 「プライド&グローリー」、「プロメテウス」、「ガーディアンズ 伝説の勇者たち」、 「ホビット 思いがけない冒険」、「ホビット 竜に奪われた王国」、「カールじいさんの空飛ぶ家」、 「 マイティ・ソー: ダーク・ワールド」、「ノア 約束の舟」、「 エクソダス: 神と王」、 「ヒックとドラゴン2」、「インクハート/魔法の声」、「ブラッド・ダイヤモンド」、「プレステージ」、「美女と野獣」、「ドリーム」、「ローグ・ワン: スター・ウォーズ・ストーリー」、「キュア 〜禁断の隔離病棟〜」、「ロスト・シティZ 失われた黄金都市」、「スパイダーマン: ホームカミング」、「スプリット」、「モンスタートラック」、「コウノトリ大作戦!」、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」、「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」、「オデッセイ」、「 アベンジャーズ: インフィニティ・ウォー」、「プーと大人になった僕」、「 アベンジャーズ: エンドゲーム」、「アナと雪の女王2」、「ブラック・ウィドウ[23]

- テレビドラマ予告編 -

iBoy」、「プリズン・ブレイク」、「ゲーム・オブ・スローンズ」、「ウエストワールド」、「ヴォルトロン」、「ラスト・キングダム[24]

- 広告 -

ボルボ」、「アディダス」、「アクアフレッシュ」、「アウディ」、「クライスラー」、「コカ・コーラ」、「Dairylea」、「Flonase」、「ガルニエ」、「メルセデス・ベンツ」、「ナイキ」、「ニベア」、「ポルシェ」、「ジープ」、「ライダー」、「Visit London」、「フォルクスワーゲン」、「デルタ航空」、「ボストン・セルティックス」、「グレート・ウェスタン・レールウェイ」、「イー・トレード」、「スタンダードチャータード銀行」、「パンドラ - ザ・ワールド・オブ・アバター」、「スタークラフト2」、「Mass Effect Legendary Edition[25]

- 演技時に楽曲を使用したフィギュアスケート選手 -

佐藤 駿周 凱翔ヴィクトール・ファイファーアダム・シャオ・イム・ファ

- 具体的な楽曲の使用情報 -

ディスコグラフィー[編集]

スタジオ・アルバム[編集]

タイトル 一般販売
2005
Big, Big and Bigger
Tools of the Trade 1
2006
Atomic Music Station
Trailer Acts
Tools of the Trade 2
2007
The Platinum Series I
The Lighter Side
Blood, Death & Fears
2008
The Platinum Series II
Tools of the Trade 3
Terminus
2009
The Platinum Series III: Eterna
Trailer Acts 2
Maelstrom
2010
The Platinum Series IV: Labyrinth
Deus Ex Machina
The Ensemble Series: Volume 1
2011
Blood Bath and Beyond
Drumscores
2012
Tools of the Trade 4
Leviathan
Helios
Awakenings
2013
Millennium
Origins
2014
Tools of the Trade 5: Tones Textures and Transitions
Monolith
Phantasm
Psychosis
2015
Intros
Titan
Decimus
2016
Prototype
Worlds of Wonder
Drumscores 2
2017
Tools of the Trade: Epic Spaces
Tools of the Trade: Rises
Tools of the Trade: Epic Foley
Modern Tension: Cold Sweat
Pulses: Palpitate
Percussive Mayhem: Anarchy
Eternal Rest
Piano Premontions: Parallels
Life
2018
Tools of the Trade: Submerged
Tools of the Trade: Pings and Powerdowns
Chrome Over Brass
Trailerized: Covers and Originals
Tools of the Trade: Scapes
La Belle Époque
Synesthesia
Volturnus
The 11th Hour
Percussive Mayhem: Odd Rhythms
Kill Process
The Wicked Will Rot
Ascendance
Exogenesis
Intros 2
Prototype: Source Code
A Measure of Darkness
Mental Minefield
2019
Banshee
Retrograde
Here and Now
Burn Point
Another Sky
Reimagined
Nomad
Chrome Over Brass 2
Percussive Mayhem: Modern Rhythms
Prototype: Natural Selection
2020
Insomnia
The Best Things in Life
Lineage
2021
Cinematix
Viscera
Inertia
Promethium
Believe
War for Light
'Twas the Night
The Fire and the Fury
Ophelia Riddle and the Book of Secret Stories
Decadence
The Devil Doesn't Sleep
Dominion
2022
Amongst the Shimmering Light
Intros 3
Disciple
Colony
It All Ends Now

リミックス・アルバム[編集]

タイトル 一般販売
2014
Remixed

スタジオ・シリーズ[編集]

タイトル 一般販売
2020
Human
Touchstone
True Crime
Ohms
Body Beats
Criminal Underground
Replicant
Exit Strategy
Scorched Earth
Black Tie
Timber and Tumbleweeds
Ministry of Silly Strings
Analog Prophecies
The Road Back
Percussive Pacesetters
Fragmented Reality
Punchline
Lucid
State of Grace
In a Daydream
Inside Joke
The Face of Light
Storytellers
Dawn Patrol
Stricks and Bones
Emergence
Strummin' Summer
Ultra
Dyad
Living Dust
Kicks and Shakers
The Measure of Moments
Dark Web
Ritmo de la Gente
2021
Axiom
Ecosystem
Sora
Kaleidoscope
Be Yourself
Strung Out
Rise of a Champion
Get Down
Be Free

コンピレーション・アルバム[編集]

タイトル 一般販売
2012
Uplifting and Inspiration Volume One
2013
50,000 Likes Fan Appreciation Compilation
Existence
2014
Summer Blockbuster Volume 1
Suspence and Horror Volume 1
2015
2016
Magnus: B-Sides
2022
Greatest Hits

シングルとEP[編集]

タイトル 一般販売
2013
Trilogy
Blood and Stone
2014
Champions Will Rise: Epic Music from the 2014 Winter Olympics
2020
We Are Gods

サウンドトラック[編集]

タイトル
2014
Call of Duty: Advanced Warfare (Original Game Soundtrack)
2021
SAS: Who Dares Wins Season 1-5 (Original Series Soundtrack)

商業用アルバムの発売年及びチャート最高位[編集]

発売年 タイトル チャート最高位
US Classical
[30]
2012
Chronicles
5
Epica
5
Helios
2013
Tree of Life
2
Trilogy
Existence
Blood and Stone
2014
Champions Will Rise: Epic Music from the 2014 Winter Olympics
Phenomena
2
Remixed
2015
Magnus
2
Decimus
13
2016
Magnus: B-Sides
2017
Worlds of Wonder
Life
15
2018
Volturnus
La Belle Époque
21
Ascendance
9
2019
Exogenesis
Trailerized: Covers and Originals
2020
We Are Gods
Another Sky
Reimagined
Cinematix
2022
Greatest Hits
The Fire and the Fury

脚注[編集]

  1. ^ Video Interview with audiomachine”. Trailer Music News. 2021年12月11日閲覧。
  2. ^ Audiomachine Albums”. Audiomachine Music Search. 2021年12月4日閲覧。
  3. ^ The Growing Success of Trailer Music in Various Shows”. Trailer Music News. 2021年12月4日閲覧。
  4. ^ Official Olympic Album”. New Age Music World. 2021年12月4日閲覧。
  5. ^ Audiomachine”. Apple Music. 2021年12月11日閲覧。
  6. ^ Audiomachine”. YouTube Music. 2021年12月11日閲覧。
  7. ^ Music Search”. Audiomachine. 2021年12月11日閲覧。
  8. ^ Call of Duty: Advanced Warfare - Discogs”. Discogs. 2021年12月4日閲覧。
  9. ^ Call of Duty®: Mobile – Season 10 Theme Music, Behind the Scenes”. 最新人気スマホゲーム動画まとめ. 2021年12月11日閲覧。
  10. ^ 2010年代米国で最も売れたゲームTOP10は『CoD』シリーズがほぼ独占―市場調査会社NPDが明かす。”. Game*Spark. 2021年12月9日閲覧。
  11. ^ Audiomachine: 'Drumscores II'”. Martyn Corbet News. 2021年12月4日閲覧。
  12. ^ Audiomachine”. Apple Music. 2021年12月4日閲覧。
  13. ^ Audiomachine Albums”. Audiomachine Music Search. 2021年12月4日閲覧。
  14. ^ Audiomachine”. Musicbrainz. 2021年12月5日閲覧。
  15. ^ Remixed”. Audiomachine Music Search. 2021年12月4日閲覧。
  16. ^ Trailerized: Covers & Originals”. Apple Music. 2021年12月4日閲覧。
  17. ^ Reimagined”. Audiomachine Music Search. 2021年12月4日閲覧。
  18. ^ 'Twas the Night”. Audiomachine Music Search. 2022年1月1日閲覧。
  19. ^ Studio Series”. Audiomachine Music Search. 2022年1月20日閲覧。
  20. ^ Tools of the Trade”. Audiomachine Music Search. 2021年12月4日閲覧。
  21. ^ Atomic Music Station”. Audiomachine Music Search. 2021年12月4日閲覧。
  22. ^ Psychosis”. Audiomachine Music Search. 2021年12月4日閲覧。
  23. ^ Trailers”. Audiomachine. 2021年12月4日閲覧。
  24. ^ Trailers”. Audiomachine. 2021年12月4日閲覧。
  25. ^ Advertising”. Audiomachine. 2021年12月11日閲覧。
  26. ^ Mission Report - Dr. Ing. h.c. F. Porsche AG”. Porsche wins the FIA WEC 2016 - Dr. Ing. h.c. F. Porsche AG. 2021年12月4日閲覧。
  27. ^ Porsche at Le Mans 2016”. YouTube. 2021年12月4日閲覧。
  28. ^ StarCraft II Launch Trailer”. YouTube. 2021年12月4日閲覧。
  29. ^ Mass Effect Legendary Edition Launch Trailer”. YouTube. 2021年12月4日閲覧。
  30. ^ Audiomachine - Awards”. All Music. 2021年12月27日閲覧。

外部リンク[編集]