Apple M2

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Apple M2
生産時期 2022年6月6日から
設計者 Apple
生産者 TSMC
CPU周波数 から 3.49 GHz
アーキテクチャ AArch64
命令セット ARMv8.6A
コア数

8コア

高性能コアAvalanche x4

高効率コアBlizzard x4
前世代プロセッサ Apple M1
次世代プロセッサ Apple M3
L1キャッシュ

高性能コア192 + 128 KB

高効率コア128 + 64 KB
L2キャッシュ

高性能コア16MB

高効率コア4MB
GPU Apple独自設計 10コアまたは8コア
ブランド名 Appleシリコン
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Apple M2は、AppleWWDC2022で発表したARMアーキテクチャチップ(SoC)、Appleシリコンで、2022年発売の13インチMacBook Pro (M2, 2022)MacBook Air (M2, 2022)Mac mini (M2, 2023)に搭載される[1][2][3]。TSMCの5nm改良プロセスを採用し、200億個のトランジスタにより、8コアCPU、8または10コアGPU、16コアNeural Engine、メディアエンジン、Secure Enclave、8GB, 16GBまたは24GBのLPDDR5-6400によるユニファイドメモリを実装する[4]

設計[編集]

公式発表によると、M2はM1と比較して

  • CPU分野
    • 同じ電力レベルでマルチスレッド性能を18%高速化
  • GPU分野
    • コアが2つ多くなり最大10コア、同じ電力レベルで25%、最大の電力レベルで35%高速化
  • Neural Engine分野
    • 演算回数の40%高速化

を実現しているという[4]

CPU[編集]

Avalanche「高性能コア」のクロック周波数は0.66 GHz〜3.504 GHz。Icestorm「高効率コア」のクロック周波数は0.6 GHz〜2.424 GHz[5]となっている。


搭載モデル[編集]

関連する同世代SoC[編集]

以下の表は「Avalanche」と「Blizzard」マイクロアーキテクチャに基づいた各種SoCを示している。

チップ名 CPUコア数(高性能+高効率) GPUコア数 メモリ (GB) トランジスタ数
A15 6 (2+4) 4 4 - 6 150億
5
M2 8 (4+4) 8 8 - 16 - 24 200億
10
M2 Pro 10 (6+4) 16 16 - 32 400億
12 (8+4)
19
M2 Max 12 (8+4) 30 32 - 64 -96 670億
38
M2 Ultra 24 (16+8) 60 64 - 128 -192 1340億
76

脚注[編集]