コンテンツにスキップ

アニー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Annieから転送)
Annie
作曲 チャールズ・ストラウス
作詞 マーティン・チャーニン
脚本 トーマス・ミーハン
原作 ハロルド・グレイ
Little Orphan Annie
上演 1977 ブロードウェイ (ニューヨーク)
1978 ウエスト・エンド (ロンドン)
1978 北米ツアー
1978 全米ツアー
1978 日本
1979 全米ツアー
1979 オーストラリア
1979 メキシコ
1981 全米ツアー
1982 アニー (1982年の映画)
1983 ウエスト・エンド (ロンドン)
1997 ブロードウェイ (ニューヨーク) 20周年公演
1998 ウエスト・エンド (ロンドン)
1999 アニーテレビ映画版
2000 全英公演
2005 全米公演US Tour
2006 全英公演
2012 ニューヨーク再演
受賞 トニー賞 ミュージカル作品賞
トニー賞 オリジナル楽曲賞
トニー賞 ミュージカル脚本賞
テンプレートを表示

アニー』(Annie)は、ハロルド・グレイ英語版新聞連載漫画小さな孤児アニー英語版(Little Orphan Annie)』を原作として製作されたブロードウェイミュージカルである。1982年、1999年、2014年の計3回映画化されている。

ストーリー

[編集]

舞台は1933年、世界大恐慌直後の真冬のニューヨーク。街は仕事も住む場所もない人で溢れ、誰もが希望を失っていた。そんな中、どんな時も夢と希望を忘れないひとりの少女がいた。ニューヨーク市立孤児院に住む11歳の赤毛の女の子、アニーだ。10年前に孤児院の前に捨てられていたアニーは、いつか本当の両親が迎えに来ると信じて暮らしていた。ある日、なかなか迎えに来ない両親を自分から探しに行こうと、院長のミス・ハニガンに見つからないよう、こっそり孤児院を脱け出す。野犬と出会いサンディーと名づけ、サンディーを連れながらニューヨーク中を探し回る。家をなくした人達が集まるフーバービルと呼ばれていた貧民街に逃げこんだが、警官に捕まって孤児院に連れ戻される。

クリスマス休暇を一緒に過ごす孤児を探していた大富豪オリバー・ウォーバックスの秘書グレースと孤児院で出会ったアニーは、ウォーバックスの自宅で休暇を過ごすことになる。前向きなアニーに魅かれたウォーバックスは、アニーを気に入り、養女にしたいと考える。しかしアニーは、自分の両親がまだ生きていると信じていて、本当の両親と暮らしたいという夢を持っていた。彼女が親を探すのに持っていた手がかりは半分に割れたロケットのみだった。

けなげなアニーの気持ちに心打たれたウォーバックスは、彼女の本当の両親を見つけたものに5万ドルの報奨金を与えると公表する。お金を目当てに大勢の人々が自分こそアニーの親だと名乗りをあげ、これに目を付けた孤児院の院長のハニガンとその弟のルースターらも、この金をだまし取ろうと画策する。

ウォーバックスと共にホワイトハウスを訪れたアニーは、閣僚たちを目の前にして希望を失わないよう説き、彼女の言葉に感銘を受けたフランクリン・ルーズベルトニューディール政策を発案する。

ルースターは変装してウォーバックス宅に現れ、アニーの親を偽るが、FBIの捜査によってアニーの両親は既に火事により数年前に死亡[注釈 1]していたと判明、ハニガンらの企みは失敗。アニーはウォーバックスの養女となった。

プロダクション

[編集]

『ニューヨーク・タイムズ』紙によると、『アニー』はアメリカ国内だけで毎年700から900回上演されている[1]

1976年、試験興行

[編集]

1976年8月10日、コネチカット州イースト・ヘイダムにあるグッドスピード・オペラ・ハウスにて、エグゼクティヴ・プロデューサーであるマイケル・P・プライスの演出により初演された。クリステン・ヴィガードがアニー役に配役された。しかしプロデューサーたちはヴィガードは厳しい環境を生き抜く孤児の役には合わないと考えた。1週間上演ののち、アニー役はほかの孤児であるペッパー役を演じていたアンドレア・マカードルに交代となった。ブロードウェイ公演においてヴィガードはマカードルの代役となった。

1977年 - 1983年、ブロードウェイ・オリジナル・プロダクション

[編集]
1977年、アンドレア・マカードル、レイド・シェルトン、サンディ

1977年4月21日にブロードウェイのアルヴィン劇場でオリジナル・ブロードウェイ・プロダクションが開幕し、アニー役はアンドレア・マカードル、ウォーバックス役はレイド・シェルトン、ミス・ハニガン役はドロシー・ラウドン、グレース・ファレル役はサンディ・フェイソンが演じた。ダニエル・ブリズボワは孤児役の1人であった。同年のトニー賞に於いて11部門にノミネートされ、ミュージカル作品賞、作曲賞、ミュージカル脚本賞を始め7部門を受賞した。当時子役であったシェリー・ブルース、サラ・ジェシカ・パーカー(1978年〜80年)、アリソン・スミス、アリソン・カークなどがアニー役代役となった。アリス・ゴストリー、ドロレス・ウィルソン、ベティ・ハットン、マーシャ・ルイス、ジューン・ハヴォックなどがミス・ハニガン役代役となった。アン・アンガーがミス・ハニガン役のラウドン、ゴストリー、ウィルソンの代役を務めた[2]1983年1月2日まで、2,377回を数えるロングラン公演となり、アルヴィン劇場(現:ニール・サイモン劇場)において2009年に『ヘアスプレー』に抜かれるまで最長上演回数の記録を所有していた[3]

1978年 - 1983年、北米ツアー・カンパニー

[編集]

ブロードウェイでヒットするや、4つのツアーカンパニーが編成され、北米各地で行なわれた。

1978年3月、1組目の北米ツアー・カンパニーはトロントで開幕し、アニー役はキャシー・ジョー・ケリー、ウォーバックス役はノーウッド・スミス、ミス・ハニガン役はジェーン・コネルおよびルース・コバート、ルースター役はゲイリー・ビーチが演じた。4月12日から5月13日までマイアミで上演され、その後いくつかの都市で上演ののちシカゴで32週間上演された。1979年4月、アニー役がメアリー・K・ロンバーディに交代してツアーが続けられた。ロンバーディが成長し過ぎたため、1980年秋、ボストン公演からセダ・ステムラーに交代した。1981年5月15日から、ロサンゼルスのロングラン上演で アニー役を演じていたルアン・シロタが4か月間出演した。1981年8月、ベッキー・スナイダーがこのカンパニー最後のアニー役となり、9月6日に閉幕した。

1978年6月22日、西海岸プロダクションまたはロサンゼルス・プロダクションとも呼ばれる2組目の北米ツアー・カンパニーがサンフランシスコで開幕した。アニー役はパトリシア・アン・パッツ、ペッパー役はジェニファー・チヒが演じたほか、当時無名であったモリー・リングウォルドが孤児の1人を演じていた。10月15日からロサンゼルスにあるシュバート劇場にて無期限の公演が開幕した。1979年6月12日、当時アニー役は通常11歳の子役が演じていたが、パッツ役を演じていた9歳のシロタがアニー役に配役された。12月、マリサ・モレルがアニー役に配役され、ロサンゼルス公演閉幕後、1980年12月までツアー公演が続行された。1981年、アリッサ・ミラノが孤児の1人を演じ、1982年1月23日にフィラデルフィアで閉幕するまでクリスティ・クームスがアニー役を演じた。

1979年10月3日、3組目の北米ツアー・カンパニーがダラスで開幕した。1982年の映画『アニー』でペッパー役を演じることとなるロザンヌ・ソレンティノがアニー役を演じた。23都市を短期間の上演で巡業した。1981年3月27日、アニー役がブリジット・ウォルシュに交代した。1982年夏、1組目のクロージング・キャストであったスナイダーが参加し、9月に閉幕した。

1981年9月11日、4組目の北米ツアー・カンパニーが開幕し、アニー役はモリー・ホールが演じた。出演者の少ない「バス&トラック・ツアー」として、週に2都市で上演することもあった。1983年1月にブロードウェイ・プロダクションが閉幕した後も続行された。オリジナル・プロダクションに出演していたキャスリーン・シスクが最後のアニー役となり、1983年9月に閉幕した。

1978年 - 1981年、ウエスト・エンド・オリジナル

[編集]

1978年5月3日、ウエスト・エンドにあるヴィクトリア・パレス・シアターにて開幕した。オリジナル・ブロードウェイ・キャストのアンドレア・マカードルがアニー役で40回出演した。12歳のイギリス人アン・マリー・グワトキンもアニー役に配役され、オリジナル・ロンドン・キャスト・レコーディングに参加した。オープニング・キャストおよびオリジナル・サウンドトラックの子役はクレア・フッド、ジェーン・コリンズ、ダウン・ネピア、アネット・メイソン、ヘレン・スティーブンソン、ジャッキー・イーカーズ、リンダ・ブリュウィスであった。グワトキンはクリスティン・ハイランドと交代で出演し、ほかにアン・オルーク、ジャシンタ・ホワイト、ヘレン・ソーン、ローザ・ミシェルの4名がアニー役に配 役され、翌年まで演じた。グワトキンとイーカーズがダブル・キャストとなり、その後様々な子役がアニー役を演じた。シェリア・ハンコックがミス・ハニガン役のオリジナル・キャストとなり、その後マリア・チャールズ、ステラ・モレイがミス・ハニガン役を演じた。ウォーバックス役はストラトフォード・ジョーンズが演じ、その後チャールズ・ウエストが演じた。ペッパー役はデボラ・クラーク、モリー役はメラニー・グラントが演じた。1,485回上演ののち、1981年11月28日に閉幕した。

1981年、全英ツアー

[編集]

1981年のクリスマス時期、ウエスト・エンド公演はブリストル・ヒポドロムに移行し、その後全英ツアーを行なった。イギリスでは子役の労働法が厳しく、4か月ごとにアニー役を交代せねばならなかった。ツアー公演前のヴィクトリア・パレスの最後のアニー役の1人には当時10歳であったリーズ出身のクラウディア・ブラッドリーがおり、1981年にBBCで放送された『Fame 』に登場した。

1997年、ブロードウェイ再演

[編集]

1997年にはオリジナル製作20周年の記念公演『Annie, the 20th Anniversary』としてブロードウェイにあるマーティン・ベック劇場(現アル・ヒアシュフェルド劇場)で復活した[4]。ハニガン役をネル・カーターが担当したが、他のキャラクターの選考には疑惑が伴っていた。アニー役に抜擢されたジョアナ・パシティはボストンで気管支炎を患って公演2週間前に突如ジュライ役のブリトニー・キッシンガーに交代した[5]。プレ・ブロードウェイ・ツアーはコロニアル劇場で上演された。開幕初日、アニー役代役および孤児役のアレキサンドラ・キースマンがパシティの代わりにアニー役を演じた。その後アニー役はキッシンガーが演じた。コネチカット州にあるオークデイル劇場に移行し、プログラムにはアニー役はキッシンガーと記されていた。世間ではデパートメント・ストアのメイシーズがスポンサーとなった、アニー役コンテストでパシティが優勝したことが知られていた。レビューも振るわず、結果的に短期間で公演は終了したが、続く全米ツアーは成功した。当時8歳であったキッシンガーがブロードウェイ公演アニー役最年少記録となった。

コマーシャルにおいて、ミス・ハニガン役のネル・カーターの代わりに白人女優のマーシャ・ルイスが出演していたことにより、カーターが非常に落胆していると報じられた。プロデューサーたちは撮影し直すには費用がかかりすぎるとして以前のプロダクションで製作したコマーシャルを使用しただけだと主張した。しかしカーターはこれを人種差別と感じ、『ニューヨーク・ポスト』紙に「おそらくミス・ハニガンを演じるネル・カーターが黒人だと知られたくなかったのだろう」と語った。ただしこのコマーシャルにはカーターが出演することに言及していた。カーターはさらに「とても傷付いた」とし、「黒人女性としての私を侮辱しており、放送を中止してくれるよう頼んだ」と語った[6]。のちに「カーターではなく、以前のミス・ハニガンの白人が出演するコマーシャルを放送することを決めたプロデューサーたちを差別主義者と呼び、木曜の公演は休演する」と報じられた[7]。AP通信によると、カーターは「私および私の代理人はこのコマーシャルについて何度も解決しようとしたが、先方から何もできないと言われた」と語った。「そのため私は断念することにした」。木曜日には『ニューヨーク・ポスト』紙において、カーターは人種差別を主張していたが、「私はこの公演のプロデューサーか誰かを人種差別で非難したことはない」と語った。プロデューサーたちは新しいコマーシャルを撮影するには費用がかかり過ぎると語っている[8]。その後、製作陣はカーターを降板させ、白人女優サリー・ストラザースを起用した。14回のプレビュー公演、239回の本公演の後、1997年10月19日に閉幕した[9]

1998年、ウエスト・エンド再演

[編集]

1998年9月30日から1999年2月28日まで、ヴィクトリア・パレスにてウエスト・エンド再演が上演された。ミス・ハニガン役は当初レスリー・ジョセフが主演していたが、その後ポール・オクラディが女装したキャラクターであるリリー・サヴェイジが演じ、ウォーバックス役はケヴィン・コルソンが演じていた。アニー役はシャーリン・バートン、ターシャ・ゴールド、リディ・ゴア、ソフィ・マクシェラが演じた[10]

1999年 - 2000年、全米ツアー

[編集]

1999年8月、ブロードウェイ再演終了後、メレディス・アン・ブルがアニー役を演じた全米ツアー公演が開幕した。2000年春、ダフィ役を演じていたアシュリー・ウィアロンスキがアニー役を演じることとなった。2000年7月、ダナ・ベネディクトがアニー役を演じることとなった。

2000年 - 2001年、オーストラリア・ツアー

[編集]

2000年から2001年にかけ、シドニー、メルボルン、ブリスベンを巡業するオーストラリア・ツアーが行われた。ウォーバックスをアンソニー・ウォーロウ、ミス・ハニガンをアマンダ・マグルトンが演じた。ウォーロウのために新曲『Why Should I Change a Thing』が追加された[11]。アニー役はレイチェル・マーリーとジョディ・マゴウが演じた。各都市でアニー役2人と、7人の孤児のうち2人が新たに参加していた[12]

2001年 - 2010年、全英ツアー

[編集]

2001年、リンカーンのシアター・ロイヤルでの1か月公演を含む全英ツアーが上演された。アニー役はケイト・ウィニーとジェマ・カーライル、グレイス役はルイス・イングリッシュ、ミス・ハニガン役はヴィッキー・ミシェル、ウォーバックス役はサイモン・マスタートン・スミスが演じた。公演は成功し、最初の2回のツアーとマレーシアゲンティンハイランドではアニー役はフェイ・スピトルハウスとルーシー・メイ・ベイカーが演じた。ミス・ハニガン役はスー・ポラードとルース・マドック、ウォーバックス役はマーク・ウィンターが演じた。2001年からのツアーが2007年に一時終了し、2008年9月に再開した。2011年、ミス・ハニガン役はポラード、ウォーバックス役はデイヴィッド・マカリスター、アニー役はヴィクトリア・サイアン・ルイス、グレイス役はシモン・クラドックが演じ、終演した[13]

2005年 - 2010年、全米ツアー

[編集]

2005年8月、ネットワークス・ツアーズによる30周年記念ツアー公演が開幕した[14]。マーティン・チャーニンが演出を担当した。初年度、ウォーバックス役はジョン・シャック、ミス・ハニガン役はエイリーン・ロバートソン、アニー役はマリッサ・オドネルが演じた[15]。途中、モリー役がアマンダ・バロンになるなどいくつかの交代が行われた。次年度もアニー役はオドネルが演じた[16]。2007年3月25日、2006年度のツアー公演はメリーランド州ボルチモアにあるヒポドロム・シアターで終了した。2007年度、アニー役はバロンが演じ、2008年度、ティアナ・スティーヴンスが演じた。マディソン・カースがアニー役の準備中、バロンが一時的に復帰した。モリー役はマッケンジー・アラジャムが演じた。2009年度、ほぼ前年度と同じ出演者で、アニー役はカース、ジュライ役はフロリダ州サラソータのスポットライト・キッズであったジョーダン・ボーゼムが演じた[17][18]

2012年、ブロードウェイ再演

[編集]

2012年からブロードウェイにて35周年記念リバイバル公演が開幕した。トーマス・ミーハンが改訂し、ジェイムズ・ラパインが演出した[19]。アニー役はライラ・クロフォードとブリール・エイヴァ・ペリー[20]、ミス・ハニガン役はケイティ・フィンラン[21]、ウォーバックス役はアンソニー・ウォーロウが演じた[22]。グレイス役はブリン・オマリー、ルースター役はクラーク・ソレル、リリー役はJ・エレイン・マーコスが演じた[23]。2012年10月3日、パレス・シアターでプレビュー公演が、11月8日に本公演が開幕し、評価は賛否両論であった[23]。ミス・ハニガン役はジェーン・リンチフェイス・プリンスに交代した[24][25]。7月30日、クロフォードの代わりにテイラー・リチャードソンとセイディー・シンクがアニー役のダブル・キャストとなった[26]。38回のプレビュー公演、487回の本公演の後、2014年1月5日に閉幕した[27]

2017年、ウエスト・エンド再演

[編集]

2017年、ロンドンにあるピカディリー・シアターにて、5月23日からプレビュー公演が、6月5日から本公演が上演され、2018年1月6日に閉幕する予定である。ミランダ・ハートがミス・ハニガン役でミュージカル・デビューし、9月17日まで出演する。ニコライ・フォスターが演出し、マイケル・ハリソンとデイヴィッド・イアンがプロデュースする。2015年度の全英・アイルランド・ツアーと同様、クレイグ・レヴェル・ハーウッド、レスリー・ジョセフ、ジョディ・プレンガー、エレイン・C・スミスが出演する[28]

海外プロダクション

[編集]

カナダ(1978年, 2022年)、アルゼンチン(1982年[注釈 2])、オーストラリア(1978年[注釈 2]、2000年、2011年[注釈 2]、2012年)、デンマーク(1982年)、ドイツ(1999年)、ハンガリー(1998年)、アイルランド(2003年、2016年[注釈 3])、イスラエル(2001年[注釈 2]、2010年)、イタリア(1982年、2006年)、日本(1978年、1986年 - )[注釈 4]イギリス(1978年[注釈 2]、1983年、1998年、2000年 – 2010年(ツアー))、メキシコ(1979年[注釈 2]、1991年、2010年、2015年)、オランダ(1997年 - 1999年[注釈 2]、2005年 - 2007年[注釈 2]、2012年 - 2013年[注釈 2])、ノルウェー(1991年[注釈 2]、2004年[注釈 2]、2013年)、フィリピン(1978年、1987年、1998年、2016年)、ポルトガル(1982年[注釈 2]、2010年)、スペイン(1982年[注釈 2]、2000年[注釈 2]、2010年)、スウェーデン(1979年(ストックホルム)、1999年(ストックホルム)、2005年 - 2006年(マルメ)[注釈 2])、ペルー(1986年、1997年、2002年)、ジンバブエ(2003年)、ロシア(2002年 - 2009年)、コロンビア(2006年)、ベルギー(1992年、2008年 - 2009年、2012年)、ポーランド(1989年)、韓国(1984年、1996年、2006年 - 2007年、2010年 - 2011年、2018年 - 2019年, 2024年)、香港(2012年)、北アメリカ(1978年、2003年)、アラブ首長国連邦(2009年(ドバイ))、デンマーク(2011年)、プエルトリコ(2012年)、シンガポール(2012年)など世界各地で現地キャストによる公演も行なわれている。

日本版

[編集]

続編

[編集]

1989年12月にはワシントンD.C.にあるジョン・F・ケネディ・センターにて『ハニガンの復讐』(通称:Annie2)が開幕したが酷評を受けた。脚本と楽曲に大幅な改訂が加えられたが、ブロードウェイで上演されるには至らなかった[29]

1993年には脚本と楽曲が類似した『アニー・ウォーバックス英語版』という続編が製作された。『アニー』試験興行が行われたグッドスピード・オペラ・ハウスにてマイケル・P・プライスによる演出でワークショップが行われた。オフ・ブロードウェイにあるバラエティ・アーツ・シアターで開幕し、200回上演された。

楽曲

[編集]

レコーディング

[編集]

1977年、オリジナル・ブロードウェイ・キャスト・レコーディングがリリースされ、1998年9月15日、ソニーからボーナス・トラックを収録したCDがリリースされた(ASIN: B00000AG6Z)。1995年、ワシントン・ナショナル交響楽団が演奏し、アニー役はサラ・フレンチ、ミス・ハニガン役はキム・クリスウェル、ウォーバックス役はロン・レインズが演じたロンドン・スタジオ・キャスト・レコーディングがリリースされた。

2008年、タイム・ライフ・レコードから30周年キャスト・レコーディングがリリースされた。キャロル・バーネットサリー・ストラザース、キャシー・リー・ギフォード、アンドレア・マカードル、ジョン・シャック、ハーヴ・プレスネル、ゲイリー・ビーチ、アマンダ・バロンなどの元出演者たちによるオールスター・キャストのほか、30周年ツアー公演出演者が参加している。1枚目に公演全編を収録し、2枚目にオリジナル・プロダクションからカットまたは追加された楽曲、および続編『アニー2: ミス・ハニガンズ・リベンジ』の楽曲、1977年の『アニー・クリスマス・スペシャル』の楽曲を収録した2枚組CDとなっている。ブックレットは『リトル・マーメイド』のアリエルやアースラのクリエイターであるフィロ・バーンハートがコミック・ブック・スタイルで描いている[31]

映画およびテレビ

[編集]

1982年にはコロンビア ピクチャーズによりミュージカル映画アニー』が製作された。ウォーバックス役はアルバート・フィニー、ミス・ハンニガン役はキャロル・バーネット、グレース・ファレル役はアン・ラインキング、ルースター役はティム・カリー、リリー役はバーナデット・ピーターズ、アニー役はアイリーン・クインが演じている。1995年には続編となるテレビ映画アニー2』も製作され、アシュレー・ジョンソンジョーン・コリンズ、ジョージ・ハーン、イアン・マクダーミドが出演した。『Tomorrow 』のリプライズ以外の曲は使用されていない。

1999年にはディズニーによってテレビ映画としてリメイクされた。ロブ・マーシャルが監督し、ウォーバックス役はヴィクター・ガーバー、ミス・ハニガン役はキャシー・ベイツ、グレース・ファレル役はオードラ・マクドナルド、ルースター役はアラン・カミング、リリー役はクリスティン・チェノウェス、アニー役は新人のアリシア・モートンが演じている。

2006年、オリジナル・ブロードウェイおよび全米ツアーで孤児役の1人であったジュリー・スティーヴンスおよびパートナーのギル・ケイツ・ジュニアの監督およびプロデュースによりドキュメンタリー映画Life After Tomorrow』が製作された。孤児役を演じた女性40名以上が集結し、文化的現象ともなった『アニー』に子役として出演した経験を語った。ショウタイムで公開され、2008年にDVDでリリースされた。

2011年1月、『バラエティ』誌により、ウィル・スミスが映画の現代版リメイクを検討し、妻ジェイダ・ピンケット=スミスとラッパーのジェイ・Zがプロデュースし、コロンビア映画で公開されると報じられた[32]。アニー役をウィル・スミスの娘ウィロー・スミスが務めると報じられたが[33]、製作が開始される前にウィローは成長してしまったため、『ハッシュパピー 〜バスタブ島の少女〜』でアカデミー賞にノミネートされたクヮヴェンジャネ・ウォレスに交代した[34]。『ANNIE/アニー』の監督はウィル・グラックが務め、アメリカ合衆国では2014年12月19日に公開された[35][36]。日本では2015年1月24日より全国公開されたほか、109シネマズMM横浜クロージング作品としても上映された[37][38]。ウォーバックスから変更されたウィル・スタックス役はジェイミー・フォックス[39]、グレース・ファレル役はローズ・バーン、ミス・ハニガン役はキャメロン・ディアスが演じている[40]。音楽はオリジナル版の曲の多くを使用し、グレッグ・カースティンとシーアのプロデュースによる新曲も追加された[41]。時代設定は世界大恐慌直後の1933年のニューヨークが舞台から現代に変更され、人物設定も異なっている[38]

ポピュラー・カルチャー

[編集]

『アニー』はその人気によりポピュラー・メディアで多く取り上げられている。2002年の映画『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』においてDr.イーブルマイク・マイヤーズ)とミニー・ミー(ヴァーン・トロイヤー)が『Hard Knock Life』のジェイ・Z版を歌う。1994年のジョン・ウォーターズ監督および脚本のダーク・コメディ映画『シリアル・ママ』においてミセス・ジェンセンが1982年の映画『アニー』を観ながら『Tomorrow』を歌っているとシリアルキラーとされるベヴァリー(キャスリーン・ターナー)に羊の足で撲殺される。2005年の映画『Reefer Madness』において風刺的ミュージカルの最後にフランクリン・ルーズベルト大統領(アラン・カミング)がデウス・エクス・マキナとして登場し、群衆に向かい「かつてある少女が私に明日はまた日が昇ると語った。彼女の養父は権力のある億万長者だったため、彼女に面と向かって笑い飛ばすのをやめたが、しかし彼女は本当にいいことに気が付いたと思う」と語る。

テレビでの言及を以下に示す:

アニメ映画『Igor』のクライマックスにアニーを模した巨大ロボットが登場する。

その他の著名なメディアにおける言及を以下に示す:

受賞歴

[編集]

オリジナル・ブロードウェイ・プロダクション

[編集]
部門 ノミネート者 結果
1977 トニー賞 ミュージカル作品賞 受賞
ミュージカル脚本賞 トーマス・ミーハン 受賞
作曲賞 チャールズ・ストラウス
マーティン・チャーニン
受賞
ミュージカル主演男優賞 レイド・シェルトン ノミネート
ミュージカル主演女優賞 アンドレア・マカードル ノミネート
ドロシー・ラウドン 受賞
ミュージカル演出賞 マーティン・チャーニン ノミネート
振付賞 ピーター・ジェナロ 受賞
装置デザイン賞 デイヴィッド・ミッチェル 受賞
衣裳デザイン賞 セオニ・V・アルドリッジ 受賞
ドラマ・デスク・アワード ミュージカル作品賞 受賞
ミュージカル脚本賞 トーマス・ミーハン 受賞
ミュージカル主演男優賞 レイド・シェルトン ノミネート
ミュージカル助演女優賞 ドロシー・ラウドン 受賞
ミュージカル演出賞 マーティン・チャーニン 受賞
振付賞 ピーター・ジェナロ 受賞
作曲賞 チャールズ・ストラウス ノミネート
作詞賞 マーティン・チャーニン 受賞
衣裳デザイン賞 セオニ・V・アルドリッジ 受賞

1997年、ブロードウェイ再演

[編集]
部門 ノミネート者 結果
1997 トニー賞 再演ミュージカル作品賞 ノミネート

1998年、ロンドン再演

[編集]
部門 ノミネート者 結果
1999 ローレンス・オリヴィエ賞 ミュージカル助演賞 アンドリュー・ケネディ ノミネート
振付賞 ピーター・ジェナロ ノミネート

2013年、ブロードウェイ再演

[編集]
部門 ノミネート者 結果
2013 トニー賞 再演ミュージカル作品賞 ノミネート
ドラマ・デスク・アワード ミュージカル男優賞 アンソニー・ウォーロウ ノミネート

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 初期以外の日本版では病死に変更されている。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 公式キャスト・レコーディングがリリースされている。
  3. ^ 2016年のアイルランド公演ではアニー役とモリー役は交代で演じられた。
  4. ^ 日本では毎年新たなアニー役によるスペシャル・デモ・レコーディングが収録されている。
  5. ^ 1997年、ブロードウェイ再演でネル・カーターのシーンのために追加された。その後のプロダクションでは使用されていない。
  6. ^ 2000年、オーストラリア・プロダクションのアンソニー・ウォーロウのシーンのために追加された。以降オプションとなったが、2012年のブロードウェイ再演でウォーロウが出演した際は使用されなかった[30]。ポール・マッカートニーがこの全曲の版権を所有している。日本では和田アキ子が「トモロウ」を「ジョージアコーヒー」の為新たな日本語訳でカバーしシングルが発売された。

出典

[編集]
  1. ^ Healy, Patrick. "Stage Girls in Hard-Knock Competition", The New York Times, September 6, 2012
  2. ^ Internet Broadway Database”. 2017年4月10日閲覧。
  3. ^ Morrison, William (1999). Broadway Theatres: History and Architecture (trade paperback). Dover Books on Architecture. Mineola, New York: Dover Publications. pp. 154–55. ISBN 0-486-40244-4 
  4. ^ Ippolito, Caren (1998年1月22日). “Girl Adopts Acting as Current Role”. The Tampa Tribune: p. 1 
  5. ^ Information at BrittnyKissinger.com brittnykissinger.com (fan site), accessed August 29, 2011
  6. ^ Annie Yesterday, Today and ‘Tomorrow’: All About Broadway's Favorite Little Orphan”. broadway.com. 2012年11月10日閲覧。
  7. ^ "Nell Carter Denies Charges of Racism, partial". Los Angeles Sentinel (partial reprint at highbeam.com), June 4, 1997
  8. ^ "Names in the News", Associated Press (Domestic News), Dateline: New York, May 23, 1997
  9. ^ Annie 1997 Revival @ Playbill Vault”. 2015年11月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月17日閲覧。
  10. ^ "'Annie', London, 1998-1999" albemarle-london.com, accessed August 29, 2011
  11. ^ Information from Australian Network Entertainment.com Archived April 1, 2008, at the Wayback Machine.
  12. ^ "Orphan Annie set to run", Gold Coast Bulletin (Australia), November 30, 2000
  13. ^ Annie UK 2008 tour information theatre4u.co.uk Archived December 15, 2005, at the Wayback Machine.
  14. ^ "Sunny 'Annie' Opens Sunday At The Paramount", The Seattle Post-Intelligencer, August 19, 2005, p.29
  15. ^ Morgan, Terry. "Legit Reviews, Road:'Annie', Pantages Theater, Hollywood", Variety, October 17, 2005 - October 23, 2005, p.55
  16. ^ NextGenKids.com
  17. ^ Jones, Chris. "'Annie' at Auditorium Theatre: Heartfelt ‘Tomorrow’ is here today" ChicagoTribune.com, January 20, 2010
  18. ^ [1] annieontour.com, accessed August 29, 2011
  19. ^ Jones, Kenneth. "James Lapine Will Direct 'Annie' on Broadway in 2012". Playbill.com, October 13, 2010
  20. ^ Gans, Andrew. “Lilla Crawford Will Be Annie On Broadway,Brielle ava perry will be the Annie understudy”. 2012年4月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年4月27日閲覧。
  21. ^ "Breaking News: Two-Time Tony Award Winner Katie Finneran is Miss Hannigan in 'ANNIE!'" broadwayworld.com, May 25, 2012
  22. ^ Jones, Kenneth. G'day, Daddy! Australian Star Anthony Warlow Lands Role of Annie's Warbucks" Playbill.com, June 3, 2012
  23. ^ a b Jones, Kenneth. "Annie Gets Its Grace, Rooster and Lily; Clarke Thorell and J. Elaine Marcos Will Be on 'Easy Street' " Playbill.com, June 6, 2012
  24. ^ "BREAKING NEWS: Jane Lynch to Replace Katie Finneran as 'Miss Hannigan' in 'ANNIE' Beginning May 16" broadwayworld.com, February 20, 2013
  25. ^ "Faith Prince to Take Over for Jane Lynch as 'Miss Hannigan' in 'ANNIE' on July 19!" broadwayworld.com, June 20, 2013
  26. ^ Gioia, Michael. "Taylor Richardson and Sadie Sink Share the Role of Broadway's 'Annie' Beginning July 30" Playbill, July 30, 2013
  27. ^ Hetrick, Adam. "Broadway Revival of 'Annie' Closes Jan. 5 at the Palace Theatre" playbill.com, January 5, 2014
  28. ^ Association, Press (2017年2月16日). “Miranda Hart to make West End debut in Annie musical” (英語). The Guardian. ISSN 0261-3077. https://www.theguardian.com/stage/2017/feb/16/miranda-hart-west-end-debut-annie-musical-miss-hannigan 2017年2月16日閲覧。 
  29. ^ Rothstein, Mervyn."Troubled 'Annie 2' Closing Out of Town; Revisions Planned". The New York Times, January 16, 1990
  30. ^ IBDB: The official source for Broadway Information”. 2008年5月30日閲覧。
  31. ^ Jones, Kenneth."Two-CD 'Annie 'Package Includes New Recording of Complete Score, Plus Obscurities" Playbill.com, May 30, 2008
  32. ^ Stewart, Andrew. Will Smith, Sony exploring 'Annie' Redux. Variety (January 19, 2011). Retrieved on January 20, 2011.
  33. ^ Will Smith, Sony exploring 'Annie' redux Thesp's daughter Willow would star in pic Variety Film News.
  34. ^ 'Beasts of the Southern Wild' breakout Quvenzhané Wallis to star in new big-screen 'Annie'”. 2013年2月24日閲覧。
  35. ^ Quvenzhane Wallis' 'Annie' to be released Christmas 2014”. 2013年2月27日閲覧。
  36. ^ Jay-Z's 'Annie' remake gets Christmas Day 2014 release date”. 2013年2月27日閲覧。
  37. ^ 名作ミュージカルを完全映画化!『アニー』来年1月公開(シネマトゥデイ、2014年7月27日)
  38. ^ a b クワベンジャネ・ウォレス、ジェイミー・フォックス、キャメロン・ディアスらの出演で名作ミュージカルを映画化 映画「アニー」が15年1月に公開(シアターガイド、2014年10月3日)
  39. ^ Jamie Foxx in Talks to Star in Sony's 'Annie' Retrieved April 29, 2013
  40. ^ Cameron Diaz Signed For ‘Annie’ To Play Miss Hannigan After Sandra Bullock Passes Deadline, Retrieved June 27, 2013
  41. ^ 'Annie' Director Will Gluck on How Sia Helped Bring the Movie Remake to Life”. 2014年12月24日閲覧。
  42. ^ "Robot Chicken: Episode Guide". TV.MSN.com, accessed December 23, 2010
  43. ^ https://www.songfacts.com/facts/jay-z/hard-knock-life-ghetto-anthem
  44. ^ [2] nfl.comand "2004 Super Bowl ad nflnetwork Archived February 7, 2006, at the Wayback Machine.
  45. ^ "2005 Super Bowl ad" ifilm.com

関連項目

[編集]