Anker (エレクトロニクス)

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Anker Innovations Technology Limited
(アンカー・イノベーションズ・テクノロジー・リミテッド)
Anker logo.svg
種類 株式会社
本社所在地 中華人民共和国の旗 中国
広東省深セン市
設立 2011年6月(8年前) (2011-06
業種 エレクトロニクス
事業内容
代表者 スティーブン・ヤン
外部リンク www.anker-in.com
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Anker(アンカー)は、モバイルバッテリーや急速充電器などのスマートフォン・タブレット関連製品の開発、販売を行うハードウェア・ブランド。Google検索でエンジニアとして働いていたスティーブン・ヤンを中心に、Google出身の数名の若者達によって2011年に設立された[1]

Ankerの製品は主にAmazonマーケットプレイスや各国のECサイトを通じて、アメリカ・日本・イギリス・ドイツをはじめとした欧州各国・アジア各国で販売されている。ブランド名の「Anker」は、ドイツ語の「錨(いかり)」に因んで名づけられた。

日本での製品販売、カスタマーサポ―トならびマーケティング等は、2013年1月に井戸義経によって設立された「アンカー・ジャパン株式会社(日本法人)」が担っている。姉妹ブランドとして、日本ではオーディオブランド「Soundcore(サウンドコア)および家電ブランド「Eufy(ユーフィ)」も展開されている。

歴史[編集]

上級ソフトウェアエンジニアとして、Googleの検索エンジンで勤務していたスティーブン・ヤンは、高品質で手頃な価格のノートパソコンの交換用バッテリーを市場に提供するために、2011年にAnkerを創業した。当時スティーブン・ヤンはカリフォルニア州に居住していたが、その後信頼の置ける製造パートナーを見つけるため、中華人民共和国深セン市移住した。2012年の初めに当時のGoogleの中国販売責任者だったDongping Zhaoが加わり、サプライチェーンの構築に一役買った[2]

携帯充電デバイスの必要性を認識したことで、Ankerはモバイルバッテリーと急速充電器に焦点を移し、手の届きやすい価格で、優れた機能性・品質・サポートを備えたスマートフォン関連製品を次々に発表、現在では同社の売上の大半を占めている。

また、2018年4月よりオーディオブランド「Soundcore」のリニューアルローンチを発表し、オーディオ分野へ本格参入した。

Anker本社は深圳に構え、長沙シアトル東京ドバイリヤドジャカルタにもオフィスがある。

日本では、Amazon.co.jp楽天Yahoo!ショッピングのECサイトのほか、家電量販店のビックカメラの一部店舗で「Ankerコーナー」として販売を行っている。

製品[編集]

Ankerの最初の製品はノートパソコンの交換用バッテリであった。2012年に同社は焦点を携帯電話の充電デバイスに移した。Ankerの充電デバイスには接続されたデバイスを自動検知し、機器毎に適した最大のスピードで急速充電を行う「PowerIQ」を採用しているほか、USB Power DeliveryQuick Charge等の最新充電規格も使用している。なお「PowerIQ」はAnker独自の急速充電テクノロジーで、発表当初は最大出力12W、2017年に発表された「PowerIQ 2.0」は最大出力18Wまでの出力に対応している。さらに2019年6月6日の「Anker Power Conference - '19 Summer」で発表された「PowerIQ 3.0」では、端子形状が従来のUSB AからUSB Type-Cに変更され、USB Power Deliveryとの互換性が実現[3]、最大100Wの急速充電に対応する[3]。また、2018年11月29日には、次世代パワー半導体素材「GaN」(窒化ガリウム) の採用をはじめ、新たな発想や先進技術で充電の未来を切り拓くPowerPort Atomシリーズを日本で展開することを発表。 第一弾として、わずか4cm四方のコンパクトサイズながら、最大30W出力が可能な「Anker PowerPort Atom PD 1」を2019年2月に販売している。

同社のコア・コンピタンス以外では、Ankerは2016年9月に日本でも家電ブランドの「Eufy(ユーフィ)」を姉妹ブランドとして立ち上げ、第一弾製品としてロボット掃除機「RoboVac 20」などを発売した[4][5]

また、2018年4月28日にはオーディオブランド「Soundcore(サウンドコア)」の日本における展開を発表。「Anker」のスピーカーシリーズとして展開していた「SoundCore」を独立したオーディオブランドへ昇格させると共に、「Anker」・「Zolo」に分かれていたオーディオ製品群を集約した他にも、高性能ドライブレコーダー=Anker Roav DashCamシリーズや、350ml缶サイズのAndroid搭載モバイルプロジェクター=Anker Nebula Capsuleシリーズなど、幅広い分野でハードウェアを開発、販売している。

日本法人[編集]

アンカー・ジャパン株式会社
Anker Japan Co., Ltd.
Anker logo.svg
種類 株式会社
本社所在地 104-0033 東京都中央区新川2-22-1 いちご新川ビル3F
設立 2013年1月
業種 エレクトロニクス
代表者 代表取締役 井戸義経(いど よしつね)
資本金 1億6,000万円
外部リンク https://www.ankerjapan.com/
特記事項:スローガン: Empowering Smarter Lives
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Anker製品の日本におけるマーケティング、販売、カスタマーサービスは、日本法人であるアンカー・ジャパン株式会社(Anker Japan Co., Ltd.)が行っている。同社の代表取締役は、2013年1月の設立以来、井戸義経が務めている。

井戸義経は2002年に東京大学卒業後、ゴールドマン・サックス証券において顧客企業のM&Aや資本市場での調達を支援する業務や、米投資会社・TPGキャピタルにてプライベート・エクイティ投資に携わっていたが、2012年にスティーブン・ヤンと出会い、日本事業の立ち上げを自ら提案、翌2013年に日本法人を設立した。

2017年9月に発表された同社の新事業戦略によると、【進化】と【挑戦】をキーワードに、今後はモバイルライフをサポートする「Mobile Charging Company(モバイルチャージング カンパニー)」から生活のより幅広いシーンでカスタマーに力を与える「Life Empowerment Company(ライフエンパワーメント カンパニー)」への成長を目指すとのこと。これを受けて、2018年からは正式なコーポレート・ミッションとして「Empowering Smarter Lives」を掲げている。

日本での事業拡大の推進と財政基盤の強化のため、同社は2017年12月22日付で資本金等を1,600万円から1億6,000万に増資した[6]

また、2018年11月より福岡市と災害時における物資供給に関する協定を締結。2019年3月には川崎市と「市民利便性や防災力の向上に向けた通信環境の拡充・電源確保に関する協定」を締結するなど災害時の避難所における緊急的な電源確保や携帯端末の充電などのサポートを始めた[7][8]

2019年2月からは川崎フロンターレとスポンサー契約を締結し、ゴールサイドバナーの掲出のほか、同社製品を通じた選手やサポーターへの支援を行っている[9]

販売チャネル[編集]

日本では、Amazon.co.jp楽天Yahoo!ショッピングに加え、全ブランドの製品を一括で検索可能なブランド横断型の自社ECサイト「Anker公式オンラインストア」などのオンラインチャネルで販売を行っている。

また、家電量販店のビックカメラの一部店舗で「Ankerコーナー」を展開や、東京横浜大阪福岡の4都市に常設直営店の「Anker Store」をオープンするなどオフラインチャネルでの販売も強化している。 

参考文献[編集]

  1. ^ 关于海翼 | 湖南海翼电子商务股份有限公司”. oceanwing.com.cn. 2016年11月6日閲覧。
  2. ^ Staff, Nick (2017年5月22日). “How Anker is beating Apple and Samsung at their own accessory game”. The Verge. 2017年5月22日閲覧。
  3. ^ a b “Anker、急速充電の新技術「PowerIQ 3.0」発表 USB PD互換に”. Engadget 日本版. (2019年6月6日). https://japanese.engadget.com/2019/06/06/anker-poweriq-3-0-usb-pd/ 2019年10月29日閲覧。 
  4. ^ Kamps, Haje Jan (2016年9月15日). “Anker launches sister brand for home automation”. TechCrunch. 2017年5月24日閲覧。
  5. ^ “Ankerの新家電ブランド「eufy(ユーフィ)」、新型ロボット掃除機など第1弾製品の販売がスタート”. GIGAZINE (株式会社OSA). (2016年10月5日). http://gigazine.net/news/20161005-anker-eufy/ 2020年1月18日閲覧。 
  6. ^ “日本市場での展開強化に向け、資本を20倍に増資” (プレスリリース), アンカー・ジャパン株式会社, (2018年1月10日), https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000074.000016775.html 2019年10月29日閲覧。 
  7. ^ “福岡市と災害時における物資供給に関する協定を締結” (プレスリリース), アンカー・ジャパン株式会社, (2018年11月29日), https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000130.000016775.html 2019年10月29日閲覧。 
  8. ^ “川崎市と「市民利便性や防災力の向上に向けた通信環境の拡充・電源確保に関する協定」を締結” (プレスリリース), アンカー・ジャパン株式会社, (2019年3月14日), https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000150.000016775.html 2019年10月29日閲覧。 
  9. ^ “J1リーグの2年連続覇者、川崎フロンターレとスポンサー契約を締結” (プレスリリース), アンカー・ジャパン株式会社, (2019年2月20日), https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000144.000016775.html 2019年10月29日閲覧。 

外部リンク[編集]