Adobe Premiere

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Adobe Premiere Pro
開発元 アドビ
最新版
24.0 / 2023年10月10日
対応OS Windows 10 (20H2)macOS Monterey 以降
種別 ビデオ編集ソフトウェア
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト Adobe Premiere Pro
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Adobe Premiere Elements
開発元 アドビ
最新版
対応OS Windows 10 (21H1)、macOS Big Sur以降
種別 ビデオ編集ソフトウェア
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト Adobe Premiere Elements
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Adobe Premiere(アドビ プレミア)はアドビが販売している映像編集を目的としたノンリニア編集ソフトウェアシリーズ。

歴史[編集]

1991年8月、SuperMac社で「RealTime」というソフトウェアを開発していたRandy Ubillosは、事業部ごとAdobe社に買収され、12月の「QuickTime」登場時に最初の対応ソフトとしてSuperMac社の「VideoSpigot」というハードウェアに無料バンドルという形態でMacintosh専用の「Adobe Premiere」が販売された。以降もバージョンを重ね、途中Windows版も開発し(2002年9月リリースの6.5まで)、並行して機能を限定した簡易版のAdobe Premiere LEが発売されていた。

2003年10月、本流の高機能版はAdobe Premiere Proというシリーズ名でWindows専用ソフトに、簡易版のシリーズはAdobe Premiere Elementsにそれぞれ変更された。2007年からはMac OS X版も発売している[2][3]

なお、Adobe Premiereの開発者のRandy UbillosはMacromedia→Appleと転職してFinal Cut Proを開発した[4]

2006年に発表されたPremiere Pro 2.0からは、各種HDTVファイルの編集にも対応し始めた。Premiere Elements 3.0からも対応している。

また、Premiere ProはCS3(v3.0)よりAdobe Creative Suiteに属していた。Premiere Elementsは属していないものの、同社の画像編集ソフトであるPhotoshop Elementsとセットになったパッケージが販売されている。

バージョン[編集]

Premiere Pro[編集]

リリース(年) バージョン 主な機能など 対応OS
2003 CS(1.0) Windows XP SP2
2006 CS2(2.0) ハイビジョン映像に対応。 Windows XP SP2
2007 CS3(3.0) Intel Mac版参入。複数の影像を同時に編集するマルチカム編集に対応。 Windows Vista、Windows XP SP2、Mac OS X
2009 CS4(4.0) AVCHDに対応。v4.2.0のアップデータではAVC-Intraにも対応。 Windows Vista SP1、Windows XP SP3、Mac OS X
2010 CS5(5.0) 64bitOS、64bitCPUのみのサポート。映像再生処理エンジンを全面的に再設計。キーイングプラグイン「Ultraキーヤー」搭載 Windows 7 x64、Windows Vista SP1 x64、Mac OS X
2011 CS5.5(5.5) Windows 7 x64、Windows Vista SP1 x64、Mac OS X
2012 CS6(6.0) UI改良。マルチカム編集の台数制限がなくなる。手振れ補正エフェクト「ワープスタビライザー」搭載。 Windows 7 SP1 x64、Mac OS X
2015 CC2015(9.0) タッチUI改良。4KおよびHDRメディアの編集に対応。 Windows 10 x64、OS X
2019 CC2019(13.1) プロジェクトパネルのフリーフォーム表示。定規とガイド。 Sony Venice V3対応など Windows 10 x64、macOS Sierra以降
2020 15.0
2021 15.4 Appleシリコン対応[5]
2021 2022.0
2022 2022.2 Windows 10 (1909)、macOS Catalina以降
2023 23.5 Premiere Pro の機能の概要 2023年6月リリース[6] Windows 10 (20H2)、macOS Big Sur以降
24.0 Windows 10 (20H2)、macOS Monterey以降

Premiere Elements[編集]

リリース(年) バージョン 主な機能など
2004 1.0
2005 2.0
2006 3.0
2007 4.0
2008 7.0
2009 8.0 バックグラウンドでのレンダリングに対応
2010 9.0 Intel Macへの参入
2011 10.0 64bit Windows 7への対応
2012 11.0
2013 12.0
2014 13.0 FLV出力を削除
2015 14.0
2016 15.0
2017 (2018) スマートトリミング等
2018 (2019) アドビが開発したAIと機械学習のフレームワークAdobe Senseiを搭載し、自動で作品を作る機能を搭載。[7]。可変フレームレート(VFR)をサポート。 macOS版ではHEIF形式画像の読み込み・編集対応(macOS 10.13以降はHEVCの動画にも対応)
2019 2020
2020 2021
2021 2022
2022 2022.1

競合ソフトウェア[編集]

なお、Adobe Premiere 6.5をもってMac版の開発が終了していたが、2007年7月リリースのAdobe Premiere Pro CS3よりIntel Mac版の開発・販売が開始されている。また、2010年1月リリースのPremiere Elements 9からIntel Mac版の開発・販売が開始されている。

簡易版であるAdobe Premiere Elementsは、iMovieVideoStudio、EDIUS Neoなどと競合する。

アドビのソフトウェアであるAdobe After Effectsとの違いは、Adobe Premiere Proはすでに撮影した映像のカット、アレンジ、色の補強等に利用されるのに対して、Adobe After Effectsは高品質のモーショングラフィックやビジュアルエフェクトを動画に加えるツールとして使われる。

関連項目[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]