AbemaTV 将棋チャンネル

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AbemaTV 将棋チャンネルは、株式会社AbemaTVの運営するインターネットテレビ局「AbemaTV」におけるチャンネルの1つ。その名の通り将棋を専門に扱う。

概要[編集]

2017年2月1日に開設された。元々はAbemaTVの藤田晋社長と雀鬼会で親交のあった将棋棋士鈴木大介が、藤田に将棋チャンネルの開設を提案してきたのがきっかけでスタートした経緯がある[1]。また番組内容の面では、同じく将棋棋士の遠山雄亮が、チャンネルの立ち上げ段階からプロデューサーとして関与している[2]

タイトル戦では、他局が独占配信権を持つ叡王戦[注 1]王将戦[注 2]を除く6棋戦(名人戦竜王戦王位戦王座戦棋王戦棋聖戦)の番勝負を生中継する。またそれ以外に順位戦等の中継も行われており、特に朝日杯将棋オープン戦については第12回(2018年度)より本チャンネルの独占配信となる[3]

さらにオリジナル番組として、プロ棋士による非公式戦・非公式大会も開催されている。一方で将棋講座的な内容の番組は、開局当初こそ囲碁・将棋チャンネルの番組が複数配信されていたが2018年現在は『AbemaTV初級講座』が配信されるのみとなっており、事実上対局中継に特化したチャンネルとなっている。生中継を行うのが基本だが、過去の対局中継の再放送も行う(長時間対局で尺が足りない場合は編集が入る)。

なお対局中継を行う場合は、早指しの場合を除いて、それぞれ複数の解説棋士と聞き手の女流棋士を起用し、基本的には朝番と夜番で分けるタイムパートで務めてもらう体制としている。

藤井聡太四段 炎の七番勝負~New Generation Story~[編集]

概要[編集]

2016年10月1日付で、14歳2ヶ月での最年少四段昇段=プロ入りを果たした藤井聡太四段と、一線で活躍する先輩棋士7名との非公式戦。2017年3月から4月にかけて、オリジナル番組第1弾として配信され、全七局。

第一局から第四局までは、タイトル挑戦や昇級・新人王獲得など、若手の中でも実績の高い4棋士と対戦。第五局から第七局までは、羽生三冠を含む、順位戦A級在位のトップ棋士3名と対戦した。

持ち時間は第六局までは1時間、持ち時間がなくなったら一手30秒未満。第七局のみ持ち時間2時間、切れ1分。いずれも対局時計使用で、本企画はアナログ式時計(秒読みはストップウォッチ)を使用した。

配信日時・結果[編集]

藤井はA級3棋士すべてに勝利するなど快進撃をみせ、6勝1敗の快挙を達成した。第七局の対戦相手であり、藤井と同じく中学生棋士としてプロ入りした羽生は、AbemaTVの取材に対し、「デビュー当時の自分と比べても藤井の将棋は完成度が高く、今後の成長に大いに期待できる」とコメントした。

配信日時 手番 勝敗 対戦相手(段位・実績は対戦時のもの)
氏名・段位 年齢 タイトル 2016年度 主な活躍
1 2017年3月12日 先手 増田康宏四段 19 新人王・C級2組5位(頭ハネ)
2 2017年3月19日 先手 永瀬拓矢六段 24 挑戦1 棋聖挑戦・C級1組昇級
3 2017年3月26日 先手 斎藤慎太郎六段 23 年度勝率1位・新人賞・B級2組昇級
4 2017年4月2日 先手 中村太地六段 28 挑戦2 B級2組昇級
5 2017年4月9日 後手 深浦康市九段 45 獲得3・登場8 A級在位
6 2017年4月16日 先手 佐藤康光九段 47 永世棋聖・獲得13・登場37 A級在位・将棋連盟会長
7 2017年4月23日 先手 羽生善治三冠 46 永世六冠・獲得97・登場128 最優秀棋士賞 王位王座棋聖 防衛 (名人陥落)

※勝敗は、藤井からみた結果

若手VSトップ棋士 魂の七番勝負[編集]

概要[編集]

2017年9月から11月にかけて配信された、オリジナル番組第2弾。全七局。

23歳以下の注目若手棋士7人による「若手チーム」が、永世名人資格者を含むタイトル戦経験者7人による「トップ棋士チーム」に挑む、チーム対抗戦七番勝負企画である。「トップ棋士チーム」はいずれも40代で、いわゆる「羽生世代」とよばれている棋士であり、全員がタイトル獲得か全棋士参加棋戦の優勝経験を持っている。

対戦相手は「若手チーム」がプロ歴が浅い順に、「トップ棋士チーム」の中から自ら対局したい棋士を指名し挑む形式がとられた。

持ち時間2時間、切れ1分、アナログ式対局時計使用。

結果[編集]

「若手チーム」が6勝1敗

配信日時 若手チーム 結果 トップ棋士チーム
実績 氏名・段位 年齢 手番 勝敗 手番 年齢 氏名・段位 実績
1 2017年9月30日 勝率7割・フリークラス脱出最短記録 佐々木大地四段 22 45 屋敷伸之九段 タイトル3期(最年少挑戦・獲得記録保持)
2 2017年10月7日 '16棋王戦挑決 佐々木勇気六段 22 46 藤井猛九段 タイトル3期(登場7回)
3 2017年10月14日 最年少プロ・29連勝 藤井聡太四段 15 43 行方尚史八段 タイトル登場2回・棋戦優勝2回
4 2017年10月21日 '16勝率1位・竜王戦ベスト8 青嶋未来五段 22 46 郷田真隆九段 タイトル6期(登場18回)
5 2017年10月28日 '16朝日杯優勝 八代弥六段 23 46 森内俊之九段 タイトル12期(登場25回)・永世名人資格保持
6 2017年11月4日 '16新人王 増田康宏四段 19 43 三浦弘行九段 タイトル1期(登場5回)
7 2017年11月11日 '16王将リーグ入り 近藤誠也五段 20 44 木村一基九段 タイトル登場6回・棋戦優勝2回

※勝敗は、若手チームからみた結果

AbemaTVトーナメント Inspired by 羽生善治[編集]

概要[編集]

「永世七冠」を達成し、国民栄誉賞も受賞した将棋界の“神”羽生善治永世七冠の着想による「AbemaTVルール」を採用して実施される、オリジナル番組第3弾。チャンネル初の、優勝者を決めるトーナメント方式で実施された[4]

AbemaTVルール[編集]

持ち時間5分で開始し、1手指すごとに5秒が加算、持ち時間が切れると負けとなる「フィッシャールール」を採用。デジタル式対局時計使用で、ボタンは対局者自身が押す。元々チェスで用いられるルールだが、対局は通常の将棋と同じく正座形式で行う。1対局約30分となるため、通常の棋戦などに比べるとスピーディーな展開となる。一度の顔合わせで三番勝負を行い、先に2勝した者が勝ち上がる。

予選トーナメント[編集]

予選参加12名の棋士を、A・B・Cブロックに各4名ずつ分けトーナメントを実施。まず2連勝した者が予選ブロック1位通過となり決勝トーナメントに進出。敗者は敗者復活トーナメントを行い勝ち上がった者が予選ブロック2位通過となり決勝トーナメントに進出する。

決勝トーナメント[編集]

予選通過者6名(3ブロック×2名)に、シードの羽生竜王・久保王将を加えた8名でトーナメントを実施。(第1回)

結果[編集]

決勝配信日時 決勝三番勝負 決勝トーナメント 備考
優勝者 勝敗 準優勝者 シード 予選1位通過 予選2位通過
1 2018年9月9日 藤井聡太七段 ●〇〇 佐々木勇気六段 羽生善治 / 久保利明 藤井聡太 / 増田康宏 / 佐々木勇気 橋本崇載 / 佐々木大地 / 高見泰地 [5][6]

楽屋で一局[編集]

本チャンネルの対局中継で解説・聞き手を務めた棋士が、中継終了後の楽屋でお遊びの将棋を指しているという設定の番組。ルールは原則として持ち時間一手10秒で、棋士・女流棋士が2人一組となり交互に手を指すペア将棋の形をとる。対局中継が早くに終了した場合のフィラー扱いで配信される他、Abemaビデオでも無料配信されている。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ ドワンゴ主催のため、ニコニコ生放送が独占配信している。
  2. ^ CS放送囲碁・将棋チャンネルが協賛しているため、同チャンネルでの独占放送、及び同社の「将棋プレミアム」による独占配信が行われている。

出典[編集]

外部リンク[編集]