ANOTHER GAME

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ANOTHER GAME
P-MODELスタジオ・アルバム
リリース
録音 SOUND SKY STUDIO
ジャンル ロック
サイケデリック・ロック
プログレッシブ・ロック
レーベル ジャパンレコード
プロデュース P-MODEL
P-MODEL アルバム 年表
不許可曲集
1983年
ANOTHER GAME
1984年
SCUBA
(1984年)
平沢進関連のアルバム 年表
Perspective
1982年
ANOTHER GAME
(1984年)
SCUBA
(1984年)
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ANOTHER GAME(アナザー・ゲーム)は、日本の音楽グループであるP-MODELの5枚目のスタジオ・アルバム

1984年2月25日にジャパンレコードより発売された。1989年6月25日にCDとして発売され、2007年4月25日にデジタルリマスタリングされ、紙ジャケット仕様で発売された。

概要[編集]

P-MODELのアルバムで唯一平沢以外のメンバーが楽曲制作に関わっておらず、この作品を境に平沢のワンマン・バンドとしての要素が強くなっていく。平沢は1989年の『CG年賀状』にて、その理由にマンドレイク時代からのメンバーで、平沢の片腕だった田中靖美の脱退を挙げている。平沢は田中の脱退によるバンド存続の危機をなんとか乗り越えようとしたが、その結果として自身のワンマン・バンドへと変貌していった。このアルバムを製作した頃には田中はすでに脱退しているが、収録曲の殆どが田中が在籍していたころに演奏されていた曲である。

本来なら1983年10月25日に発売される予定だったが、収録曲である『ATOM-SIBERIA』の歌詞の一部が「差別を助長する」とレコ倫からクレームがついた為、発売が延期された。

レコ倫からは歌詞カードを刷り直すだけで問題無しとの事であったが、レコード会社の意向で再レコーディングを強いられた。この事が原因でP-MODELはジャパンレコードとの契約を解消し、翌年にアルファレコードと契約するまで『P-MODEL ANOTHER ACT』と称してソノシートを続けて発表することとなる。急遽発売延期となった為、歌詞カード内の『ATOM-SIBERIA』の歌詞が修正前と修正後のものが混在して流通している。

アルバム予告編として『index P-0』と題された、今作の収録曲をカットアップした音源が存在している。1983年8月に配布されたミニコミ誌「ANOTHER PAPERS」付属のソノシートとボックスセット「太陽系亞種音」に収録されている。

田井中・菊池が参加した最後のアルバムである(田井中は「モンスター」にも参加予定だったが、発表はされなかった)。ゲスト・ミュージシャンとして突然段ボールの蔦木栄一、非Aの高田真奈美が参加している。

楽曲解説[編集]

ANOTHER GAME step1
バイオフィードバックのガイダンスが流れる。
ガイダンスの声は平沢の友人が担当している[1]
「太陽系亞種音」のリミックスでは、全体にフランジャーのエフェクトが加えられている。
HOLLAND ELEMENT
ターヘル・アナトミアから想起された楽曲。
1982年に行われたライブ「突拍子のためのLesson.2」にて披露された楽曲が元となっている。こちらは平沢が制作した自作楽器であるヘヴナイザーを用いて観客の声がサンプリングされていた。当時のライブ音源が「太陽系亞種音」に『Heavenizerのための例題 1』として収録されている。
1991年の再結成時(解凍期)にリメイクされ、「LIVEの方法」に収録されている。
ATOM-SIBERIA
前述の通り、レコード版では歌詞の一部を修正し、再レコーディングしたものが収録されている。このバージョンは後に「太陽系亞種音」とコンピレーション・アルバム「Impossibles! 80's JAPANESE PUNK & NEWWAVE」に収録されている。
1989年・2007年に発売されたCD盤では歌詞修正前の音源が収録されている。
解凍期にリメイクされ、「LIVEの方法」に収録されている。1994年のメンバー再編成時(改訂期)にもリメイクされ当時のライブで披露されている。
フ・ル・ヘッ・ヘッ・ヘッ
1982年発売のオムニバス盤「レベル・ストリート」に提供した曲のリメイク。
今作収録のものはイントロがなく、脱退した田中に代わり三浦がキーボードを弾いている。
秋山を解雇したことで一部のファンから非難を受けるようになったため、逆にファンを刺激するための解釈不可能な曲を意図して製作された。
解凍期にリメイクされ、ライブ音源が「PAUSE」に収録されている。その後、核P-MODELでも「フ・ル・ヘッ・ヘッ・ヘッ2005」としてリメイクされ、「核P-MODELライブ達成記念」に収録されている。
BIKE
ピンク・フロイド夜明けの口笛吹きに収録されている『Bike』のカバー。
歌詞は正確な和訳でなく、音の似ている日本語をそのまま当てており実質替え歌である。
平沢がピンク・フロイドを演奏するのはマンドレイク時代以来となる。
エレピのパートではヤマハのシンセサイザーDX7のトイピアノが使用されている。
P-MODELのオリジナルアルバムに収録されている曲で唯一のカバー曲でもある。
HARM HARMONIZER
『BIKE』のアウトロがモチーフとされている。ヘヴナイザーによって当時のライブがサンプリングされている。
MOUTH TO MOUTH
1983年頃から『テコドントザウルス・スーパーソニック』として演奏されていた。
GOES ON GHOST
横川在籍時には横川の弾くバイオリンがフィーチャーされていた。横川が所属していたバンド「4-D」に因み、こちらは「4-Dバージョン」と呼ばれている。公式な音源は残されていないが、特設サイト『還弦主義8760時間』のアーカイブでライブ音源の一部が試聴できた。
後に平沢ソロ「突弦変異」でリメイクされる。
ECHOES
不許可曲集」には没バージョンが収録されている。
平沢ソロの同名の曲(Sim City収録)とは別物。ただし、どちらの曲もピンク・フロイドのオマージュである。
AWAKENING SLEEP〜αclick
アルファ波を誘発する曲。レコード盤では溝によってエンドレス再生される仕組みになっていた。

収録曲[編集]

  • 全編曲:P-MODEL
#タイトル作詞作曲時間
1.ANOTHER GAME step1-平沢進
2.HOLLAND ELEMENT平沢進平沢進
3.ATOM-SIBERIA平沢進平沢進
4.PERSONAL PULSE平沢進平沢進
5.フ・ル・ヘッ・ヘッ・ヘッ(FU-RU-HE-HE-HE)」平沢進平沢進
6.BIKEシド・バレット(訳詞:平沢進)シド・バレット
7.HARM HARMONIZER-平沢進
8.MOUTH TO MOUTH平沢進平沢進
9.FLOOR平沢進平沢進
10.GOES ON GHOST平沢進平沢進
11.ECHOES平沢進平沢進
12.AWAKENING SLEEP〜αclick-平沢進
合計時間:

参加ミュージシャン[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]