AK-130

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
AK-130 (両用砲)
AK-130 on destroyer «Nastoychivyy» in Baltiysk, 2008 (1).jpg
種類 艦砲
原開発国 ロシアの旗 ロシア
運用史
配備期間 就役中
配備先 ロシアの旗 ロシア
 ウクライナ
中華人民共和国の旗 中国
諸元
重量 35,000 kg
要員数 砲塔内は無人

砲弾 27.0 kg
口径 130 mm口径 /70口径長
銃砲身 連装
仰角 -15°/+85°
俯仰速度:25 /s
旋回角 360°
旋回速度: 25 /s
発射速度 最大90発 /分
初速 950 m /s
最大射程 29,500 m
テンプレートを表示

AK-130 130mm連装速射砲とは、旧ソ連で開発され、1980年より配備が開始された艦砲システム。

開発[編集]

1135型(クリヴァク型フリゲート)の主砲を目的に、POアーセナルによって1967年より開発が始まり、当初は単装のA-217として計画され、傘下の設計局ではZIF-92(後にZIF-94-1)と呼ばれていた。しかし1969年10月の技術案完成とともに作られた試作砲では、単装では60発/分という要求性能を達成できないことが判明し、かつ砲塔重量が10tも過大であったため、クリヴァク型への搭載は諦め、キーロフ級に搭載する連装砲に設計変更された。連装型はメーカー呼称でA-218/ZIF-94と呼ばれており、砲身をはじめとして多くの部分がA-217から引き継がれるかたちで開発された。

試作砲の試験は1976年から始まった。1980年にはAK-130を初めて装備したソヴレメンヌイ級駆逐艦が就役したが、このときAK-130は未だ試験中であり、5年も経った1985年11月にようやくAK-130として制式化された。

構造[編集]

本砲システムは、130 mm口径・70口径長の砲を2門、自動化された砲塔に配した艦載用両用砲システムである。大口径の艦載両用砲システムという点では、アメリカ製のMk.42 5インチ単装速射砲イタリア製のオート・メラーラ 127 mm単装速射砲(127/54コンパクト)と比せられるべきものであるが、これらよりも大口径・長砲身であるために高初速・長射程であり、また、連装であるために発射速度にも優れている。砲塔は完全に自動化されており、180発の即応弾を有する。砲塔内には3つの装填ドラムがあり、それぞれF-44調整破片弾、ZS-44対空弾、ZS-44R対空弾を装填することで、3種類の砲弾を即時に交換できるようになっている。ドラムから砲への装填機構は、A-217では複雑で重量増加の原因となっていたが、AK-130では改設計により大幅な軽量化に成功している。820発の砲弾を格納する弾庫から砲塔への給弾は、最大2発の砲弾を揚弾出来る揚弾機で行ない、揚弾機から直接砲へ装填することも可能である。

多くの場合、アメチスト設計局が設計したMP-184射撃指揮装置と連接されて、射撃指揮を受ける。MP-184はデュアル・バンド・レーダーと低光量TV、レーザー測距儀などを搭載し、有効距離は砲の最大射程をしのぐ75 km (41 nm)、総重量は8 tに至る。

なお、本砲システムでは、砲弾の装填から発射まで完全に自動化されているため、しばしば自動連装砲とも表記される。また、大発射速度を実現するために砲身は水冷式とされているが、これらの特質は、アメリカのMk.42やイタリアの127/54コンパクト砲と同様である。

搭載艦船[編集]

参考文献[編集]

  • 梅野 和夫 『世界の艦載兵器 砲熕兵器篇』 光人社2007年、141-144頁。ISBN 978-4769813590
  • 野木 恵一『世界の艦船 別冊 艦載兵器ハンドブック 改訂第2版』、海人社、2002年1月、 85頁、 共通雑誌コード 1105604011205。
  • アンドレイ・V・ポルトフ「ソ連/ロシア巡洋艦建造史《第17回》」『世界の艦船』第710集 2009年8月号 海人社 110~115頁
  • Vladimir Yakubov and Leo Fischer (2008年11月19日). “Russia / USSR - 130 mm/70 (5.1") AK-130” (英語). 2010年5月3日閲覧。

関連項目[編集]

  • AK-100 (両用砲) - やや先行して開発された100ミリ口径の単装両用砲。