語音転換
語音転換(ごおんてんかん、または頭音転換 (とうおんてんかん)、英語:Spoonerism, スプーナリズム、フランス語:Contrepèterie, ドイツ語:Schüttelreim)とは、滑稽な効果を狙って、句の中のいくつかの音素、特定の音節を置換して新しい句を作る言葉遊びのこと。いろいろな言語の中に語音転換の例を見つけることが可能である。オックスフォード大学の哲学・神学教授だったウィリアム・スプーナーがこの間違いをよくしたのに由来する。(他言語版リンク参照)
英語の例
- Mardon me, padam, this pie is occupewed. Can I sew you to another sheet?
正しくは「Pardon me, madam, this pew is occupied. Can I show you to another seat?(すみません、マダム。この席はふさがっております。別の席にご案内いたしましょうか?)」。日本語で表せば、冒頭部分の「すみません、マダム」が「まみません、スダム」と置換されたようなもの。
日本語の例
日本語においては、随筆家の内田百閒が、「ハマクラカム(鎌倉ハム)」「ババタノタカ(高田馬場)」、「コンデルスゾーンのメンチェルト(メンデルスゾーンのコンチェルト)」などとして楽しんだことが知られる。また、倒語に分類されることもあるが、1960年代〜80年代のジャズ演奏家の間では、「調子いい」を「C調(しいちょう)」、「銀座で寿司」を「ざぎんでしーすー」などとする言葉遊びが隠語として使われ、のちにテレビを通じて有名となった(ズージャ語も参照)。 また、最近では 「チャラチャラのパーハン」(パラパラのチャーハン)や 「カツカツグレー」(グツグツカレー) などが5000兆円フォントで文字に起こして画像作成をされ、Twitterなどで出回っている。