計算

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計算(けいさん)とは、与えられた情報をもとに、命題に従って演繹することである。

これは人間が無意識のレベルで行っている判断(→判断力)や、動物一般が行っている思考を、計算という形で意識化する手法ともいえ、その意味では「ものを考えること」一般が「計算」の一種だとみなすことも可能である。計算に使用される手続きはアルゴリズムと呼ばれる。対人関係において、戦略をアルゴリズムとして状況を有利に運ぶことも時に「計算」と表現される。

もっとも一般的かつ義務教育の範疇で最初に習うものは、算術算数)における四則演算を、演算記号に示されたアルゴリズム通りに処理するものである。こういった「計算」は日常生活から専門的分野まで幅広く行われており、これを専門に処理する装置機械も、人類の歴史において数多く開発され利用されている。

calculation vs. computation

calculation と computation は日本語ではともに「計算」と訳されるが、calculate は(算術的な)数式に対して演算や許された操作を施すことを意味する一方、compute は複数のものや手段を組み合わせて結果を得ることである[1]:31。したがってとくに、calculator は計算補助具としての簡易な(算術的)計算機、computer は(大規模)集積を伴う(論理的[要出典])計算機をそれぞれ示すものである。

calculation

ラテン語の "calx"(石灰)を語源とし、石灰質の小石がアバカスの玉に用いられていたことに由来。Calculus微分積分学)も同語源。

computation

ラテン語に由来: "com-"(共に)+"putare"(数える)

注釈

出典

  1. ^ 竹内薫; 丸山篤史『量子コンピューターが本当にすごい』PHP研究所、2015年。 

関連項目

外部リンク