神谷 (東京都北区)

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神谷
赤羽警察署
赤羽警察署
神谷の位置(東京23区内)
神谷
神谷
神谷の位置
北緯35度46分12.33秒 東経139度43分44.85秒 / 北緯35.7700917度 東経139.7291250度 / 35.7700917; 139.7291250
日本の旗 日本
都道府県 東京都
特別区 北区
面積
 • 合計 0.749 km2
人口
2017年(平成29年)12月1日現在)[1]
 • 合計 16,183人
 • 密度 22,000人/km2
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
115-0043[2]
市外局番 03[3]
ナンバープレート 練馬

神谷(かみや)は、東京都北区町名。現行行政地名は神谷一丁目から神谷三丁目。住居表示実施済み区域である。郵便番号は115-0043。

地理

東京都北区の北東部にあり、北は志茂と、西は赤羽南および東十条と、南は東十条および王子と、そして東は隅田川を挟んで足立区新田と接している。隅田川沿岸の低地に位置しており、目立った坂道はなくほぼ平坦である。以前は工場が隅田川沿いの土地を占めていたが、現在では1社を除いて撤退し、跡地には警察署商業施設企業の流通拠点が入っている。

地価

住宅地の地価は2018年平成30年)1月1日に公表された東京都の地価調査によれば神谷3-27-12の地点で36万1000円/m2となっている。

歴史

地名の由来

元々「かみや」ではなく「かにわ(は)」と呼ばれる地域だった。旗本文書には「賀仁和村」「加仁波之郷」と表記されており、江戸時代には「神谷」で「かにわ」と読ませることが多かった[注釈 1]隅田川あるいは荒川で蟹が捕れたことから蟹庭(かにわ)と呼ばれていたというのが通説である。曲亭馬琴は『兎園小説』や』『曲亭雑記』において、旧名梶原新田の「梶原」が「かぢはら」→「かぢは」→「かには」と転訛したものだと考察する。『南総里見八犬伝』において、犬塚信乃村雨をすり替えられたのもこの地(「神宮」と書いて「かにわ」と読ませている)から小舟で釣りに行った際であった。1926年(大正15年)に王子電気軌道神谷橋駅が「かみやばし」の読みで設置されたことを契機に、読みも「かみや」に移行した。

沿革

世帯数と人口

2017年(平成29年)12月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]

丁目 世帯数 人口
神谷一丁目 3,081世帯 5,862人
神谷二丁目 2,539世帯 4,645人
神谷三丁目 3,078世帯 5,676人
8,698世帯 16,183人

小・中学校の学区

区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[6][7]

丁目 番地 小学校 中学校
神谷一丁目 全域 北区立神谷小学校 北区立王子桜中学校
神谷二丁目 全域 北区立神谷中学校
神谷三丁目 全域

交通

町内に鉄道の駅はないが、北西にJR東日本赤羽駅、南西にJR東日本の東十条駅、北東に東京メトロ南北線志茂駅、南東に東京メトロ南北線の王子神谷駅があり、いずれかの駅から徒歩15分の圏内である。また、北本通り(国道122号)が南北に、環七通りが東西に通り抜けていて、隣接する東十条を走るバスも含めると町内のほとんどがいずれかのバス停から徒歩数分の圏内となっている。

鉄道

東京メトロ南北線が縦断しているが、町内に駅はない。

最寄駅

バス

水上バス

道路

首都高速道路

町内に首都高速道路は走っていない。周辺のランプは川口線鹿浜橋出入口中央環状線王子北出入口5号池袋線板橋本町出入口

一般道路

施設

都施設

区施設

  • 王子公園(北運動公園)
  • 神谷公園
  • 神谷南公園
  • 北運動公園陸上競技場
  • 北区立神谷体育館
  • 北区役所赤羽区民事務所神谷分室
  • 北区神谷区民センター
  • 北区立神谷図書館

教育施設

保育園

  • 神谷保育園

寺社

金融機関

  • 北神谷郵便局

医療機関

  • 神谷病院
  • 吉利クリニック

商業施設

集合住宅

  • 都営神谷二丁目アパート
  • 都営神谷三丁目アパート
  • 都営神谷三丁目第2アパート
  • 都営神谷三丁目第3アパート
  • UR 神谷堀公園ハイツ
  • UR アーベイン神谷

脚注

注釈

  1. ^ 新編武蔵風土記稿』には「カニハ」と記述されている[4]

出典

  1. ^ a b c 世帯と人口”. 北区 (2017年12月10日). 2017年12月19日閲覧。
  2. ^ 郵便番号”. 日本郵便. 2017年12月19日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2017年12月19日閲覧。
  4. ^ 新編武蔵風土記稿 神谷村.
  5. ^ a b c 北区飛鳥山博物館.
  6. ^ 小学校通学区域一覧”. 北区 (2017年11月7日). 2017年12月19日閲覧。
  7. ^ 中学校通学区域一覧”. 北区 (2017年4月1日). 2017年12月19日閲覧。

参考文献

  • 「神谷村」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ17豊島郡ノ9、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:763977/97 
  • 明治時代の年表”. 北区飛鳥山博物館 (2020年4月30日). 2020年11月11日閲覧。

外部リンク