生理学
生理学(せいりがく、英語: physiology)は、生命現象を機能の側面から研究する学問[1][2]。フランスの医師、生理学者であるジャン・フェルネルによりこの概念が導入された。
概要
生理学はあらゆる生命体にみられる生命現象の機序を研究対象とする学問である[3]。着目する研究対象により、植物生理学、動物生理学、人体生理学、細胞生理学、器官生理学など多岐にわたる[3]。さらに分子レベルの分子生物学を生理学にも取り込もうとする動きがある[3]。
生理学のうち人体を研究対象とするものを人体生理学という[3]。ホルモンなどの内分泌を研究する内分泌生理学、細胞内の現象を扱う細胞生理学、神経に注目する神経生理学、また特に神経の電気応答を計測する電気生理学、大脳の機能に特化した大脳生理学、歯科・口腔領域の生理学的特徴を研究する口腔生理学などの分野がある。
生命現象
生理学の研究対象は生物が示すあらゆる生命現象である[3]。自然界のすべての生物は、物質を体内に取り込んで体を構成するのに必要な物質を生成したり、物質を分解して活動のためのエネルギーを取り出し、不要となった物質を排泄するサイクルを行っている[3]。これらに成長や増殖といった機能を含めた、生物が示す営み全体を生命現象という[3]。
1個の細胞からなる単細胞生物の場合はその個体の生命現象はすべてその1個の細胞内で行われている[3]。一方、多細胞生物の場合は様々な種類に細胞が分化しており、それぞれの細胞が機能を分担することで全体で一つの個体としての生命現象が行われている[3]。
脚注
関連項目
外部リンク