洪準杓

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洪準杓
홍준표
生年月日 (1954-12-05) 1954年12月5日(69歳)
出生地 大韓民国の旗 韓国慶尚南道昌寧郡
出身校 高麗大学
前職 検察官
所属政党 無所属

選挙区ソウル市松坡区甲選挙区→)
(ソウル市東大門区乙選挙区→)
大邱市寿城区乙選挙区
当選回数 5回
在任期間 1996年5月30日 - 2012年5月29日
2020年5月30日 -
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洪準杓
各種表記
ハングル 홍준표
漢字 洪準杓
発音: ホン・ジュンピョ
ローマ字 Hong Jun-pyo(2000年式
Hong Chun-p'yo(MR式
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洪 準杓(ホン・ジュンピョ/こう じゅんしゃく[要出典] 、홍준표、1954年12月5日 - )は、韓国の政治家検察官

保守政党・ハンナラ党の代表(2011年7月 - 12月)や慶尚南道知事(2012年12月20日 - 2017年4月9日)[1]を務めた後、2017年5月の大統領選挙自由韓国党の候補として出馬したが、革新政党共に民主党の候補文在寅に大敗した。その後、自由韓国党の代表(2017年7月3日-2018年6月14日)を務めたが、2018年6月の統一地方選挙の惨敗で引責辞任した。

経歴

貧しい造船所労働者の家に生まれた。大邱の嶺南高校を経て高麗大学法学部行政学科を卒業[2]

1993年にソウル地検の検察官となり、「スロットマシン事件」の捜査に当たり、テレビドラマのモデルとなって「砂時計検事」というあだ名をつけられた[2]。1996年に金泳三に請われて国会議員として政界入りし、金大中政権や盧武鉉政権下で保守野党・ハンナラ党の議員として革新政権を追及した。2007年に保守派の李明博大統領となったが、法務部長官を希望していた洪は、李大統領からの環境部長官就任の打診を拒否した[2]

2011年7月にハンナラ党代表に就任したが、ソウル市長補欠選の敗北や中央選挙管理委員会のDDoS攻撃問題などで早期辞任に追い込まれた[2]

2012年4月に行われた第19代総選挙ではソウル市東大門区乙選挙区で民主統合党の閔丙梪候補に敗れて落選した。

2012年12月に慶尚南道知事補欠選挙で慶尚南道知事に当選[2]。しかし2011年6月に建設会社社長の成完鍾から1億ウォンの裏金を受け取ったとされて、2015年7月に政治資金法違反で在宅起訴され[3]、2016年9月に一審で懲役1年6月・追徴金1億ウォンの実刑判決を受けたが[4]、2017年2月の第二審では逆転無罪判決を受けた[5]

2017年3月31日、2017年の大統領選挙で保守政党・自由韓国党(旧ハンナラ党・セヌリ党)の党候補に選出された[6][1]。出馬に伴い、2017年4月9日に慶尚南道知事を辞職した[7]

朴槿恵前大統領の弾劾で萎縮した保守を立て直すことを宣言[2]。選挙戦では「企業には自由を、庶民には機会を」をスローガンにした。韓国の最大の社会問題になっている雇用については「頑固な貴族労組のせいで雇用が海外に逃げている」とし、「韓国政治のタブーである民主労総に必ず勝利する」と宣言した。さらに大統領直属庶民青年救難委員会を設置して若者の雇用を直接ケアすると公約し、弱点とされる若年層に支持を伸ばそうとした。またアメリカドナルド・トランプ大統領などを念頭に「世界的に右派のストロングマンの時代だ」と論じて自分への支持を求めた[8]

出馬当初の支持率はわずかに4%だったが[6]、選挙戦後半には共に民主党候補・文在寅に次ぐ支持率と報じられていた国民の党候補・安哲秀を追い上げる勢いを見せた[9]

5月9日の投票と翌10日にかけての開票の結果、洪は785万2849票(得票率24.03%)を獲得した。この数字は安哲秀(699万8342票(同21・41%)より上だったが、1342万3800票(得票率41.08%)を獲得した文在寅に大敗した[10]。洪は「選挙結果は受け入れる」としながらも「自由韓国党を立て直したことに満足する」と述べた[11]

7月3日の自由韓国党の党大会で党代表に選出された。就任演説で「韓国の保守右派を再建する。一刀のもとに患部を取り除くような大胆な革新が必要だ」と述べた[12]

11月3日、「文在寅政権は自由韓国党に『朴槿恵政党』のレッテルを張り、保守勢力を滅ぼそうとしてる」と主張し、統一地方選にも備えるために朴槿恵前大統領を自由韓国党から除名したと発表した[13]。これには党内の親朴派が反発している[13]

12月18日、日本を表敬訪問した際に安倍晋三内閣総理大臣に対して深くお辞儀したことが韓国国内で物議を醸したことに対して文在寅大統領の「大国・小国」発言[14]を念頭に「我が国を小国、中国を大国とする謁見・朝貢外交で国家の品格を傷つけた連中が外国の元首への儀礼的なお辞儀を屈辱外交などと言うのは呆れる」と反論した[15]

2018年6月13日の統一地方選挙で自由韓国党は惨敗し、党代表を引責辞任した[16]

2019年2月13日、文喜相国会議長の天皇謝罪要求を「文議長の発言は慰安婦おばあさんの傷を癒やすために日本側が誠意ある姿勢を見せることを呼びかけたものだ。日本が慰安婦問題に対してただの一度も謝罪らしい謝罪をしなかったという点で、極めて当を得た指摘」と支持し、「いくら否定しても日本の植民地犯罪の事実がなくなるわけではない」「東アジアの未来のために協力しなければならない時期に日本の反省のない時代錯誤的な歴史認識が障害物になってはいけない」と日本側の反発を非難した[17]

2020年4月15日の第21代総選挙では、大邱市寿城区乙選挙区から無所属で出馬し、最大野党である未来統合党や与党の共に民主党の候補を破って当選を果たした。

脚注

  1. ^ a b 韓国・革新系野党、文在寅氏を大統領選候補に選出「一強」の勢い 東京新聞、2017年4月4日
  2. ^ a b c d e f 辺境の「砂時計検事」から「右派ストロングマン」に、自由韓国党の大統領選候補に洪準杓氏 東亜日報 2017年4月1日
  3. ^ 韓国政界揺るがした「資源外交」めぐる汚職疑惑、前首相と知事を在宅起訴―韓国メディア レコードチャイナ 2015年7月3日
  4. ^ 韓国知事に実刑判決 大統領周辺への裏金疑惑 zakzak 2016年9月8日
  5. ^ 韓国・洪準杓・慶尚南道知事、二審で逆転無罪 大統領選出馬も 産経ニュース 2017年2月17日
  6. ^ a b “与党候補に洪準杓知事=文在寅前代表は3連勝-韓国大統領選”. 時事通信. (2017年3月31日). http://www.jiji.com/jc/article?k=2017033101299&g=int 2017年5月23日閲覧。 
  7. ^ “韓国保守系候補、洪準杓氏が慶尚南道知事辞職 大統領選出馬”. 産経ニュース. (2017年4月10日). http://www.sankei.com/world/news/170410/wor1704100021-n1.html 2017年4月14日閲覧。 
  8. ^ [韓国大統領選D-20第一回テレビ討論会まとめ (5)政策検証討論 洪準杓(4月19日)] 韓国大統領選2017、2017年4月19日
  9. ^ “韓国大統領選支持率 文氏は首位独走=2位安氏を洪氏が猛追”. 總合ニュース. (2017年4月30日). http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2017/04/30/0200000000AJP20170430000400882.HTML 2017年5月23日閲覧。 
  10. ^ “文氏は1300万票41%獲得 洪氏と安氏は得票率20%台前半”. 産経ニュース. (2017年5月10日). http://www.sankei.com/world/news/170510/wor1705100026-n1.html 2017年5月23日閲覧。 
  11. ^ “韓国大統領選:洪準杓・安哲秀の両氏が事実上の敗北宣言”. 朝鮮日報. (2017年5月9日). http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2017050901894 2017年5月23日閲覧。 
  12. ^ “韓国最大野党の代表に洪準杓氏”. 日本経済新聞. (2017年7月3日). http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM03H6R_T00C17A7FF2000/ 2017年7月4日閲覧。 
  13. ^ a b “韓国保守系野党代表、朴槿恵前大統領の除名発表”. 日本経済新聞. (2017年11月3日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23106010T01C17A1FF8000/ 2017年12月20日閲覧。 
  14. ^ “"높은 산봉우리" "중국몽, 모두의 꿈"”. 聯合ニュース. (2017年12月15日). http://www.yonhapnews.co.kr/bulletin/2017/12/15/0200000000AKR20171215070100001.HTML 2017年12月22日閲覧。 
  15. ^ “安倍氏へのあいさつに「屈辱外交」の声 「儀礼」と一蹴=韓国野党代表”. 聯合ニュース. (2017年12月18日). http://japanese.yonhapnews.co.kr/Politics2/2017/12/18/0900000000AJP20171218003500882.HTML 2017年12月22日閲覧。 
  16. ^ “自由韓国党惨敗で洪代表辞任にも…「国が丸ごと渡された」と反省なし”. ハンギョレ. (2018年6月15日). http://japan.hani.co.kr/arti/politics/30859.html 2018年7月31日閲覧。 
  17. ^ “韓国与党院内代表「日本指導層の歴史意識は偏狭だ」”. 中央日報. (2019.02.13 11:16). https://japanese.joins.com/JArticle/250176