天鼓雷音如来

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胎蔵曼荼羅中台八葉院

天鼓雷音如来(てんくらいおんにょらい、梵名:ディブヤ・ドンドビ・メーガ・ニルゴーシャ、दिव्यदुन्दुभिमेघनिर्घोष、[divyadundubhimeghanirghoṣa])は、仏教における信仰対象である如来の一尊。梵名は「天鼓が響かせる雷鳴のような音(をもつ者)」の意。

概要

悟りの結果、涅槃に至り、天鼓の雷鳴のような音が人の心に響くように、涅槃の境地を告げて衆生を啓発し導く如来とされる。

涅槃は、菩提に次ぐ修行のプロセスなので胎蔵曼荼羅の中央、中台八葉院の北方(画像では中央の大日如来の向かって左)に位置する。

結んだ触地印(=降魔印)は、修行をさまたげる諸魔を退ける仏意を表す。

金剛界五佛の不空成就如来(ふくうじょうじゅにょらい)と同体とされる。

種子字はअः(aḥ)

関連項目