京須偕充

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Freestations (会話 | 投稿記録) による 2020年10月26日 (月) 12:11個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎外部リンク)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

京須 偕充(きょうす ともみつ、1942年11月12日[1] - )は、落語の録音プロデューサー、落語評論家。日本文芸家協会会員[2]

来歴

東京生まれ[3]慶應義塾大学法学部卒業[2]。CBSソニー第1AV事業部制作三部課長、A&R第五部次長を経て、ソニー・ミュージックエンタテインメント・チーフプロデューサー[3]

ソニー・ミュージック(旧:CBS・ソニー)のプロデューサーとして、6代目三遊亭圓生の「圓生百席」や3代目古今亭志ん朝の作品など、数多くの落語レコード、CDの制作を手がけている。また、「朝日名人会」(有楽町朝日ホールで開催)、「朝日いつかは名人会」(浜離宮朝日ホールで開催)などの落語会をプロデュースしている(この落語会は録音することを前提としても開催)。

2006年から[2]TBSテレビ(他にはBS-TBSCS TBSチャンネル)で放送されている『落語研究会』に出演し、落語の解説をしている。

2003年 - 2010年、文化庁芸術選奨選考委員(大衆芸能部門、研究・評論部門)[2]

2011年、第11回林家彦六賞特別賞受賞。

著作

  • 圓生の録音室(青蛙房、1987、のち中公文庫、1999、ちくま文庫、2007)
  • みんな芸の虫(青蛙房、1989)
  • 芝居と寄席と(青蛙房、1991)
  • はなし家写真館 名手10傑・聴かせる視点(写真:横井洋司、青蛙房、1995.3)
  • らくごコスモス 落語、昨日今日明日(弘文出版、1996)
  • ガイド落語名作100選(弘文出版、1999)
  • ガイド落語名作プラス100選(弘文出版、1999)
  • 古典落語CDの名盤(光文社新書、2004)
  • 落語博物誌噺・噺家・高座をめぐるアイテム112(弘文出版、2005)
  • 志ん朝の高座(写真:横井洋司、筑摩書房、2005)
  • 落語名人会夢の勢揃い(文春新書、2005)
  • 古典落語これが名演だ!(光文社新書、2005)
  • とっておきの東京ことば(文春新書、2006)
  • 落語で江戸のうらおもて(ちくま文庫、2006)
  • 戦後10年東京の下町(文春新書、2007)
  • 幇間(たいこもち)は死なず 落語に学ぶ仕事術(ソニー・マガジンズ、ソニー・マガジンズ新書、2007)
  • 志ん朝の走馬灯(ちくま文庫、2009)
  • こんな噺家は、もう出ませんな 落語[百年の名人]論(講談社、2011)
  • 落語の聴き熟し―噺の真意・人物の本音・演者の狙いを聴く(弘文出版、2011)
  • 落語家 昭和の名人くらべ(文藝春秋、2012)
  • 落語名作200席〈上下〉(角川ソフィア文庫、2014)
  • これで落語がわかる―知っておきたいアイテム112(弘文出版、2017)

編纂

  • 志ん朝の落語 1 - 6(ちくま文庫、2003 - 2004)
  • 雑誌 落語〈37号〉落語30年これまでとこれからの(弘文出版、2008)
  • 落語ことば・事柄辞典(著:榎本滋民 / 編:京須偕充、角川ソフィア文庫、2017)

脚注

  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.540
  2. ^ a b c d 読売人物データベース
  3. ^ a b 日外アソシエーツ現代人物情報

外部リンク

以下すべて「otonanoソニーミュージックダイレクト)」サイト内。