バローチスターン州
バローチスターン州 | |||
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بلوچِستان | |||
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国家 | パキスタン | ||
州都 | クエッタ | ||
設置 | 1970年7月1日 | ||
政府 | |||
• 種別 | 州 | ||
• 州知事 | アマヌッラー・カーン・ヤシンザイ(Amanullah Khan Yasinzai) | ||
• 州首相 | ジャル・カマル・ハーン(Jam Kamal Khan) | ||
面積 | |||
• 合計 | 347,190 km2 | ||
人口 (2011年推定) | |||
• 合計 | 13,162,222人 | ||
• 密度 | 38人/km2 | ||
等時帯 | UTC+5 (パキスタン時間) | ||
ウェブサイト | www.balochistan.gov.pk/ |
バローチスターン州 (バローチスターンしゅう、Balochistan、ウルドゥー語: بلوچستان、Balōčistān、バロチスタン、バローチスタンとも) は、パキスタンの最大の面積を持つ州であり、歴史的なバルチスタンの大部分を域内に含む。州都はクエッタで、州内最大の都市でもある。
名称
州名のバローチスターンとは、「バローチ人の居住する土地」という意味である。
Provincial flag | ||
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Provincial seal | ||
Provincial animal | ||
Provincial bird | ||
Provincial tree | ||
Provincial flower | ||
Provincial sport |
歴史
1998年5月28日と5月30日にナワーズ・シャリーフ首相兼国防大臣がパキスタンによる初の核実験をチャガイ地区Ras Koh丘陵の地下核実験施設で成功させた。
地理
西側でイラン(スィースターン・バルーチェスターン州)と、北側でアフガニスタン(ニームルーズ州・ヘルマンド州・カンダハール州・ザーブル州・パクティーカー州)と連邦直轄部族地域 (FATA)、東側でパンジャーブ州とシンド州に境を接する。南側はアラビア海に面している。
バローチスターン州はイラン高原の東端に位置し、西南アジア、中央アジア、南アジアの境にある。パキスタンの最大の州 (347,190 km2 ) で、パキスタンの陸地面積の42%を占める。山がちな地形と水の不足のため人口密度はきわめて低いが、豊富な鉱物資源が眠っていると言われる。国内への天然ガスの主要な供給地でもある。
州都は北東部のクエッタで、州北東部の最も人口稠密な地域にあり、州内最大の都市である。クエッタはアフガニスタンとの国境に近い渓谷の街で、北西のアフガニスタンのカンダハールとはスライマーン山脈のボーラーン峠を走る幹線道路で結ばれている。
カラート地区
クエッタより南方は中央部地域は、旧カラート藩王国のあったカラート地区(中心都市はカラート)として知られ、人口の疎らな砂漠地帯(ゲドロシア砂漠)で、ところどころ川沿いに町が点在している。
ハラーン地区
西部は、旧ハラーン藩王国のあったハラーン地区として知られている。
マクラーン地区、ラス・ベラ地区
オマーン湾やアラビア海に面した歴史的マクラーンと呼ばれた地域は、南西部地域の旧マクラーン藩王国と南東部地域のラス・ベラ藩王国を経て、それぞれマクラーン地区とラス・ベラ地区として知られている。沿岸の港湾都市・グワーダルではパキスタン政府が中国の援助によって深海港であるグワーダル港が建設され、中国に運営権も譲渡された。これによって、パキスタン海軍に新たな基地が提供されるとともに、現在は国内唯二の主要港であるカラーチー港、カーシム港への依存の軽減も期待されている。
気候
北部高地の気候の特色は厳しい冬と酷暑である。南部高地の冬の気候は、北側では厳しいがマクラーン海岸近くの南側では穏やかである。夏は暑く乾燥し、特にチャガイやハーランの砂漠地帯では暑熱が厳しい。平野部では、夏は厳しく気温は日中50 °Cにも達するが、冬は穏やかで気温が氷点下になることはほとんどない。砂漠地帯では人を寄せ付けない強い砂嵐が吹くことがある。
住民と社会
バローチスターンの人口は約8百万人である。州内の主要言語は、バローチ語、パシュトー語、ブラーフイー語、ペルシア語である。
カラート地区をはじめ州内には、インダス文明を担ったとされる多くのブラーフイー語話者が居住している。ペルシア語話者のデーワール族もカラート地区やイラン国境近くの西部地域に居住している。
バローチ族が南部と東部(マクラーン地区、ラス・ベラ地区)では多数派を成す。マクラーン海岸沿いには、多様なマクラーニー・バローチ族が居住している。
州都クエッタではパシュトゥーン族が多数派で、バローチ族、ハザーラ族、パンジャービー族、ブラフイ人などが少数派として生活している。
北部ではパシュトゥーン族も多い。また、パシュトゥーン人、タジク人、ハザーラ人など多くのアフガニスタン難民も州内に居住している。
バルーチ民族主義運動(Baloch nationalism)というものもあり、ムジャーヒディーンを後援していたパキスタン政府に対抗するため、ソ連はバルーチスターン解放軍(BLA)に対して援助を行っていた。過去の歴史から、パキスタンの分離独立を目指す動きもあり、反政府武装勢力としてバルーチスターン解放軍、バルチスタン解放戦線(BLF)、バルチスタン共和国軍(BRA)などが活動してきた。
関連項目
外部リンク
- 州公式ウェブサイト(英語)