サカサナマズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Kirche (会話 | 投稿記録) による 2020年7月21日 (火) 07:58個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎概要)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

サカサナマズ
サカサナマズ Synodontis nigriventris
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: ナマズ目 Siluriformes
: サカサナマズ科 Mochokidae
: シノドンティス属 Synodontis
: サカサナマズ S. nigriventris
学名
Synodontis nigriventris
David, 1936
英名
Upside-down catfish

サカサナマズ (逆さ鯰、学名:Synodontis nigriventris) は、ナマズ目サカサナマズ科に属する。体長5 cm内外の小型魚で大きくても8 cm程度。

分布

中央アフリカのコンゴ川流域に生息する。

概要

腹部を上にして泳ぐ珍しい習性を持つ。この行動は重力や光の照射方向に依らない[1]。体色は腹部は濃茶褐色から黒、背部は腹部よりは薄いが茶褐色。学名も腹面が黒いことを意味する。一般的に魚類の体色は背面が黒っぽく、腹面が白っぽい。これは、水中での陰の付き方の反対になったもので、その体の輪郭や立体感を見失わせる効果を持つ。本種では、逆さまに泳ぐことに対応して、体色も普通の魚の逆になっているのである。実際にはその上に斑のような模様がある。縞模様が明瞭なものはゼブラ・サカサナマズと呼ばれる。

昼間は流木や岩石、水草の葉の裏側などにやはり腹を向けて隠れていることが多く、夜間に活発に活動する。古くから飼育されてきた。

関連項目

脚注 

  1. ^ 「宇宙空間における動物の行動と発生」『化学と生物』第37巻第6号、1999年、405-406頁、doi:10.1271/kagakutoseibutsu1962.37.404 

外部リンク