ゴジラ・メガムリオン

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ゴジラ・メガムリオン(Godzilla Megamullion)もしくはゴジラ・ムリオン(Godzilla Mullion)は、沖ノ鳥島南東約700kmの海底に存在するドーム状の岩塊である。

メガムリオン(megamullion)は「巨大なムリオン(Mullion)」(ムリオン又はマリオンは方立を意味する建築用語で、窓を縦方向に支える構造物のこと[1])を意味する言葉で、マントルが固まったものと考えられている岩塊がドーム型に露出している地形。かんらん岩斑れい岩などから構成されている。海洋コアコンプレックスとも呼ばれる[2]

ゴジラ・メガムリオンは、フィリピン海プレートにあるパレスベラ海盆に位置する[2]。その大きさは縦125キロメートル・幅55キロメートル・最深部との高低差4キロメートルであり、マントルが露出したドーム状の岩塊としては世界最大である[3]。その状態が海底にいる怪獣のようだとして、映画『ゴジラ』に由来して命名され[3][4][5][6]、確認されている14の丘についても、頭や尾などと呼称される[3]

脚注

  1. ^ マリオン/建築用語”. 建築情報.net. 2014年1月13日閲覧。
  2. ^ a b 「しんかい 6500」 潜航記 (PDF) - 自然科学のとびら Vol.15, No.3 Sept., 2009 通巻58号(神奈川県立生命の星・地球博物館 広報誌)
  3. ^ a b c マントル「のぞき窓」海底で発見、名はゴジラ”. 読売新聞 (2014年1月11日). 2014年1月13日閲覧。
  4. ^ パレスベラ海盆の非マグマ的拡大”. 東京大学大気海洋研究所 横山祐典研究室. 2014年1月13日閲覧。
  5. ^ Thin crust as evidence for depleted mantle supporting the Marion Rise”. nature (2013年2月14日). 2014年1月13日閲覧。
  6. ^ Melt stagnation in peridotites from the Godzilla Megamullion Oceanic Core Complex, Parece Vela Basin, Philippine Sea”. Lithos Volumes 182–183, December 2013, Pages 1–10 (2013年12月). 2014年1月13日閲覧。

関連項目