コーンフラワー
コーンフラワー (英: corn flour) は、トウモロコシを挽いて作られた穀粉である。
概要
コーンフラワーには、通常の物とリダクションフラワー(reduction flour)とがある。
コーンフラワーは主としてコーングリッツ製造過程中において、粉質胚乳部より発生する製品で、粒度は60メッシュパスの製品[1]。
リダクションフラワーはコーングリッツを微粉砕した製品で、粒度は60メッシュパスの製品[1]。
なお、イギリス英語のコーンフラワーは、アメリカ英語のコーンスターチ(corn starch)である[2]。
原料
コーンフラワーの原料となるものは、食用として一般に広く認知されているスイートコーン(甘味種)や ポップコーン(爆裂種)などは用いず、デントコーン(馬歯種)やフリントコーン(硬粒種)といった品種が使われる。
日本において、原料のトウモロコシは、ほぼ全量が米国やブラジルなど海外からの輸入である。
製造方法
コーンフラワーは主としてコーングリッツ製造過程中において、粉質胚乳部より発生する部位を使用。最終的に粉質胚乳部を微粉砕して製品とする。
リダクションフラワーは角質胚乳部からなるコーングリッツを微粉砕して製品とする。
用途
コーンフラワーの用途は様々であるが、主要なものとしては次のようになる。
プレミックス用
コーンフラワーの主要用途である天ぷら、唐揚げ、アメリカンドッグ、お好み焼き、たこ焼き、チキンナゲット、ドーナツ、ホットケーキ、トルティーヤ等のプレミックス原材料の一部として使用されている。
食品用
カレー粉や香辛料の原材料の一部に使用されている。フライ製品の衣への使用もされている。
メーカー
コーングリッツを製造しているメーカーより製造されている。
脚注
- ^ a b 1983年6月21日1部改定 コーンドライミリング製品基準 一般社団法人日本コーングリッツ協会
- ^ “研究社 新英和中辞典での「cornflour」の意味”. ウェブリオ. 2019年1月17日閲覧。