ガジュマル
ガジュマル | ||||||||||||||||||||||||
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ガジュマル
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Ficus microcarpa L.f. | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
ガジュマル | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Chinese Banyan Malayan Banyan Indian laurel curtain fig |
ガジュマル(学名:Ficus microcarpa、漢名:細葉榕、正榕、榕樹、我樹丸[1])は亜熱帯~熱帯地方に分布するクワ科イチジク属の常緑高木。
特徴
樹高は20m。実は鳥やコウモリなどの餌となり、糞に混ざった未消化の種子は土台となる低木や岩塊などの上で発芽する。幹は多数分岐して繁茂し、囲から褐色の気根を地面に向けて垂らす。垂れ下がった気根は、徐々に土台や自分の幹に複雑にからみつき派手な姿になっていく。ガジュマルの名の由来は、こうした幹や気根の様子である「絡まる」姿が訛ったという説がある。気根は当初はごく細いが、太くなれば幹のように樹皮が発達する。地面に達すれば幹と区別が付かない。また、成長した気根は地面の舗装に使われているアスファルトやコンクリートなどを突き破る威力がある。こうした過程で、土台となる木は枯れていく(ガジュマルはいわゆる「絞め殺しの木」の一種である)。観賞用に、中の枯れた木を取り除いて空洞状にした木も売られている。枝には輪状の節があり、葉は楕円形または卵形、革質でやや厚く、毛はない。イチジクのような花序は枝先につき、小さい。
ガジュマルの名は、沖縄の地方名だが、由来は不明。前述の「絡まる」の他、一部には『風を守る』⇒『かぜまもる』⇒『ガジュマル』となったという説がある[要出典]。
分布
日本では九州の屋久島と種子島以南、主に南西諸島などに分布する。また小笠原諸島では植栽がなされている。観葉植物としては本州でも見ることがある。
国外では台湾、中国南部やインドからオーストラリアなどにかけて自生している。
近縁種
ガジュマルを含むイチジク属は熱帯域を中心に世界で800種が生息する。日本では本州から南西諸島に16種ばかりが分布し、その中でガジュマルは葉が小さくて厚くつやがある点で、他に紛れる種がない。
利用
樹木は防風林、防潮樹、街路樹、生垣として、材は細工物として利用される。キクラゲの原木栽培にも利用される[2]。燃やした灰でつくった灰汁は、沖縄そばの麺の製造に用いられることもある。
近年は観葉植物としても人気がある。耐陰性があるが日光を好み、光量が不足すると徒長しやすい。熱帯の植物の中では耐寒性もあるが、降霜に耐えられるほどではない。良く成長した葉は近縁のインドゴムノキよりは小さいが、ベンジャミンより一回り大きい。
沖縄県名護市にはひんぷん(屏風)ガジュマルと呼ばれる大木が目抜き通りの真ん中にあり、名物になっている。この屏風とは、門のところに建てて、中があけ広げにならないようにするものという意味で、もともとは風水の魔除けである。ひんぷん(屏風)ガジュマルはもとの街の入り口に立っていた。
日本一の大きさを誇るガジュマルは、鹿児島県沖永良部島の、和泊町立国頭小学校の第1期卒業生が植えたガジュマルとされる[要出典]。
ヨーロッパでは盆栽の木として使われている。
文化
- 中国南部、台湾、ベトナムなどでは、道観や寺院などの庭園によく植えられ、強い日差しをさえぎり、休める場所を提供する役割を担っている。茶やベトナムコーヒーなどを提供する出店もガジュマルの木の陰で商売をすることが多い。
- 中国福建省の福州市と四川省の成都市では街路樹にも多く用いられ、街を代表する木であり、榕城という別名も生んでいる。
- 千昌夫の「北国の春」の中国語版のひとつに「榕樹下」というタイトルをつけたものがあり、中国語圏南部の台湾・マカオでよく歌われる。
- 中国広西チワン族自治区の柳州市(りゅうしゅうし)では、街路樹にも多く用いられている。
伝承
沖縄県ではガジュマルの大木にはキジムナーと言う妖精のようなものが住んでいると伝えられる。
ガジュマルの木という舞台がある
脚注
- ^ 「榕樹」はガジュマルの近縁種を含めた総称。「溶ける木」という意味であるが、他の木や障害物の間を縫って成長し、しなやかな気根を多く伸ばすなどして流体のような形状になることがあるため。
- ^ “ガジュマル”. 沖縄県. 2019年12月12日閲覧。