カラボゾア科

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カラボゾア科
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
亜門 : 甲殻亜門 Crustacea
: 軟甲綱 Malacostraca
: 等脚目 Isopoda
: カラボゾア科 Calabozoidae
学名
Calabozoidae
Van Lieshout, 1983

2属2種

カラボゾア科等脚類に属するの一つ。地下水性であり、ベネズエラブラジルから2属2種が発見されている。

形態[編集]

体長2-3 mm。第1・第2腹節は縮小し、胸部に癒合することもある。第6腹節は尾節と癒合し、大きな腹尾節を形成する。第1・第2腹肢は、雄では交尾器となるが雌では縮小する。尾肢は腹面に付く[1]

大顎には触肢を持たない。眼は退化している[1]

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Calabozoa pellucida Van Lieshout, 1983
1983年にベネズエラ、カラボソの井戸から発見された。雌・雄・幼体を含む多数の個体が採集されている。種小名ギリシャ語の"pellucidus"(半透明)に由来する[1]
Pongycarcinia xiphidiourus Messana, Baratti & Benvenuti, 2002
2002年にブラジル、バイーア州カルスト洞窟から発見された。属名はブラジルの方言で「内気な」を意味する"Pongyp"と、ギリシャ語で「小エビ」を意味する"carcinia"を組み合わせたものである。種小名はギリシャ語の"xiphidion"(剣)、"oura"(尾)に由来し、細長い尾肢を持つことに因んだものである[2]

脚注[編集]

  1. ^ a b c SYLVIA E. N. VAN LIESHOUT (1983). “CALABOZOIDEA, A NEW SUBORDER OF STYGOBIONT ISOPODA,DISCOVERED IN VENEZUELA”. Bijdragen tot de Dierkunde 53 (1): 165-177. http://isopods.nhm.org/pdfs/23753/23753.pdf. 
  2. ^ D. BENVENUTI, G. MESSANA, M. BARATTI (2002). “Pongycarcinia xiphidiourus n. gen. n. sp.,a new Brazilian Calabozoidae (Crustacea Isopoda)”. Tropical Zoology 15 (2): 243-252. doi:10.1080/03946975.2002.10531178.