アカヤマドリ (菌類)
アカヤマドリ | ||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Leccinum extremiorientale (Lj.N. Vassiljeva) Singer 1962 | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
アカヤマドリ(赤山鳥) |
アカヤマドリ(赤山鳥、学名: Leccinum extremiorientale)はイグチ目イグチ科ヤマイグチ属のキノコである[1][2]。食用キノコ[1][2][3]。日本、ロシア極東地方、韓国、および中国に分布する[1][2]。
なお、同名の鳥類にキジ科ヤマドリ属のアカヤマドリ (鳥類)がある。
特徴
きわめて大型なイグチ科のキノコであり[3]、傘は直径7~25 cm[1]、ときに30 cmを超える個体が見られることもある[2]。幼菌時は半球形で後にまんじゅう型からほぼ平らに開く[1]。傘表面はビロード状で、濃黄土色~帯褐橙色[1][2][3]。初めは脳のしわ状で、傘が開くにつれてしわは伸び、表皮がひび割れて淡黄色の肉が見えるようになる[1][2][3]。縁部は管孔部より外側に膜状に突出する[1][2][3]。管孔は黄色のちオリーブ黄色、孔口は同色で非常に小さい[1][2][3]。
柄は高さ5~15 cm[1]、太さ25~50 mm[1]、表面は淡黄色~黄色で、黄褐色の細粒点~細鱗片で密に被われる[1][2][3]。肉は白色またはやや帯黄色で、きわめて厚く緻密[1]。変色性はないが、空気に触れると僅かに淡紅色となることがある[1]。
発生時期は夏~秋[1]。コナラ、クヌギ、ミズナラ、シイなどブナ科広葉樹林内の樹下に単生~群生する外生菌根菌である[1][2][3]。
利用
見た目は異様なキノコであるが、食用キノコとして知られている[1][2][3]。生長すると管孔部分にキノコバエなどの虫が入りやすいため、採取時には注意が必要である[2]。傘は柔らかく、柄は程よく硬く歯切れが良い[1]。汁物にすると肉から黄色い煮汁が出てイグチ科特有のうま味が出る[1]。新鮮な管孔部分だけを軽く炒めるとマシュマロのような風味・食感となる[1][2]。
近縁種
- ヤマイグチ属 (Leccinum)
脚注
参考文献
- 『山渓カラー名鑑 日本のきのこ』、山と渓谷社、ISBN 978-4-635-09044-5、2011年
- 『おいしいきのこ毒きのこ図鑑』、主婦の友社、ISBN 978-4-07-416841-5、2017年
- 『東北きのこ図鑑』、家の光協会、ISBN 978-4-259-56261-8、2009年
関連項目