コーンミール
コーンミール(Cornmeal)は、乾燥させたトウモロコシを挽いて粉にした食品である。主食として食べられる。
概要
コーンミールの基準は日本では水分値15.0%以下、粗脂肪5.0%以下、粗タンパク9.5%以下、粗灰分1.5%以下、粗繊維1.5%以下の全粒粉と定められている[1]。
協会基準とは別に、コーングリッツより細かくコーンフラワーより粗いコーングリッツの総称を、コーンミールと呼ぶことがあり、一般的に日本でのコーンミールはこのことを指す。アメリカ合衆国では、粒子の細かいものはコーンフラワーとも呼ばれる[2]。しかし、この言葉はイギリスではコーンスターチを表す。
アメリカで一般的な、鉄で挽いた黄色いコーンミールは、殻や胚芽がほぼ完全に取り除かれている。冷たく乾燥が保たれた場所では、ほぼ無期限に貯蔵できる。
石で挽いたコーンミールには殻や胚芽がある程度残っており、独特の香りがして栄養価も高い。比較的傷みやすいが、冷蔵すれば長期保存できる。
白いコーンミールは、アフリカの伝統的なものである。アメリカ南部でもコーンブレッドを作るのに用いられる。青いコーンミールは、希少な青いトウモロコシを使うか、青い着色料を加える。
各国での利用
その他の利用
- パンやピザを焼く際に型から外すための離型剤として用いられる。
- 内胚乳から作るコーンスターチは、プリンなどの結合剤として用いられる。
- 虫がコーンミールと水を一緒に摂取することで腹の中で何倍にも膨らみ、天然の殺虫剤として作用する。
- 同量の洗剤を加えることで、肌の汚染除去に利用できる。
- アメリカでは揚げ物の衣として利用されることが多い。
- アメリカンドッグ(ないしコーンドッグ)の原料になる。
- イングリッシュ・マフィンの表面にまぶす。