8:30
『8:30』 | ||||
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ウェザー・リポート の ライブ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1978年11月 - 1979年初頭 | |||
ジャンル | フュージョン | |||
時間 | ||||
レーベル | ARC/コロムビア | |||
プロデュース |
ジョー・ザヴィヌル ジャコ・パストリアス | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
ウェザー・リポート アルバム 年表 | ||||
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『8:30』(エイト・サーティ、直訳は「八時半」)は、アメリカのエレクトリック・ジャズ・バンド、ウェザー・リポートのアルバム。1979年にARC/コロムビア・レコードからリリースされた。基本的にライブ・アルバムであるが、第10から第13曲目はスタジオ録音を収録している。このアルバムにはさまざまな曲が収録されているが、特筆すべきはバンドの代表曲である「バードランド」のライヴ版が収録されているということである。このアルバムは「ベスト・ジャズ・フュージョン演奏」部門でグラミー賞を受賞した。
来歴
タイトルの「8:30」は、午後8時30分から開演するというこのバンドの習慣から取ったものである。実際のツアーの際には、バンドは4人編成となっており、この4人で約2時間30分もの間演奏を続けなければならなかったため、各々のメンバーが、自分の名人芸を披露するためだけでなく、他のメンバーに休息を与えるためにもソロを取っていたのである。ウェイン・ショーターは、ステージ上で、サックスの代わりに時にはパーカッションを演奏したりもしている。また、スタジオ録音の中の一曲、カリプソの「ブラウン・ストリート」では、ジョー・ザヴィヌルの息子エリックが、ピーター・アースキン、ジャコ・パストリアスと一緒にパーカッションを演奏している。
「8:30ツアー」によって、ウェザー・リポートがかつてなく商業的に成功していることが明らかとなった。このツアーでは、演奏曲目は直近の商業的に成功した2枚のアルバムである『ブラック・マーケット』と『ヘヴィ・ウェザー』からの選曲に大きく偏ったものとなっていた。
ジャコ・パストリアスは有名なソロである「スラング」を演奏している。これは、循環するテープを使用して、ベースによるソロを複数組み合わせた演奏効果を作りだしたもので、途中、ジミ・ヘンドリックスの「Third Stone from the Sun」のメロディを弾いたり、自分自身のソロ・アルバムに収録されている「トレイシーの肖像」のメロディになったり、「サウンド・オブ・ミュージック」を弾いたりしている。ジャコは最後には、自分のベースをストラップで演奏して、ソロを終えている。
このアルバムはもともと両側に折り込みのあるジャケットの2枚組LPレコードとして発売されたが、CD再発の際には、1曲削って1枚のCDとして発売された。削られたのは「スカーレット・ウーマン」だった。
日本では、このアルバムは、初回発売時と同じ曲構成でCD2枚組として発売された。
収録曲
# | タイトル | 作曲 |
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1. | 「ブラック・マーケット - "Black Market"」 | ザヴィヌル |
2. | 「スカーレット・ウーマン - "Scarlet Woman"」 | ジョンソン/ショーター/ザヴィヌル |
3. | 「ティーン・タウン - "Teen Town"」 | パストリアス |
4. | 「お前のしるし - "A Remark You Made"」 | ザヴィヌル |
5. | 「スラング - "Slang"」(Bass Solo) | パストリアス |
6. | 「イン・ア・サイレント・ウェイ - "In A Silent Way"」 | ザヴィヌル |
7. | 「バードランド - "Birdland"」 | ザヴィヌル |
8. | 「サンクス・フォー・ザ・メモリー - "Thanks for the Memories"」 | リーオ・ロビン、ラルフ・レインジャー |
9. | 「バディア / ブギウギ・ワルツ・メドレー - "Badia/Boogie Woogie Waltz"」(Medley) | ザヴィヌル |
10. | 「8:30 - "8:30"」(スタジオ・セッション) | ザヴィヌル |
11. | 「ブラウン・ストリート - "Brown Street"」(スタジオ・セッション) | ザヴィヌル/ショーター |
12. | 「親のない子 - "The Orphan"」(スタジオ・セッション) | ザヴィヌル |
13. | 「サイトシーイング - "Sightseeing"」(スタジオ・セッション) | ショーター |
パーソネル
- ジョー・ザヴィヌル (Joe Zawinul) - キーボード、アープ・クアドラ・シンセサイザー・ベース、コルグVC-10、シーケンシャル・サーキット プロフェット5、パーカッション
- ウェイン・ショーター (Wayne Shorter) - テナーサックス、ソプラノサックス
- ジャコ・パストリアス (Jaco Pastorius) - フレットレス・ベース、パーカッション&ドラム (「8:30」「ブラウン・ストリート」)
- ピーター・アースキン (Peter Erskine) - ドラム
- エリック・ザヴィヌル (Erich Zawinul) - パーカッション (「ブラウン・ストリート」)
- ウエスト・ロサンゼルス・クリスチャン・アカデミー・チルドレンズ・クワイア (The West Los Angeles Christian Academy Children's Choir) - ボーカル (「親のない子」)