3番街-149丁目駅

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3番街-149丁目駅
3 Avenue–149 Street
ニューヨーク市地下鉄
列車から見るホーム柱と壁の駅名標 地図
駅情報
住所 East 149th Street, Third, Willis & Melrose Avenues
Bronx, NY 10455
ブロンクス区
地区 ザ・ハブ, モット・ヘイヴン
座標 北緯40度48分58秒 西経73度55分04秒 / 北緯40.816099度 西経73.917676度 / 40.816099; -73.917676座標: 北緯40度48分58秒 西経73度55分04秒 / 北緯40.816099度 西経73.917676度 / 40.816099; -73.917676
ディビジョン AディビジョンIRT
路線 IRTホワイト・プレーンズ・ロード線
運行系統    2 Stops all times (終日)
   5 Stops all times except late nights (深夜を除く終日)
接続 バスによる輸送 ニューヨーク市バス: Bx2, Bx4, Bx4A, Bx15, Bx19, Bx21, Bx41, Bx41 SBS
構造 地下駅
ホーム数 相対式ホーム 2面
線路数 2線
その他の情報
開業日 1905年7月10日 (118年前) (1905-07-10)
バリアフリー設備 バリアフリー・アクセス
旧駅名/名称 3番街駅
3 Avenue
利用状況
乗客数 (2017)7,458,222[1]減少 2%
順位 52位(425駅中)
次の停車駅
北側の隣駅 東180丁目駅 (急行): 5 Stops rush hours in peak direction only
ジャクソン・アベニュー駅 (各停): 2 Stops all times 5 Stops all times except rush hours in the peak direction
南側の隣駅 149丁目-グランド・コンコース駅: 2 Stops all times 5 Stops all times except late nights


北側の隣駅 バリアフリー・アクセス 東180丁目駅 (急行): 5 Stops rush hours in peak direction only
シンプソン・ストリート駅 (各停): 2 Stops all times 5 Stops all times except rush hours in the peak direction
南側の隣駅 バリアフリー・アクセス 135丁目駅 (レノックス線経由): 2 Stops all times
125丁目駅 (レキシントン線経由): 5 Stops all times except late nights
停車案内表
マーク 説明
Stops all times except late nights 深夜を除く終日停車
Stops all times except rush hours in the peak direction 終日停車(混雑方向でラッシュ時以外)
Stops all times 終日停車
Stops rush hours in peak direction only ラッシュ時に混雑方向のみ停車

3番街-149丁目駅(3ばんがい-149ちょうめえき、英語: Third Avenue–149th Street)はニューヨーク市地下鉄IRTホワイト・プレーンズ・ロード線の駅である。ブロンクス区ザ・ハブとモット・ヘイヴンに跨がる東149丁目と3番街、メルローズ・アベニュー、ウィリス・アベニューの交差点に位置し、2系統が終日、5系統が深夜を除く終日停車する。駅は2017年に700万人以上の乗客が利用しており、ニューヨーク市地下鉄全体では52番目、ブロンクス区内の駅に限ると161丁目-ヤンキー・スタジアム駅に次ぎ2番目に乗客数が多い駅となっている[1]

歴史[編集]

1905年7月10日のジャクソン・アベニュー駅 - 149丁目-グランド・コンコース駅間の延伸開業と共に3番街駅 (Third Avenue) として開業した。当駅と1887年に開業していたIRT3番街線149丁目駅英語版との間を無料で乗り換えることができた[2][3]。3番街線とホワイト・プレーンズ・ロード線という2つの高速輸送鉄道の駅ができ付近を走っていた路面電車のターミナルにもなり、商業開発が進んだことから20世紀初頭に駅の位置する交差点は"ザ・ハブ"という名前になった[3][4][5][6]

1973年にIRT3番街線が廃止されたあとも[7][8]、IRT3番街線の代替路線となったBx55バスとの間で紙を利用することで無料で乗り換えができた[9][10][11][12]。また、この駅はメトロカード対応の自動改札機をテストとして最初に導入した駅の1つである[11]

1981年にMTAは、地下鉄で最も老朽化した69駅の中に当駅をあげた[13]

駅構造[編集]

G 地上階 出入口
P
ホーム階
相対式ホーム、右側ドアが開く バリアフリー・アクセス
南行線 フラットブッシュ・アベニュー-ブルックリン・カレッジ駅行き149丁目-グランド・コンコース駅
平日:フラットブッシュ・アベニュー-ブルックリン・カレッジ駅行き(149丁目-グランド・コンコース駅)
週末:ボウリング・グリーン駅行き(149丁目-グランド・コンコース駅)
北行線 ウェイクフィールド-241丁目駅行きジャクソン・アベニュー駅
深夜帯以外:イーストチェスター-ダイアー・アベニュー駅行き(夕ラッシュ時:東180丁目駅、それ以外:ジャクソン・アベニュー駅)
夕ラッシュ時:ネレイド・アベニュー駅行き(東180丁目駅)
相対式ホーム、右側ドアが開く バリアフリー・アクセス

駅は相対式ホーム2面と線路2線を有した2面2線の地下駅で、改札内でのホーム間連絡通路は設置されていない。近年駅は改装され両ホームにそれぞれ地上へ接続するエレベーターが設置されADAに準拠するようになった。

駅には1996年にホセ・オルテガにより製作されたアートワーク『Una Raza, Un Mundo, Universo (One Race, One World, One Universe)』が設置されている。これは4つのモザイクアートからなっており、改札口付近のホームに飾られている[14]。また、改装前はホーム壁面にテレコッタの「3」と書かれた板があったが、現在はニューヨーク交通博物館に保存されている1つを除いて全て撤去されている。

駅の北側(地理的には東側)では線路は地上へ上がり高架線となりジャクソン・アベニュー駅に入る。この地下線から高架線へとなる部分にはかつて3番街線とホワイト・プレーンズ・ロード線間の連絡線があり、現在もその跡を見ることができる[15]。また、急行線は東180丁目駅まで停車しない。駅間距離は3.4マイル(5.5キロメートル)で7駅通過しており、同じく7駅通過しているIND8番街線125丁目駅 - 59丁目-コロンバス・サークル駅間の急行線3.5マイル(5.6キロメートル)に次いでニューヨーク市地下鉄内で2番目に長い急行停車駅間距離となっている。

出口[編集]

改札口はホームと同じ階にあり、閉鎖されたホーム間連絡通路もある。また、改札口にはバス乗換ブースがあり、IRT3番街線の代替バスであるBx55バスに乗車する場合はこのブースで無料連絡用の紙を貰ってバスへ乗り換えることになっていた。しかし、1997年7月にメトロカードが導入され、自動的に無料連絡が可能となったためこのブースは閉鎖された[16]

地上へは両ホームともに3つの階段と1機のエレベーターが接続している。北行ホーム側からは東149丁目と3番街、メルローズ・アベニュー、ウィリス・アベニューの交差点南西に階段1つとエレベーター1機、同交差点南東に階段2つが接続しており、南行ホーム側からは同交差点北西に階段1つとエレベーター1機、同交差点北側に階段2つが接続している[17][18]

駅周辺[編集]

  • アルフレッド・E・スミス・キャリア技術教育高等学校[17]
  • ブロンクス・オペラハウス[17]
  • ニューロシェル大学[17]
  • パターソン・ハウス[17]
  • サウス・ブロンクス教育キャンパス、かつてはサウス・ブロンクス高等学校[17]

脚注[編集]

  1. ^ a b Facts and Figures: Annual Subway Ridership 2012–2017”. メトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティ (2018年7月12日). 2018年7月12日閲覧。
  2. ^ “Subway Trains Running from Bronx to Battery”. ニューヨーク・タイムズ: p. 1. (1905年7月10日). https://timesmachine.nytimes.com/timesmachine/1905/07/10/101363643.pdf 2011年10月4日閲覧。 
  3. ^ a b The Bronx Had Everything, Including Own Shows”. ニューヨーク・タイムズ (1972年9月4日). 2015年10月7日閲覧。
  4. ^ Bronx Has New Crosstown Trolley Line Entering Manhattan Through 149th Street”. ニューヨーク・タイムズ (1911年10月22日). 2015年10月7日閲覧。
  5. ^ REVIEW OF WEEK'S IMPORTANT DEALS”. ニューヨーク・タイムズ (1911年5月7日). 2015年10月7日閲覧。
  6. ^ THE REAL ESTATE FIELD; Bronx Plot Sells for $200 a Front Foot -- John D. Rockefeller, Jr., Takes Title to the Francis S. Kinney House -- $148,000 Paid for Theatre and Office Building Site in Jamaica, L.I.”. ニューヨーク・タイムズ (1912年3月2日). 2015年10月7日閲覧。
  7. ^ If You're Thinking of Living In/Belmont; Close-Knit Bronx Area With Italian Aura”. ニューヨーク・タイムズ (2001年7月29日). 2015年9月24日閲覧。
  8. ^ Now That El's Gone, Bronx Hub Sees A Brighter Future”. ニューヨーク・タイムズ (1977年8月27日). 2015年9月24日閲覧。
  9. ^ City Plans to Raze 3d Ave. El in Bornx”. ニューヨーク・タイムズ (1972年7月18日). 2015年9月24日閲覧。
  10. ^ The 3rd Avenue Corridor”. The Bronx Journal (2013年3月27日). 2015年9月24日閲覧。
  11. ^ a b Bronx Bus Line Riders Get Glimpse of Future”. ニューヨーク・タイムズ (1992年11月18日). 2015年9月24日閲覧。
  12. ^ 3d Avenue El Closes Saturday; Fleet of 60 Buses to Replace It”. ニューヨーク・タイムズ (1973年4月22日). 2015年10月7日閲覧。
  13. ^ Gargan, Edward A. (1981年6月11日). “AGENCY LISTS ITS 69 MOST DETERIORATED SUBWAY STATIONS”. ニューヨーク・タイムズ. https://www.nytimes.com/1981/06/11/nyregion/agency-lists-its-69-most-deteriorated-subway-stations.html 2016年8月13日閲覧。 
  14. ^ ART REVIEW; Way Up in the Bronx A Hardy Spirit Blooms”. ニューヨーク・タイムズ (1999年5月7日). 2015年10月7日閲覧。
  15. ^ 30 HURT, 500 IN PERIL IN ODD TRAIN WRECK ON 3D AV. ELEVATED; Cars Jump the Rails at Switch and Dash a Signal Tower to Pieces.”. ニューヨーク・タイムズ (1921年5月31日). 2015年10月7日閲覧。
  16. ^ Transfer Scheme Ends”. ニューヨーク・タイムズ (1997年7月8日). 2015年10月7日閲覧。
  17. ^ a b c d e f MTA Neighborhood Maps: Grand Concourse / Yankee Stadium”. メトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティ (2015年). 2015年10月7日閲覧。
  18. ^ NYC Official Accessibility Guide”. nyc.gov. City of New York (2008年). 2015年8月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月20日閲覧。

外部リンク[編集]