2023 FIFA女子ワールドカップ・決勝

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2023 FIFA女子ワールドカップ・決勝
大会名 2023 FIFA女子ワールドカップ
開催日 2023年8月20日
会場 スタジアム・オーストラリア(シドニー)
最優秀選手 スペインの旗 オルガ・カルモナ英語版
主審 アメリカ合衆国 トリ・ペンソ
天気 晴れ
14.3 °C (57.7 °F)
湿度 69%
2019
2027

2023 FIFA女子ワールドカップ・決勝は、2023 FIFA女子ワールドカップの決勝戦であり、2023年8月20日オーストラリアシドニーにあるスタジアム・オーストラリアで行われた[1]。スペインがイングランドを1-0で破り、初優勝を果たした[2]

背景[編集]

決勝に進出したのはスペインイングランドというUEFAから出場の2チーム。準決勝に勝ち残ったスペイン・スウェーデンオーストラリア・イングランドはいずれもFIFA女子ワールドカップでの優勝経験が無く、この時点でアメリカノルウェードイツ日本に次ぐ5ヶ国目の優勝チームが誕生することが決まっていた[3]

スペインは前々回の2015年カナダ大会が初出場で、前回2019年フランス大会のベスト16がこれまでの最高成績。一方のイングランドも2015年カナダ大会の3位が最高成績で、両チームとも初の決勝進出である。

両者の公式戦での対戦は2022年7月20日にイングランド・ファルマー・スタジアムで行われたUEFA欧州女子選手権2022 (UEFA Women's Euro 2022) 準々決勝での対戦が唯一で、この時は延長戦の末2-1でイングランドが勝利している。

会場[編集]

2021年3月31日、スタジアム・オーストラリアが決勝戦の会場に選ばれた[4]2000年シドニーオリンピック開催のために1999年3月に建築され、収容人員は83,500人である。シドニーオリンピックの男子サッカーの決勝戦やAFCアジアカップ2015の会場となったほか[5]、ラグビー、クリケット、オーストラリアンフットボールなどのスポーツ大会やコンサートの会場として使われている。

準決勝までの戦い[編集]

 スペイン ラウンド  イングランド
対戦相手国 結果 グループステージ 対戦相手国 結果
 コスタリカ 3–0 第1戦  ハイチ 1–0
 ザンビア 5–0 第2戦  デンマーク 1–0
 日本 0–4 第3戦  中華人民共和国 6–1
グループC 2位
チーム
1  日本 3 9
2  スペイン 3 6
3  ザンビア 3 3
4  コスタリカ 3 0
出典: FIFA
結果 グループD 1位
チーム
1  イングランド 3 9
2  デンマーク 3 6
3  中華人民共和国 3 3
4  ハイチ 3 0
出典: FIFA
対戦相手 結果 決勝トーナメント 対戦相手 結果
 スイス 5–1 ラウンド16  ナイジェリア 0–0 (延長) (4–2 p)
 オランダ 2–1 (延長) 準々決勝  コロンビア 2–1
 スウェーデン 2–1 準決勝  オーストラリア 3–1

試合前[編集]

2023年8月18日、FIFAは決勝戦の主審にアメリカのトリ・ペンソを指名した[6]。準決勝のオーストラリア対イングランド戦から引き続いての主審となり、女子ワールドカップでは初めて、男子ワールドカップを含めても3人目となる「同一大会で準決勝と決勝の主審を務めた人物」となった[7]。副審2名もアメリカからのチームとなり、第4の審判には日本の山下良美が選ばれた[8]

試合に先立って、大会の閉会セレモニーが行われ、オーストラリアの儀式である「ウェルカム・トゥ・カントリー英語版」と、トーンズ・アンド・アイによるパフォーマンスが行われ、選手入場前のトロフィープレゼンターは2011年大会2015年大会のファイナリスト宮間あやが務めた[9][10]

試合[編集]

前半[編集]

後半[編集]

結果[編集]

スペイン 1 - 0 イングランド
レポート
スペイン
イングランド
GK 23 カタリナ・コルスペイン語版
RB 2 オナ・バトジェ英語版
CB 4 イレーネ・パレデス
CB 14 ライア・コディナ英語版 73分に交代退場 73分
LB 19 オルガ・カルモナスペイン語版 キャプテン
DM 3 テレサ・アベジェイラスペイン語版
CM 6 アイタナ・ボンマティ
CM 10 ジェニファー・エルモソ
RF 17 アルバ・レドンド英語版 60分に交代退場 60分
CF 18 サルマ・パラジュエロ 78分に警告 78分
LF 8 マリオナ・カルデンティスペイン語版 90分に交代退場 90分
控え選手:
DF 12 オイハネ・エルナンデスバスク語版 60分に交代出場 60分
DF 5 イバナ・アンドレススペイン語版 73分に交代出場 73分
FW 11 アレクシア・プテジャス 90分に交代出場 90分
監督:
スペインの旗 ホルヘ・ビルダ英語版
GK 1 メアリー・アープス英語版
CB 16 ジェス・カーター英語版
CB 6 ミリー・ブライト英語版 キャプテン
CB 5 アレックス・グリーンウッド英語版
RWB 2 ルーシー・ブロンズ
LWB 9 レイチェル・デイリー英語版 46分に交代退場 46分
CM 8 ジョージア・スタンウェイ英語版
CM 4 キーラ・ウォルシュ英語版
CM 10 エラ・トゥーン英語版 87分に交代退場 87分
CF 23 アレッシア・ルッソ英語版 46分に交代退場 46分
CF 11 ローレン・ヘンプ英語版 55分に警告 55分
控え選手:
FW 7 ローレン・ジェームス英語版 46分に交代出場 46分
FW 18 クロエ・ケリー 46分に交代出場 46分
FW 19 ベサニー・イングランド英語版 87分に交代出場 87分
監督:
オランダの旗 サリーナ・ウィグマン英語版

プレーヤー・オブ・ザ・マッチ:
スペインの旗 オルガ・カルモナ英語版

副審:
アメリカ合衆国 ブルック・メイヨ
アメリカ合衆国 キャスリン・ネスビット
第4審判:
日本 山下良美
第5公式:
スリナム ミジェンサ・レンシュ
ビデオアシスタントレフェリー:
ニカラグア タチアナ・グスマン
アシスタントVAR:
オランダ ポル・ファン・ボーケル英語版
オフサイドVAR:
ベルギー エラ・デ・ブリーズ
サポートVAR:
アメリカ合衆国 アルマンド・ビジャレアル英語版

   スペイン  イングランド
枠内シュート数 5 3
枠外シュート数 5 4
コーナーキック 7 3
ファウル数 9 15
ポゼッション 60% 28%

脚注[編集]

  1. ^ Match schedule: FIFA Women's World Cup Australia & New Zealand 2023”. FIFA (2022年10月24日). 2022年10月24日閲覧。
  2. ^ “サッカー女子W杯決勝 スペインがイングランドに勝ち初優勝”. NHK. (2023年8月20日). https://www3.nhk.or.jp/sports/news/k10014168671000/ 2023年8月21日閲覧。 
  3. ^ 【2023年サッカー女子W杯】 4強すべてが初優勝目指し対決へ イングランド、初の決勝進出なるか”. BBC NEWS JAPAN (2023年8月14日). 2023年8月17日閲覧。
  4. ^ FIFA Women’s World Cup 2023 Host Cities and Stadiums announced”. FIFA (2021年3月31日). 2021年3月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月14日閲覧。
  5. ^ Stadium Australia”. FIFA. 2022年10月14日閲覧。
  6. ^ American Tori Penso named as FIFA Women's World Cup 2023™️ final referee”. FIFA (2023年8月18日). 2023年8月19日閲覧。
  7. ^ Tori Penso Becomes First United States Official To Referee A World Cup Final”. Forbes. 2023年8月22日閲覧。
  8. ^ “サッカー女子W杯決勝 第4審判に 山下良美さん”. NHK. https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230818/k10014166871000.html 2023年8月22日閲覧。 
  9. ^ As it happened Women's World Cup: Spain are Women's World Cup champions with masterclass 1–0 defeat of England in final” (英語). The Age (2023年8月20日). 2023年8月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月21日閲覧。
  10. ^ 女子W杯決勝戦になでしこのレジェンド宮間あやが!優勝トロフィー手にする姿が反響「日本の誇り」「この登場はしびれた」”. 超サッカー. 2023年8月24日閲覧。

外部リンク[編集]