2020年スーパーベースボール

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2020年スーパーベースボール
ジャンル 野球ゲーム
対応機種 アーケード
開発元 SNK第2企画部
発売元 SNK
人数 1 - 2人(対戦プレイ)
メディア 業務用基板
(8.06メガバイト
稼働時期 日本 199109201991年9月20日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
デバイス 8方向レバー
4ボタン
システム基板 MVS
CPU MC68000 (@ 12 MHz)
サウンド Z80 (@ 4 MHz)
YM2610 (@ 8 MHz)
ディスプレイ ラスタースキャン
横モニター
320×224ピクセル
59.19Hz
パレット4096色
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2020年スーパーベースボール』(2020ねんスーパーベースボール、英字表記:2020 SuperBaseBall)は、SNK1991年に稼動を開始したネオジオ野球ゲームスーパーファミコンメガドライブにも移植されている。

概要[編集]

基本的には野球ゲームであるが、近未来の「CYBER EGG STADIUM」を舞台としており、ホームランゾーンやファウルゾーンが通常とは異なる、回が進むにしたがって外野にクラッカーが設置されるなど、普通の野球とは異なる部分が多々ある。

ゲーム内容[編集]

基本的には、2種類のリーグ、各リーグ6球団の中からプレイヤーの球団を選び、リーグ優勝を目指す野球ゲームである。但し、近未来を舞台としており、以下に示すように普通の野球とは異なる部分がある。

普通の野球とは異なる点[編集]

  • スーパーベースボール協会規定30条5項に基づき、回が進むたびに外野及びファウルゾーンにクラッカーが設置される(位置にはパターンが無く、全くのランダム)。クラッカーに選手が触れると爆発し、触れた選手は一定時間行動できなくなる。ただしこれで負傷退場になることは無い。
  • 普通の野球よりもファウルゾーンが小さい。具体的には、普通の野球で言う1塁側のファウルゾーンのうち、1塁ベース以遠はフェアゾーンとなっている(3塁側も同様)。フェアゾーンのスタンドに入ったボールは、弾かれてグランドに投げ出される。なお、スタンド内に落球した時点でフェアあるいはファウルが確定する。スタンドから弾かれたボールをダイレクトキャッチしてもアウトにはならない。
  • 普通の野球よりもホームランゾーンが小さい。具体的には、バックスクリーン付近(30度くらい)に限られ、それ以外はフェアゾーンとなる。
  • スタンド手前には随所にジャンプゾーンが設けられている。ジャンプゾーンでは選手は高くジャンプすることが可能となるため、ホームランボールでもタイミングよくジャンプすればキャッチすることが可能となる。
  • 1塁線と3塁線のスタンド付近とベンチ前にはストップゾーンが設けられている。ストップゾーンに入ったボールは、勢いを急速に失って止まる。

その他の特徴[編集]

  • 通常の選手のほかに野球ロボが登場する。スタメン投手が野球ロボの球団、選手が全員野球ロボの球団もある。デッドボールによる負傷退場の際は、控選手一覧にはいない野球ロボに交代となるが、これは最低限の性能しか持っていない。野球ロボは燃料が切れて交代となることがある。
  • 試合中のプレーの結果に応じて所持金が変動し、その所持金によって選手の強化(「攻撃」「守備」「投手」別の強化アーマーの装着、強化の度合いによって3段階)ができる。また、強化された野球ロボへの選手交代(こちらも強化の度合いによって3段階)も可能。強化された選手はアーマーが度合いに応じた色に点滅し、ロボの場合は同様に色が変化する(点滅はしない)。
    • フライをキャッチする際は、ジャンプキャッチやダイビングキャッチすると、単にキャッチする場合より所持金が多く得られる。
    • 強化アーマーは、一定時間経過すると破損し、効果が切れてしまう(上記の点滅が無くなり元の色に戻る)。破損後、改めて強化することは可能。強化ロボも同様に、一定時間経過すると最低性能になっしまう(灰色になる)。最低性能になった後に改めて強化ロボに交代させることも可能。
  • 選手および強化アーマーは、7回に限り大幅にパワーアップする。
  • アーケード版は、回数や投球数などではなく、プレイ時間あたりのクレジット(通常のプレイであれば、2 - 3回に1クレジット、1試合3 - 5クレジットほどかかる)となっている。そのため、試合に勝ちつづけたとしてもリーグ優勝まで1クレジットで到達することは実質不可能。また、インプレイ状態(例えば、投球が始まり、ボールがミットに収まるまでの間など)にコンティニュー確認のメッセージが表示されることもある。コンティニュー後はもちろん直後からの再開となるため、前述の例であればバッティングタイミングが狂いやすいなどの弊害がある。
プレイ内容と所持金変動の関係
プレイ内容 所持金変動
攻撃側 防御側
ストライク -$10 $100
三振 -$100 $1,000
飛球 -$50 $800
飛球(ジャンプでキャッチした場合) -$50 $1,000
飛球(ダイビングキャッチした場合) -$50 $1,500
フォースアウト、ベースでの判定アウト -$100 $1,000
死球 $1,000 -$1,000
死球での負傷退場 $5,000 -$2,000
四球 $0 -$300
盗塁 $300 $0
ヒット $300 $0
二塁打 $500 $0
三塁打 $800 $0
本塁打(ソロ) $4,000 $0
ツーラン $6,000 $0
スリーラン $8,000 $0
満塁ホームラン $10,000 $0
パワーアップと必要コストの関係
  ランクA ランクB ランクC
打撃用アーマー $2,000 (15% up) $5,000 (25% up) $10,000 (40% up)
守備用アーマー $1,000 (12% up) $3,000 (25% up) $10,000 (42% up)
投手用アーマー $10,000 (14% up) $15,000 (26% up) $20,000 (45% up)
野球ロボ $5,000 (40% up) $10,000 (60% up) $30,000 (80% up)

球団[編集]

プレイヤーは以下のリーグおよび球団から一つを選んでプレイする。

エキサイティング・リーグ[編集]

アメリカン・ドリームズ(AMERICAN DREAMS)
ベースボールスターズ』にも登場したチーム。
東京サムライズ(TOKYO SAMRAIS)
ナポリ・シーガルズ(NAPLES SEAGULLS)
イタリアのチーム。
台湾メガパワーズ(TAIWAN MEGAPOWERS)
選手2人以外はすべてロボット。
コーリャ・ドラグーン(KOREA DRAGOON)
韓国のチーム。
バトル・エンジェルズ(BATTLE ANGELS)
映画のヒロインで構成されていると思われる。「レイア」、「バーバレラ」等。

ファイティング・リーグ[編集]

バトル・ヒーローズ(BATTLE HEROES)
映画のヒーローで構成されていると思われる。
忍者ブラックソックス(NINJA BLACK SOX)
忍者で構成された、機動力の高いチーム。
オージー・バトラーズ(AUSSIE BATTLERS)
オーストラリアのチーム。ホラー映画の人物で構成されている。
メカニカル・ブレインズ(MECHANICAL BRAINS)
1名以外ロボットチーム。SF映画の登場キャラクターで構成されている。
メタル・スラッシャーズ(METAL SLASHERS)
ヘヴィメタル系のバンド名で構成。アンバランスなチーム。
トロピカル・ガールズ(TROPICAL GIRLS)
男性選手が一人で、あとは女性で構成されるチーム。守備がよく、攻撃面も悪くない。

隠れチーム[編集]

コスモポリタン・モノリス(COSMOPOLITAN MONOLIS)
リーグ優勝後、対戦するチーム。金色のユニフォームが特徴。

他機種版[編集]

No.タイトル発売日対応機種開発元発売元メディア型式売上本数
1日本 2020年スーパーベースボール
アメリカ合衆国 Super Baseball 2020

日本 199110251991年10月25日
アメリカ合衆国 199110251991年10月25日
ネオジオSNKSNK46メガビットロムカセット日本 NGH-030
-
2日本 2020年スーパーベースボール
アメリカ合衆国 Super Baseball 2020

日本 199303121993年3月12日
アメリカ合衆国 1993071993年7月
スーパーファミコンモノリス日本 ケイ・アミューズメントリース
アメリカ合衆国 Tradewest
12メガビットロムカセット[1]日本 SHVC-SA
アメリカ合衆国 SNS-UB-USA
-
3ヨーロッパ Super Baseball 2020
アメリカ合衆国 Super Baseball 2020
日本 2020年スーパーベースボール

ヨーロッパ 199309241993年9月24日
アメリカ合衆国 1993101993年10月
日本 199403041994年3月4日
メガドライブNuFXヨーロッパ エレクトロニック・アーツ
アメリカ合衆国 エレクトロニック・アーツ
日本 EAビクター
ロムカセットヨーロッパ E253SMXI
アメリカ合衆国 715801
日本 EM20027
-
42020年スーパーベースボール
日本 199502251995年2月25日
ネオジオCDSNKSNKCD-ROMNGCD-030-
5日本 2020年スーパーベースボール
アメリカ合衆国 Super Baseball 2020

バーチャルコンソール
日本 201110042011年10月4日
アメリカ合衆国 201207052012年7月5日
WiiSNKD4エンタープライズダウンロード--
ネオジオ版の移植
6日本 2020年スーパーベースボール
アメリカ合衆国 Super Baseball 2020

アケアカNEOGEO
日本 201706292017年6月29日
アメリカ合衆国 201706292017年6月29日
PlayStation 4
Xbox One
SNKハムスターダウンロード--
アーケード版の移植
7日本 2020年スーパーベースボール
アメリカ合衆国 Super Baseball 2020

アケアカNEOGEO
日本 201802082018年2月8日
アメリカ合衆国 201802082018年2月8日
Nintendo SwitchSNKハムスターダウンロード--
アーケード版の移植
スーパーファミコン版
  • ケイ・アミューズメントより発売。アーケード版からの変更点は以下の通り。
  • ジャンプゾーンがホームランゾーンの手前のみとなっている。
  • クラッカーは削除されている。
  • ストップゾーンの数が減っている。

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体結果
Computer and Video Games90% (NG)[2]
Electronic Gaming Monthly25/40点 (MD)[3]
ファミ通27/40点 (SFC)[5]
21/40点 (MD)[6]
GamePro4.5/5点 (MD)[3]
NintendoLife6/10stars (Wii)[4]
ファミリーコンピュータMagazine20.53/30点 (SFC)[1]
(総合161位)
Theスーパーファミコン61/100点 (SFC)[7]
メガドライブFAN21.6/30点 (MD)[8]
Mean Machines77% (MD)[3]
Game Players64% (MD)[3]
メガドライブ大全肯定的 (MD)[9]
スーパーファミコン版
  • ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、7・6・7・7の合計27点(満40点)[5]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、20.53点(満30点)となっている[1]。この得点はスーパーファミコン全ソフトの中で161位(323本中、1993年時点)となっている[1]。また、『SUPER FAMICOM Magazine』1993年8月情報号特別付録の「スーパーファミコンオールカタログ'93」では、「サイボーグのような選手のグラフィックがかっこいい」と紹介されている[1]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.71 3.31 3.45 3.29 3.29 3.49 20.53
  • ゲーム誌『Theスーパーファミコン』の「ザ・テストプレイ」では総合評価61点(100点満点)[7]。レビュアーは移植によりスケールダウンしてしまっているが残念だがグラフィックや演出は徹底されていないながら未来感がありサイボーグタイプの選手が格好良く特に女性がいい、野球ゲームとしてはまとまっていて打球スピードもちょうどいい、賞金システムは1球空振りするたびに減額されていくのは必死になれる、溜めた賞金で誰を強化するかなど戦略性があるのが魅力、ホームランを打ったときには未来的な演出が欲しかった、普通に野球を楽しみたい人には邪道かもしれないとした[7]
メガドライブ版
  • ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、5・6・5・5の合計21点(満40点)となっている[6]
  • ゲーム誌『メガドライブFAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、21.6点(満30点)となっている[8]
項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 3.8 3.3 3.3 3.5 3.7 4.0 21.6
  • ゲーム本『メガドライブ大全』(2004年太田出版)では、「ネオジオ版と比べると見劣りする部分もあるが、野球ゲームが少ないメガドラでは貴重なソフトだ」と評されている[9]

備考[編集]

  • ネオジオバトルコロシアム』(2005年)では、同作のオリジナルキャラクター・アイがこのゲームにちなんだ「2020スーパーキャッチ」という必殺技を使用する。
  • このゲームは当時の第2企画部の企画者によるもの。この企画者の以前の作品は『NAM-1975』(1990年)、『League Bowling』(1990年)、そして後に『サムライスピリッツ』(1993年)を手掛ける。開発がパラス(PALLAS)であるとしているサイトが英語のサイトも含めていくつか存在するがクレジットタイトルを見れば分かるようにアーケード版はSNKの開発による作品。なお、パラスという会社名の表記が同時期に発売された『8マン』(これは当時の第1企画部の作品)にもあるが、開発に関わったのではなくキャラクターの版権を所持していた会社だと思われる。

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e 「8月情報号特別付録 スーパーファミコンオールカタログ'93」『SUPER FAMICOM Magazine』、徳間書店、1993年8月1日、 71頁。
  2. ^ Super Baseball 2020 for Neo Geo (1991) - Moby Games” (英語). Blue Flame Labs. 2018年11月4日閲覧。
  3. ^ a b c d Super Baseball 2020 for Genesis (1993) - Moby Games” (英語). Blue Flame Labs. 2018年11月4日閲覧。
  4. ^ Super Baseball 2020 for Wii (2011) - Moby Games” (英語). Blue Flame Labs. 2018年11月4日閲覧。
  5. ^ a b 2020年スーパーベースボール まとめ [スーパーファミコン]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2018年11月4日閲覧。
  6. ^ a b 2020年スーパーベースボール まとめ [メガドライブ]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2018年11月4日閲覧。
  7. ^ a b c 「ザ・テストプレイ」『Theスーパーファミコン』第4巻第5号、ソフトバンク株式会社出版事業部、1993年3月19日、 19頁。
  8. ^ a b “超絶 大技林 '98年春版”. Play Station Magazine (徳間書店/インターメディア・カンパニー) (増刊4月15日号): 869. (1998-4-15). ASIN B00J16900U. 
  9. ^ a b 「Chapter 07 1994年」『メガドライブ大全(企画・編集:CONTINUE)』太田出版、2004年9月29日、217頁。ISBN 9784872338805

外部リンク[編集]