2015年ネパール・インド間国境封鎖

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路上に並べられたガスボンベ

ネパール・インド間の国境封鎖は、ネパールインド国境において2015年9月24日から2016年2月まで続いた混乱。物流が滞っておりネパール国内ではインドからの輸入に頼っていた生活必需品の供給量が激減、燃料医薬品の不足が深刻となっている。

ネパールでは9月20日に新たな憲法が公布されたが、その内容に対しネパール南部に居住する少数派のマデシが抗議運動を開始、国境検問所付近で座り込みを行い物流が滞る状態が続いている[1][2]。ネパールの首相K.P.シャルマ・オリは、インド政府による実質的な国境封鎖であり国連憲章などに違反するとして早急な解除を求めた。一方のインド政府は、国境地帯における抗議運動には関与しておらず、貨物業者が治安上の懸念から業務を行えないことが原因であると主張している[1][3]

国際連合児童基金は、4月25日に発生した地震の被災者に対して「十分な食料や寒さ対策、医療が提供されなければ『新たな惨事』が起きる」と警告している[2]中国政府は緊急支援としてネパールに燃料1000トンを提供した[1][3]

脚注[編集]