2015年イエメン内戦
| イエメン内戦 (2015) | ||||||
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| 衝突した勢力 | ||||||
| 指揮官 | ||||||
2015年イエメン内戦(いえめんないせん)は、2015年にイエメンで起こっている内戦。
目次
概要[編集]
アブド・ラッボ・マンスール・ハーディー大統領勢力と、ムハンマド・フースィーを大統領とするフーシ派、そしてアラビア半島のアルカーイダ傘下のアンサール・アル・シャリーア、上記3勢力によるイエメン国内の内戦である。
背景[編集]
フーシ派[編集]
2004年以降、フーシ派はザイド派宗教運動「信仰する若者」の中心人物セイン・バドルッディーン・フーシ師が治安当局により殺害された事で、イエメン北部サウジアラビア国境付近を拠点にイエメン政府に反抗を開始した[1][2]。2000年代では、度重なる停戦協議は有ったものの、何度も無視される結果となった[3][4]。2009年、湾岸戦争に協力したサウジアラビアを攻撃するために越境攻撃を行ったが、反撃を受け戦力を失い停戦せざる負えない状況となり、翌年は目立った活動は行っていない[5][6]。
アラブの春の余波[編集]
イエメンでは、アラブの春の余波によって2011年イエメン騒乱が発生する。1978年以後、強権的な独裁を続けていたアリー・アブドッラー・サーレハ大統領は国内外の批判と、大統領を狙った砲撃によって負傷したことから大統領職を当時副大統領であったアブド・ラッボ・マンスール・ハーディーに一時委譲し、大統領選挙を行う事を発表[7][8]。大統領選挙にはハーディー元副大統領のみが立候補し、2012年2月25日に大統領に正式に就任した[9][10]。
アンサール・アル・シャリーア台頭[編集]
アラブの春の余波による民族・宗教意識の高まり、そして同時に発生したイエメン国内の政情不安定に乗じ、2011年5月アビヤン州州都ジンジバル市を占拠、徐々に周辺の侵略を開始した[11]。
2011年から2014年の動向[編集]
フーシ派はハーディー大統領の単独立候補にボイコット[12]、国民対話には参加したものの、ハーディー大統領への最終的な合意支援を差し控えた。一方、フーシ派とスンニ派部族間の衝突から2014年9月22日サナアを占拠し、勢力圏を他の行政区域にも広げ、ハーディー大統領を軟禁し辞任を要求した[13][14]。2009年に戦力が低下したフーシ派であるが、イエメン軍に深いつながりがある元大統領のサーレハ氏と同盟を結び勢力を拡大した[15]。
内戦へ[編集]
2014年9月に軟禁状態となっていたハーディー大統領は、2015年2月21日に脱出し、フーシ派の活動を批判した[16]。 以後、北部フーシ派とサーレハ元大統領勢力、「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」が支援するアンサール・アル・シャーリア、南部スンニ派とハーディー大統領勢力の三つ巴の戦いとなる。
周辺国の対応[編集]
日本国の対応[編集]
関連項目[編集]
- サウジ・イエメン戦争(1934年)
- 北イエメン内戦(1962年 - 1970年)
- アデン危機(1963年10月10日 – 1967年11月30日)
- イエメン内戦(1994年5月4日 - 7月7日)
- イエメン内戦に参加している武装勢力の一覧
参考文献[編集]
- ^ イエメン空爆を招いた過激派「フーシ派」の正体 イランとサウジアラビアの代理戦争の行方(前篇)JB Press 2015年4月9日
- ^ 松本 太松本 太 Futoshi Matsumoto 世界平和研究所 主任研究員。東京大学卒。在エジプト大使館参事官、内閣情報調査室国際部主幹、外務省情報統括官組織国際情報官を経て、平成25年より現職。
- ^ “Yemen tells Shi'ite rebels to disband or face war”. San Diego Union-Tribune. (2007年1月29日) 2015年4月9日閲覧。
- ^ “Yemen’s government, Shiite rebels negotiate end to 3-year conflict”. The Seattle Times. (2007年6月17日) 2015年4月9日閲覧。
- ^ “Saudi-Houthi border fighting ends”. Al Jazeera. (2010年1月27日) 2015年4月9日閲覧。
- ^ Taylor, Adam (2015年1月22日). “Who are the Houthis, the group that just toppled Yemen’s government?”. The Washington Post 2015年4月9日閲覧。
- ^ “イエメン大統領、退陣へ 権限移譲の調停案に署名”. 朝日新聞. (2011年11月24日). オリジナルの2011年11月23日時点によるアーカイブ。 2011年11月26日閲覧。
- ^ “イエメン:サレハ大統領サウジに 権限移譲案受け入れへ”. 毎日新聞. (2011年11月24日). オリジナルの2011年12月16日時点によるアーカイブ。 2011年11月26日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “イエメン新大統領が就任宣誓、サレハ政権に幕”. 読売新聞. (2012年2月25日) 2012年2月25日閲覧。
- ^ “ハディ氏得票率99.8% イエメン暫定大統領に当選”. 朝日新聞. (2012年2月25日) 2012年2月25日閲覧。
- ^ アンサール・アル・シャリーア国際テロリズム要覧(公安調査庁)
- ^ Hatem, Mohammed (14 February 2012). "Yemen’s Houthi Rebels Vow to Boycott Presidential Elections". Bloomberg. Retrieved 9 April 2015.
- ^ イエメン政府庁舎を反政府勢力が占拠、首相辞任で停戦合意
- ^ Al-Moshki, Ali Ibrahim (4 September 2014). "THE HOUTHIS: FROM A LOCAL GROUP TO A NATIONAL POWER". Yemen Times. Retrieved 9 April 2015.
- ^ フジサンケイビジネスアイ‐イエメン紛争 乗じて再登場
- ^ 混迷のイエメン 大統領が軟禁から脱出、各地で抗議デモ
- ^ イエメンでアルカイダ系過激組織が勢力拡大
- ^ サウジがイエメン空爆を再開 フーシ派は対話を要求
- ^ サウジなど10カ国がイエメン軍事介入、武装組織に空爆開始
- ^ イエメン南部、アルカーイダ系が勢力拡大
- ^ 日本も在イエメン大使館閉鎖(時事通信)