2014年中華民国統一地方選挙

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2014年中華民国統一地方選挙は、中華民国（台湾）における地方自治体の首長や議会議員を一斉に改選するために2014年（民国103年）11月29日に投票が行われた地方選挙である。

概要[編集]

今回の地方選挙は、台湾における選挙で初めて直轄市やその他の県や市の首長を同時選出する最大規模の選挙となり、1万1千人以上の公職者を選出した。「九合一選挙」と呼ばれた今回の選挙では、国政与党である中国国民党（以下、国民党）が慘敗し、最大野党である民主進歩党（以下、民進党）や無所属候補が躍進する結果となった。

選挙日程[編集]

8月20日：中央選挙委員会が地方公職人員選挙を公告
9月1日：立候補者登録開始
9月5日：立候補者登録締め切り
11月29日：投票

実施された選挙[編集]

実施された選挙と選出人員は以下のとおりである。なお郷鎮は日本における町村に相当し、郷鎮市長は町村長、郷鎮市民代表は町村議会議員に該当する。村里長は人口数千人レベルの行政単位における長。

直轄市長：6名
県市長：16名
直轄市議員：375名
県市議員：532名
郷鎮市長：198名
郷鎮市民代表：2096名
村里長：7851名
山地原住民区長：6名
平地原住民区民代表：50名

出典：表2「2014年統一地方選挙の概要、選出人数等」、石原忠浩（台湾・政治大学国際関係センター助理研究員）「台湾内政、日台関係をめぐる動向（2014 年7月上旬～9月上旬）「九合一」統一地方選挙へ向けた動き」台湾情報誌『交流』（2014年9月号）21p。

立候補者[編集]

改選数と立候補者数
	改選人数	立候補者数
直轄市長	6	20
県市長	16	64
直轄市議員	375	688
県市議員	532	920
郷鎮市長	198	475
郷鎮市民代表	2,096	3,287
村里長	7,851	14,194
山地原住民区長	6	20
山地原住民区民代表	50	94
合計	11,130	19,763

出典：“103地方公職人員選舉候選人完成登記”. 中央選挙委員会 (2014年9月6日). 2015年1月20日閲覧。

直轄市長と県市長選挙[編集]

党派別立候補者
党派	立候補者数
中国国民党	23
民主進歩党	17
諸派	4
無所属	40

出典：直轄市長候選人資歴統計表（選舉分析明細類　103年直轄市長選舉）2015年1月20日閲覧

候補者一覧
		国民党	民進党	諸派	無所属
直轄市	台北市	連勝文		陳汝斌^[1]	陳永昌、李宏信、柯文哲^[2]、馮光遠、趙衍慶
	新北市	朱立倫	游錫堃		李進順
	桃園市	呉志揚	鄭文燦		許睿智
	台中市	胡志強	林佳龍
	台南市	黄秀霜	頼清徳
	高雄市	楊秋興	陳菊		周可盛
台湾省	新竹県	邱鏡淳			鄭永金、荘作兵、葉芳棟
	苗栗県	徐耀昌	呉宜臻		康世儒、曾国良、江明修、陳淑芬
	彰化県	林滄敏	魏明谷		洪敏雄、黄文玲
	南投県	林明溱	李文忠
	雲林県	張麗善	李進勇
	嘉義県	翁重鈞	張花冠		黄宏成台湾阿成世界偉人
	屏東県	簡太郎	潘孟安
	宜蘭県	邱淑媞	林聡賢
	花蓮県	蔡啓塔			黄師鵬、傅崐萁、柯賜海、朱国華、徐榛蔚
	台東県	黄健庭	劉櫂豪
	澎湖県	蘇崑雄	陳光復
	基隆市	謝立功	林右昌	何燕堂^[3]	黄景泰、江鑑育、呉武明
	新竹市	許明財	林智堅		蔡仁堅、劉正幸、呉淑敏
	嘉義市	陳以真	涂醒哲	林詩涵^[3]	許文建、陳泰山、陳秀麗
福建省	金門県	李沃士		汪成華^[4]	許乃権、雷由靖、林水泉、荘育民、洪志恒、楊栄祥、陳福海、蘇龍科
福建省	連江県	劉増応、楊綏生

出典：“103年直轄市長選舉候選人登記彙總表” (PDF). 中央選挙委員会 (2014年10月20日). 2015年1月20日閲覧。、“103年縣市長選舉候選人登記彙總表” (PDF). 中央選挙委員会 (2014年10月20日). 2015年1月20日閲覧。

直轄市議員と県市議員選挙[編集]

党派別立候補者数
党派	合計	直轄市議員選挙	県市議員選挙
中国国民党	554	213	341
民主進歩党	370	200	170
台湾団結連盟	41	27	14
親民党	36	25	11
台湾緑党	10	6	4
新党	19	18	1
無党団結連盟	6	5	1
台湾労働党	1		1
諸派	35	20	15
無所属	528	174	354
	1,600	688	912

地域別立候補者数（名）
		党派
		国民党	民進党	台連	親民党	無党団	緑党	新党	労働党	諸派	無所属
		554	370	41	36	6	10	18	1	35	528
直轄市	台北市	34	29	6	7			7		^[5]8	17
	新北市	41	36	4	5		2	6		^[6]4	22
	桃園市	39	29	2	3	2	3	4		^[7]3	58
	台中市	37	33	5	7					^[8]2	29
	台南市	27	34	3						^[9]1	22
	高雄市	35	39	7	3	3	1	1		^[10]2	26
台湾省	新竹県	31	6				1		1		25
	苗栗県	22	8							^[9]1	31
	彰化県	33	23	1						^[11]1	30
	南投県	25	8	1						^[12]3	31
	雲林県	10	20	3							38
	嘉義県	11	21	1	1						16
	屏東県	28	27	1	1						32
	宜蘭県	22	19	1	1					^[9]1	19
	花蓮県	32	7		2						17
	台東県	31	2	1						^[13]2	16
	澎湖県	9	2			1	1	1			20
	基隆市	23	12	1	4		1			^[14]6	18
	新竹市	19	7	2	2		1				31
	嘉義市	10	7	2						^[9]1	14
福建省	金門県	25	1								11
福建省	連江県	10									5

出典：直轄市議員候選人資歴統計（選舉分析明細類　103年直轄市市議員選舉）、縣市議員候選人資歴統計表（選舉分析明細類　103年縣市議員選舉）2015年1月20日閲覧

注：立法院に議席を有する政党と第8回立法委員選挙の政党投票で有効票の1%以上を得た政党と前回地方選挙で当選者を出した政党は独自党名で、それ以外の政党は「諸派」とした。

郷鎮市長と原住民区長選挙[編集]

党派別立候補者数
党派	合計	郷鎮市長	原住民区長
中国国民党	163	155	8
民主進歩党	88	88
台湾団結連盟	4	4
樹党	1	1
台湾第一民族党	2		2
無所属	232	222	10
合計	490	470	20

出典：郷鎮市長候選人資歴統計表（選舉分析明細類　103年郷鎮市長選舉）、原住民區長候選人資歴統計表（選舉分析明細類　103年直轄市區長選舉）2015年1月24日閲覧

郷鎮市民代表と原住民区民代表選挙[編集]

党派別立候補者数
党派	合計	郷鎮市民代表	原住民区民代表
中国国民党	757	727	30
民主進歩党	269	269
親民党	4	4
中華統一促進党	4	4
樹党	2	2
労働党	1	1
人民民主戦線	1	1
台湾第一民族党	1	1
無所属	2,286	2,222	64
合計	3,325	3,231	94

出典：郷鎮市民代表候選人資歴統計表（選舉分析明細類　103年郷鎮市民代表選舉）、候選人登記概況　103年直轄市山地原住民區民代表選舉、2015年1月26日閲覧

村里長選挙[編集]

選挙結果[編集]

注：本節では九合一選挙で当選者を出した政党は個別党派名で当選者を出せなかった政党については「諸派」とする。