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2-イソプロピル-3-メトキシピラジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2-イソプロピル-3-メトキシピラジン[1]
Chemical structure of isopropyl methoxypyrazine
Chemical structure of isopropyl methoxy pyrazine
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.042.946 ウィキデータを編集
日化辞番号
  • J126.471K
UNII
性質
C8H12N2O
モル質量 152.197 g·mol−1
外観 薄い黄色の液体
匂い 土臭いピーマン様の香気[2]
ピーナッツの薄皮を思わせる香り[3]
嗅覚閾値 0.002ppb[2]
危険性
GHS表示:[4]
急性毒性(低毒性)
Warning
H315, H319, H335
P302+P352, P305+P351+P338
関連する物質
関連するメトキシピラジン類 2-sec-ブチル-3-メトキシピラジン
2-イソブチル-3-メトキシピラジン
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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2-イソプロピル-3-メトキシピラジン: 2-Isopropyl-3-methoxypyrazine)は、化学式C8H12N2Oで表されるピラジンの誘導体の一種である。IPMPとも略記される。2-イソブチル-3-メトキシピラジン同様、嗅覚閾値0.002ppbと非常に強力な匂いを持つ。 消防法に定める第4類危険物 第2石油類に該当する[1]

自然界での存在

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天然にはダイズ[3]ジャガイモ[2]などに存在し、2-イソブチル-3-メトキシピラジンとともにピーマンの香りを構成する上で重要な物質である。成熟したピーマンの方が含有量が多く、赤ピーマンにも緑ピーマンより少ないながら存在する。加熱調理しても減少しない[5]

用途

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ポテト製品のフレーバー改良剤として0.02~0.05ppmほど使用される[2]。意図せず混入すると、カビ臭をもたらす異臭原因物質となる[6]

脚注

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参考文献

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  • 印藤元一『合成香料 化学と商品知識』化学工業日報社、2005年、720頁。ISBN 4-87326-460-X