1917 命をかけた伝令

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1917 命をかけた伝令
1917
監督 サム・メンデス
脚本 サム・メンデス
クリスティ・ウィルソン=ケアンズ
製作 サム・メンデス
ピッパ・ハリス
カラム・マクドゥガル
ブライアン・オリヴァー
製作総指揮 ジェブ・ブロディ
Ricardo Marco Budé
イグナシオ・サラザール=シンプソン
出演者 ジョージ・マッケイ
ディーン=チャールズ・チャップマン
マーク・ストロング
アンドリュー・スコット
リチャード・マッデン
クレア・デバーク
コリン・ファース
ベネディクト・カンバーバッチ
音楽 トーマス・ニューマン
撮影 ロジャー・ディーキンス
編集 リー・スミス
製作会社 ドリームワークス
リライアンス・エンターテインメント
アンブリン・パートナーズ
配給 イギリスの旗 エンターテインメント・ワン英語版
アメリカ合衆国の旗 ユニバーサル・ピクチャーズ
日本の旗 東宝東和
公開 アメリカ合衆国の旗 2019年12月25日[1]
イギリスの旗 2020年1月10日
日本の旗 2020年2月14日[2]
上映時間 119分[3]
製作国 イギリスの旗 イギリス
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 1億ドル[4]
興行収入 世界の旗 $359,181,825[4]
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1917 命をかけた伝令』(いちきゅういちなな いのちをかけたでんれい、原題:1917)は、2019年制作のイギリスアメリカ合衆国戦争映画第一次世界大戦に投入された2人の若きイギリス兵のある1日を全編ワンカットに見えるように密着して追い掛ける[5]サム・メンデス監督。プレミアムシアター規格はIMAX DMR(GTテクノロジーの1.43:1の画面サイズには非対応)、ドルビーシネマドルビーアトモスに対応。

概略[編集]

1917年4月6日、ヨーロッパは第一次世界大戦の真っ只中にあった。その頃、西部戦線にいたドイツ軍は後退していた。しかし、その後退はアルベリッヒ作戦に基づく戦略的なものであり、連合国軍ヒンデンブルク線英語版にまで誘引しようとしたのであった。イギリス陸軍はその事実を航空偵察によって把握した。エリンモア将軍は2人の兵士、トムウィルを呼び出し、このままでは明朝に突撃する予定のデヴォンシャー連隊英語版第2大隊が壊滅的な被害を受けてしまうが、彼らに情報を伝えるための電話線は切れてしまったため、現地へ行って連隊に作戦中止の情報を伝えることを命じられた。第2大隊には1,600名もの将兵が所属しており、その中にはトムの兄・ジョセフもいた。

トムとウィルは前線に居る多数の味方を救うため、限られた時間で屍臭漂う無人地帯を抜け、どこに敵が残るかも分からぬ危険な戦場を進んでゆく。その過酷な旅路をカメラが常時捉え続ける。

なお、本作のストーリーはフィクションではあるが、メンデス監督が祖父のアルフレッドから聞いたエピソードを多数用いている。大戦中、アルフレッドはイギリス軍で西部戦線の伝令を務めていた[6][7]

キャスト[編集]

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製作[編集]

2018年6月18日、サム・メンデス監督が新作映画の製作に着手したと報じられた[9]。9月5日、トム・ホランドが本作の出演交渉に臨んでいるとの報道があったが[10]、交渉は不首尾に終わった。10月、ロジャー・ディーキンスが本作の撮影監督に起用された[11]。同月26日、ジョージ・マッケイとディーン=チャールズ・チャップマンに本作の出演オファーが出ていると報じられた[12]。2019年3月、コリン・ファース、ベネディクト・カンバーバッチ、マーク・ストロングらがキャスト入りした[13]

撮影[編集]

2019年4月、本作の主要撮影が始まった[14][15][16]。本作は全編ワンカットで撮影されたように見えるが、実際には複数回の長回しによって撮影された映像をワンカットに見えるように繋げたものである。撮影チームはそうできるようにカメラの動きを綿密に計算した上で撮影を行った[17][18]。また、本作のシーンの中には、500人ものエキストラを動員して撮影されたシーンがいくつか存在する[19]

ソールズベリー平原で撮影が行われた際には、遺跡の保存活動に従事する人々が「平原でセットを建設する際は、未発見の遺跡を損壊しないよう、事前に建設場所の調査を行って欲しい」との要望を出してきた[20]。また、ティーズ川付近での撮影に際しては、戦場でのシーンの撮影ということもあって、大量の偽死体が設置された。製作チームは地元住民が死体を本物と勘違いするのを防ぐために「これらの死体は全て模造品です」という看板を設置した[21]

音楽[編集]

2019年3月6日、トーマス・ニューマンが本作で使用される楽曲を手掛けるとの報道があった[22]。12月20日、本作のサウンドトラックが発売された[23]

公開・マーケティング[編集]

2019年8月1日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[24]。10月3日、本作のオフィシャル・トレイラー第2弾が公開された[25]。12月4日、本作はロイヤル・フィルム・パフォーマンスでプレミア上映された[26]

アンブリン・パートナーズの所有者を担当していた番組制作・配給会社エンターテインメント・ワン英語版は、2019年12月30日ハズブロの子会社になったため、本作以降のアンブリン・パートナーズ制作作品における日本では、従来の作品で提供を行っているNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンアリババ ジャパンに加え、ハズブロジャパンとの共同提供となっている[27]

興行収入[編集]

2019年12月25日、本作は全米11館で限定公開され、公開初週末に57万6216ドル(1館当たり5万2383ドル)を稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場16位となった[28]。2020年1月10日、本作は全米3434館にまで公開規模が拡大され、公開週末に3700万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング1位となった[29]

評価[編集]

本作は批評家から絶賛されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには357件のレビューがあり、批評家支持率は89%、平均点は10点満点で8.43点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「観客の心に強く響く作品で、技術面で成し遂げたことも素晴らしい。『1917 命をかけた伝令』は第一次世界大戦の塹壕戦を驚くほどの生々しさで捉えきっている」となっている[30]。また、Metacriticには56件のレビューがあり、加重平均値は79/100となっている[31]。なお、本作のシネマスコアはA-となっている[32]

受賞[編集]

第77回ゴールデングローブ賞において、ドラマ部門の作品賞と監督賞の2冠に輝いた[33]

第92回アカデミー賞において、撮影賞視覚効果賞録音賞の3冠を獲得した。

脚注[編集]

  1. ^ Universal Dates Sam Mendes' '1917' For Christmas 2019”. Deadline Hollywood (2018年12月13日). 2019年4月7日閲覧。
  2. ^ “サム・メンデス監督最新作『1917 命をかけた伝令』公開日決定 ポスター&予告編も”. リアルサウンド. (2019年11月28日). https://realsound.jp/movie/2019/11/post-452608.html 2019年11月28日閲覧。 
  3. ^ 1917 命をかけた伝令”. 映画.com. 2020年1月20日閲覧。
  4. ^ a b 1917 (2019)”. The Numbers. 2020年1月20日閲覧。
  5. ^ “コリン・ファース、カンバーバッチ、マーク・ストロング出演の戦争映画『1917』は“ワンショット撮影”!異次元の没入感に”. シネマトゥデイ. (2019年10月1日). https://www.cinematoday.jp/news/N0111468 2019年10月24日閲覧。 
  6. ^ Karl Vick. Time magazine. "Escaping the Trench". January 20, 2020. Page 38-41.
  7. ^ Moore, Matthew (7 August 2019). "Mendes epic is a personal battle". The Times (72, 919). p. 3.
  8. ^ 映画『1917 命をかけた伝令』サム・メンデス監督、第一次世界大戦下の英兵を“リアルタイム”で描く - Peachy - ライブドアニュース
  9. ^ Amblin, Sam Mendes Set WWI Drama ‘1917’ As His First Directing Effort Since James Bond Pics ‘Spectre’ & ‘Skyfall’”. Deadline.com (2018年6月18日). 2020年1月20日閲覧。
  10. ^ Tom Holland In Talks To Star In Sam Mendes' WWI Drama 1917”. Screen Rant (2018年9月5日). 2020年1月20日閲覧。
  11. ^ Oscar-Winning ‘Blade Runner 2049’ Cinematographer Roger Deakins Might Reunite With Sam Mendes For WWI Movie ‘1917’”. Geeks WorldWide (2018年10月24日). 2020年1月20日閲覧。
  12. ^ George MacKay, ‘GOT’s Dean-Charles Chapman In Talks For Leads In Sam Mendes WWI Pic ‘1917’”. Deadline.com (2018年10月26日). 2020年1月20日閲覧。
  13. ^ Colin Firth, Benedict Cumberbatch Join Sam Mendes' WWI Movie '1917'”. Hollywood Reporter (2019年3月28日). 2020年1月20日閲覧。
  14. ^ Chance to star in Hollywood movie filming in Wiltshire”. Spire FM (2019年1月4日). 2020年1月20日閲覧。
  15. ^ World War One film to begin production on Hankley Common”. Eagle Radio (2019年2月18日). 2020年1月20日閲覧。
  16. ^ Steven Spielberg movie applies to film in Glasgow”. BBC News (2019年2月19日). 2020年1月20日閲覧。
  17. ^ New Video Shows How Sam Mendes, Roger Deakins Shot '1917' to Appear as One Continuous Take”. Hollywood Reporter (2019年9月30日). 2020年1月20日閲覧。
  18. ^ ‘1917’ Featurette Teases a War Epic Told in One Continuous Shot”. /Film (2019年9月30日). 2020年1月20日閲覧。
  19. ^ Making of '1917': How Sam Mendes Filmed a "Ticking Clock Thriller"”. Hollywood Reporter (2019年12月26日). 2020年1月20日閲覧。
  20. ^ Spielberg and Mendes Stonehenge war film plans hit by locals' objections”. The Guardian (2019年2月6日). 2020年1月20日閲覧。
  21. ^ Spielberg's new drama filmed in Teesdale warns of prosthetic bodies”. The Northern Echo (2019年6月26日). 2020年1月20日閲覧。
  22. ^ Thomas Newman to Score Sam Mendes’ ‘1917’”. Film Music Reporter (2019年3月6日). 2020年1月20日閲覧。
  23. ^ ‘1917’ Soundtrack Details”. Film Music Reporter (2019年11月27日). 2020年1月20日閲覧。
  24. ^ 1917 - Official Trailer”. YouTube (2019年8月1日). 2020年1月20日閲覧。
  25. ^ 1917 - Official Trailer”. YouTube (2019年10月3日). 2020年1月20日閲覧。
  26. ^ Sam Mendes War Movie ‘1917’ To World Premiere As UK Royal Charity Event”. Deadline.com (2019年10月29日). 2020年1月20日閲覧。
  27. ^ Hasbro Completes Acquisition of Entertainment One” (英語). Hasbro, Inc.. 2019年12月31日閲覧。
  28. ^ Domestic 2019 Weekend 52 December 27-29, 2019”. Box Office Mojo. 2020年1月20日閲覧。
  29. ^ Domestic 2020 Weekend 2 January 10-12, 2020”. Box Office Mojo. 2020年1月20日閲覧。
  30. ^ 1917”. Rotten Tomatoes. 2020年1月20日閲覧。
  31. ^ 1917 (2019)”. Metacritic. 2020年1月20日閲覧。
  32. ^ ‘1917’ Great $37M, ‘Like A Boss’ Bests ‘Just Mercy’ For 4th With $10M; Why Kristen Stewart’s ‘Underwater’ Went Kerplunk – Update”. Deadline.com (2020年1月13日). 2020年1月20日閲覧。
  33. ^ 米ゴールデン・グローブ賞を発表 「1917」、2冠に輝く - ライブドアニュース

外部リンク[編集]