1916年のメジャーリーグベースボール

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以下は、メジャーリーグベースボール(MLB)における1916年のできごとを記す。1916年4月12日に開幕し10月12日に全日程を終え、ナショナルリーグブルックリン・ロビンス(現ロサンゼルス・ドジャース)が1900年以来3度目の優勝で、アメリカンリーグボストン・レッドソックスが2年連続で1903年以来5度目の優勝であった。

ワールドシリーズはボストン・レッドソックスがブルックリン・ロビンスを4勝1敗で破り、ワールドシリーズ3度目の制覇であった。

できごと[編集]

アメリカン・リーグはボストン・レッドソックスがトリス・スピーカーとスモーキー・ジョー・ウッド投手を放出したが、若手のベーブ・ルースが23勝、しかも最優秀防御率1.75でこの年にレッドソックスのエースとなった。そしてアーニー・ショアとダッチ・レナードの強力な投手陣を揃えてリーグ優勝を果たした。

ナショナル・リーグは、ブルックリン・ロビンス(後のブルックリン・ドジャース)がシーズン最終週でフィリーズとブレーブスを競り落とし、20世紀になり二大リーグ時代に入ってからは初めての優勝であった。そして同じ都市のニューヨーク・ジャイアンツは前年最下位となり、この年も前半は不調でついにマグロー監督は7月20日に意を決して衰えが見えてきたエースのクリスティ・マシューソンら3人をシンシナチ・レッズに放出し、8月26日には《ボーンヘッドのマークル》、マカーティ捕手をブルックリン・ロビンスに放出し、さらにシカゴ・カブスとで幻の三冠王ヘイニー・ジマーマン遊撃手を獲得するためにラリー・ドイル二塁手ら2名をトレードに出した。ジャイアンツはこれで立ち直った。9月7日から9月30日に敗れるまで破竹の26連勝を記録したが順位は4位のままであった。しかし、翌年はジャイアンツの天下となった。

ワールドシリーズでは、レッドソックスが大方の予想通り完勝でブルックリン・ロビンスを圧倒した。

個人成績では、アメリカン・リーグの首位打者はトリス・スピーカー.386 となり、タイ・カッブは.371で惜しくも10年連続は成らなかった。しかし盗塁68で5度目の盗塁王となった。

最終成績[編集]

レギュラーシーズン[編集]

アメリカンリーグ[編集]

チーム 勝利 敗戦 勝率 G差
1 ボストン・レッドソックス 91 63 .591 --
2 シカゴ・ホワイトソックス 89 65 .578 2.0
3 デトロイト・タイガース 87 67 .565 4.0
4 ニューヨーク・ヤンキース 80 74 .519 11.0
5 セントルイス・ブラウンズ 79 75 .513 12.0
6 クリーブランド・インディアンス 77 77 .500 14.0
7 ワシントン・セネタース 76 77 .497 14.5
8 フィラデルフィア・アスレチックス 36 117 .235 54.5

ナショナルリーグ[編集]

チーム 勝利 敗戦 勝率 G差
1 ブルックリン・ロビンス 94 60 .610 --
2 フィラデルフィア・フィリーズ 91 62 .595 2.5
3 ボストン・ブレーブス 89 63 .586 4.0
4 ニューヨーク・ジャイアンツ 86 66 .566 7.0
5 シカゴ・カブス 67 86 .438 26.5
6 ピッツバーグ・パイレーツ 65 89 .422 29.0
7 シンシナティ・レッズ 60 93 .392 33.5
8 セントルイス・カージナルス 60 93 .392 33.5

ワールドシリーズ[編集]

  • レッドソックス 4 - 1 ロビンス
10/ 7 – ロビンス 5 - 6 レッドソックス
10/ 9 – ロビンス 1 - 2 レッドソックス (延長14回)
10/10 – レッドソックス 3 - 4 ロビンス
10/11 – レッドソックス 6 - 2 ロビンス
10/12 – ロビンス 1 - 4 レッドソックス

個人タイトル[編集]

アメリカンリーグ[編集]

打者成績[編集]

項目 選手 記録
打率 トリス・スピーカー (CLE) .386
本塁打 ウォーリー・ピップ (NYY) 12
打点 デル・パレット (SLA) 103
得点 タイ・カッブ (DET) 113
安打 トリス・スピーカー (CLE) 211
盗塁 タイ・カッブ (DET) 68

投手成績[編集]

項目 選手 記録
勝利 ウォルター・ジョンソン (WS1) 25
敗戦 ジョー・ブッシュ (PHA) 24
防御率 ベーブ・ルース (BOS) 1.75
奪三振 ウォルター・ジョンソン (WS1) 228
投球回 ウォルター・ジョンソン (WS1) 369⅔
セーブ ボブ・ショーキー (NYY) 8

ナショナルリーグ[編集]

打撃成績[編集]

項目 選手 記録
打率 ハル・チェイス (CIN) .339
本塁打 デーブ・ロバートソン (NYG) 12
サイ・ウィリアムズ (CHC)
打点 ヘイニー・ジマーマン (CHC / NYG) 83
得点 ジョージ・バーンズ (NYG) 105
安打 ハル・チェイス (CIN) 184
盗塁 マックス・キャリー (PIT) 63

投手成績[編集]

項目 選手 記録
勝利 ピート・アレクサンダー (PHI) 33
敗戦 リー・メドウズ (STL) 23
防御率 ピート・アレクサンダー (PHI) 1.55
奪三振 ピート・アレクサンダー (PHI) 167
投球回 ピート・アレクサンダー (PHI) 389
セーブ レッド・エイムズ (STL) 8


外部リンク[編集]