137丁目-シティ・カレッジ駅

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137丁目-シティ・カレッジ駅
137 Street–City College
ニューヨーク市地下鉄
南行ホーム Map
駅情報
住所 West 137th Street & Broadway
New York, NY 10031
マンハッタン区
地区 ハーレム, ハミルトン・ハイツ
座標 北緯40度49分16秒 西経73度57分14秒 / 北緯40.821度 西経73.954度 / 40.821; -73.954座標: 北緯40度49分16秒 西経73度57分14秒 / 北緯40.821度 西経73.954度 / 40.821; -73.954
ディビジョン AディビジョンIRT
路線 IRTブロードウェイ-7番街線
運行系統    1 Stops all times (終日)
接続 バスによる輸送 ニューヨーク市バス: M4, M5
構造 地下駅
ホーム数 相対式ホーム 2面
線路数 3線(1線は不使用)
その他の情報
開業日 1904年10月27日 (119年前) (1904-10-27)[1]
利用状況
乗客数 (2017)4,440,108[2]減少 2.7%
順位 111位(425駅中)
次の停車駅
北側の隣駅 145丁目駅: 1 Stops all times
南側の隣駅 125丁目駅: 1 Stops all times
停車案内表
マーク 説明
Stops all times 終日停車

137丁目-シティ・カレッジ駅(137ちょうめ-シティ・カレッジえき、英語: 137th Street–City College)はニューヨーク市地下鉄IRTブロードウェイ-7番街線の駅である。マンハッタン区ハーレムとハミルトン・ハイツに跨がるブロードウェイと西137丁目の交差点に位置し、1系統が終日停車する。

歴史[編集]

配線図
入口階段

駅は1904年10月27日、マンハッタン本線(現在のIRTレキシントン・アベニュー線とIRTブロードウェイ-7番街線)のシティ・ホール駅 - 145丁目駅間が開通した際に開業した[3][4]

1948年4月6日、103丁目駅 - ダイクマン・ストリート駅間の各駅でホーム有効長の延長が行われた。以前は6両編成までの入線に対応していたが、延長工事により10両編成の列車の入線に対応できるようになった。ただし、125丁目駅のみ2ヶ月後の1948年6月11日に延長が行われている[5][6]

1981年、MTAは地下鉄内で最も老朽化した69駅の中に当駅を挙げている[7]

2007年1月2日、当時19歳の大学生Caramer Hollopeterが発作のため線路上に転落した。しかし、転落に気付いた建設作業員ウェスリー・オートリーが自らの命を顧みずに学生を救助、両者ともに列車に轢かれることなく無事にホーム上に戻った[8]。この勇気ある行動を称えてオートリーには数々の賞と賞金[9][10]、またオートリーの2人の娘には奨学金が与えられた[11]

駅構造[編集]

G 地上階 出入口
P
ホーム階
相対式ホーム、右側扉が開く
北行緩行線 ヴァン・コートランド・パーク-242丁目駅行き145丁目駅
ラッシュ時一部列車:当駅止まり、降車専用
混雑方向急行線 定期列車なし
南行緩行線 サウス・フェリー駅行き125丁目駅
相対式ホーム、右側扉が開く
モザイクを用いた駅名標
駅名標上部のカルトゥーシュ

駅は相対式ホーム2面と緩行線2線・急行線1線を有した2面3線の地下駅で、急行線を走行する定期列車はない。駅の北側には137丁目車両基地があり、本線を挟んで東側に留置線2線・西側に留置線3線の計5線がある。このため朝ラッシュ時の一部北行列車は当駅止まりで、到着後回送となり車両基地で留置される。

駅の南側では線路は一度地上へ上がりブロードウェイ-7番街線ダイクマン・ストリート駅以南で唯一の高架駅である125丁目駅に入り、再び線路は地下へ潜り116丁目-コロンビア大学駅に入る。

2005年5月27日に9系統が廃止されるまで、当駅は7番街線内千鳥停車区間(ヴァン・コートラント・パーク-242丁目駅 - 当駅間)における最南端の駅であった。当駅より北側では1系統と9系統が千鳥停車を行うため、1系統の停車する駅に行きたい9系統の乗客、あるいはその逆の乗客は当駅にて乗り換えを行っていた。

出口[編集]

駅には南北ホームで独立して以下の出入口が存在する[12]。改札内で両ホーム間は行き来できないため注意が必要。

  • 北行ホーム:階段2つ、ブロードウェイと西138丁目の交差点南東
  • 南行ホーム:階段2つ、ブロードウェイと西137丁目の交差点北西・南西

映像[編集]

駅は2008年のテレビドラマ『ニューアムステルダム』の多くのシーンで登場しているが、撮影自体はグランド・セントラル駅シャトルホームにて行われている[13]

脚注[編集]

  1. ^ ニューヨーク・タイムズ, Our Subway Open: 150,000 Try It, October 28, 1904
  2. ^ Facts and Figures: Annual Subway Ridership 2013–2018”. メトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティ (2019年7月18日). 2019年7月18日閲覧。
  3. ^ James Blaine Walker, Fifty Years of Rapid Transit, 1864-1917, published 1918, pp. 162-191
  4. ^ New York City subway opens - Oct 27, 1904”. history.com (1904年10月27日). 2015年10月25日閲覧。
  5. ^ Report for the three and one-half years ending June 30, 1949.. New York City Board of Transportation. (1949). https://hdl.handle.net/2027/mdp.39015023094926 
  6. ^ “More Long Platforms – Five Subway Stations on IRT to Accommodate 10-Car Trains”. ニューヨーク・タイムズ: p. 8. (1948年7月10日). ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/1948/07/10/archives/more-long-platforms-five-subway-stations-on-irt-to-accommodate.html 2016年3月27日閲覧。 
  7. ^ Gargan, Edward A. (1981年6月11日). “Agency Lists Its 69 Most Deteriorated Subway Stations”. ニューヨーク・タイムズ. https://www.nytimes.com/1981/06/11/nyregion/agency-lists-its-69-most-deteriorated-subway-stations.html 2016年8月13日閲覧。 
  8. ^ Buckley, Cara (2007年1月3日). “Man Is Rescued by Stranger on Subway Tracks”. ニューヨーク・タイムズ. https://www.nytimes.com/2007/01/03/nyregion/03life.html 2016年7月18日閲覧。 
  9. ^ Mayor Bloomberg Presents Award to Subway Hero Wesley Autrey”. nyc.gov (2007年1月4日). 2016年7月18日閲覧。
  10. ^ City Honors Awesome Subway Hero Wesley Autrey”. Gothamist (2007年1月5日). 2008年10月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月18日閲覧。
  11. ^ Coultan, Mark (2007年1月6日). “NY toasts Subway Superman after death-defying rescue”. Melbourne: ジ・エイジ. http://www.theage.com.au/news/world/ny-toasts-subway-superman-after-deathdefying-rescue/2007/01/05/1167777281613.html 2016年7月18日閲覧。 
  12. ^ MTA Neighborhood Maps: Harlem/Hamilton Heights”. メトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティ (2015年). 2016年7月18日閲覧。
  13. ^ TWoP Forums, New Amsterdam Archived 2011-05-26 at the Wayback Machine., 2008年3月16日

参考文献[編集]

外部リンク[編集]