100

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99 100 101
素因数分解 22×52
二進法 1100100
三進法 10201
四進法 1210
五進法 400
六進法 244
七進法 202
八進法 144
十二進法 84
十六進法 64
二十進法 50
二十四進法 44
三十六進法 2S
ローマ数字 C
漢数字
大字
算木
「百」の筆順

100、ひゃく、もも)は、自然数、また整数において、99の次で101の前の数である。

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漢字の「」は、単に100を意味する以外に、非常に多いことも表す。「」と「」は「百」の異体字であり、大字である。日本語では両方が通用し、中国語では「」だけが通用する。とは言え、現在ではほとんど用いない。

日本語の「百」は、訓読みでは、100倍を意味する語尾を「お」(歴史的仮名遣では『ほ』)と読む(例:五百〈いお〉、八百〈やお〉)。また、大和言葉では、数としての100を「もも」といい、単位としての100を「お」(歴史的仮名遣では『ほ』)という(例:五百〈いお〉= 5 × 100 、八百〈やお〉= 8 × 100 )。

英語では "hundred日本語音写例:ハンドゥレド慣習音写形:ハンドレッド)"" および "one hundred日本語音写例:ワン ハンドゥレド慣習音写形:ワンハンドレッド)" と表記され、序数詞では "hundredth日本語音写例:ハンドゥレッドゥス)"、"100th"、"one-hundredth" と表す。

ラテン語では、"centum日本語音写例:ケントゥム)" が英語の "a hundred" と同義、 "centēnus(ケンテーヌス)" が "one hundred" と同義である。

性質[編集]

  • n = 100 のとき nn − 1 を並べた数を作ると素数になる。nn − 1 を並べた数が素数になる11番目の数である。1つ前は88、次は102。(オンライン整数列大辞典の数列 A054211)
  • 次のような小町算の解答例をもつ。
    • 123 − 45 − 67 + 89 = 100
    • 12 + 3.4 + 5.6 + 7 + 8 × 9 = 100
    • 1 + 2 + 3 + 4 + 5 + 6 + 7 + 8 × 9 = 100
    • 1 × 2 × 3 − 4 × 5 + 6 × 7 + 8 × 9 = 100
  • 100 = √10000
  • 100!は158桁の数である。 100! ≒ 9.33262154 × 10157

その他 100 に関連すること[編集]

  • SI接頭辞では100hヘクト)、1/100はcセンチ)である。
    • 一般に、100の接頭辞はcenti()、hecto, hecato, hecatont()。
    • 100倍をcentuple(センタプル)ともいう。
  • 原子番号100の元素フェルミウム (Fm) である。
  • 日本の電話番号 100 は、オペレータ扱いの通話で、通話料金を案内するサービスである(100番通話)。
  • 100年を1世紀という。
    • 「百年」を、英語では「centennial」、ラテン語では「centennium」という。また、英語の「centenary」はラテン語の「centenarius」に由来し、本来は年に限らず「百個一組」「百個から成る」を意味する。ケントゥリアも参照のこと。
    • 閏年の判定基準として100がある。
      • 西暦4で割り切れれば閏年であるが、100で割り切れても400で割り切れない年数(例:1700年1800年ほか)は平年となる。
    • 西暦100年 - 1世紀最後の年
  • 百分率 - 全体を100として例える。
    • 百分率の習慣から、「完全」「最高値」「1倍」を意味することが多い。例:百点満点、百パーセント。
  • 摂氏温度計は、融点を0度、沸点を100度としている(記号:°C)。
  • 現在日本で発行されている硬貨のうち2番目に高額なものは100円玉である。

100を形容詞とするもの[編集]

「百」は「多数」を意味することが多い(例:百科事典、百獣、百人力、百聞)。そのことから、一つの目標とされる場合もある(例:百人組手、百人抜き、百歳)。百以外で36が百と同じく「多数」として用いられる例もある(例:三十六景、三十六策、三十六峰)。

日本語名(和名)の最も一般的な漢字表記は、当て字の「百足」である。英語でも「100の脚」を意味する "centipede" の名で呼ばれる。
  • 英語名の語源学的解説チャート[ en: centipede < la: centi-(100の)+ pedepēs〉の複数形)]
  • ただし、実際のムカデはどの種も脚は奇数対であるため[2]、ちょうど100本(50対)の脚をもつムカデは存在しない。
  • なお、ヤスデのほうは、英語で "millipede"、すなわち「1000の脚」と呼ばれている。
ものごとの実際は、耳で聞くよりも目で見るほうが遙かによく理解できる、ということ[4]紀元前1世紀前漢時代の中国編纂された『漢書』「趙充国伝」に見える故事に由来する[4]族の反乱に対応する策を問われた老将・趙充国は、「報告を何度聞こうとも実際にその場に行って見るには及びません」と述べ、現場に駆け付けて直接指揮を執りたいと願い出た[4]
  • 百聞 - 何度も聞くこと。しばしば耳にすること。数多く聞くこと。「百聞不如一見」に由来する[5]
古来の日本語であり、原義は「百の姓」、すなわち、「あらゆるを有する公民(国家の民、おおみたから)」を指す[6][7]古代においては、公民、すなわち、貴族官僚でないが、部民奴婢でもない、一般の人を指した[6][7]中世には「凡下を意味するようになった[6][7]。凡下の多くが年貢の納入義務を負った農業従事者であったことから、次第にその意味が強くなっていく[6][7]江戸時代になると、年貢納入義務を負った漁民職人商人農民などを指すようになったが、人口比で農民が大半を占めていたことから、「農民」を指すことが多くなった[6][7]
ここでの「百姓」は、江戸時代における狭義の「百姓」、すなわち農業従事者のことで、「百姓一揆」は、近世(特に江戸時代)の日本における領主に対する百姓の集団的反抗運動をいう[8]
100回参拝することを意味する、古来日本に伝わる祈念の様式。最も古い記録は、鎌倉時代に成立した歴史書吾妻鏡』に所収された文治5年(西暦1189年)の記述である。
名数100による和歌アンソロジー(詞華集)であり、最も古い『小倉百人一首』は、鎌倉時代中期にあたる13世紀前半に成立したと推定されている。
日本の伝統的な怪談会の様式の一つ。怪談を100話語り終えると本物の物の怪が現れるとされる。最も古い記録は、江戸時代前期の延宝5年(1677年)に刊行された怪談集『諸国百物語』である。
寄席演芸の一種[9]。顔の表情と簡単な変装で、様々に人相を変えてみせる芸である[9]。江戸時代中期の天明年間(1781年-1789年間)の頃、吉原幇間・目吉が目鬘(めかつらを使って顔を七通りに変える「七変目」「七ツ目」を演じ、座敷芸として広めたのが始まり[9]
1670年ラテン語で「激しい」を意味する "Pertussis" と命名されたこの病気を表わす日本語名として、江戸時代中期の文政年間(1818年-1830年間)に「100日にも及ぶ長きに亘って咳が止まない病い」との意図をもって造語された。
百科を紐解くための事典。日本では、西周明治3年1870年)に『百学連環』を国内初の百科事典として編纂している。なお、欧米語では百科事典(: encyclopedia)を100の名数で表わすことはない。英語名は「全般的教育」を意味する新ラテン語 (New latinに由来する語であり、古代ギリシア語で「芸術と科学のサークルにおける教育」を意味する "ἐγκυκλοπαιδείαラテン翻字enkuklopaideía)" を語源としている。
日本語「百葉箱」は、1886年(明治19年)に制定公布された気象観測法で初めて用いられた。百葉箱が日本に持ち込まれたのは1874年(明治7年)のことで、「よろいど箱(鎧戸箱)」と紹介されている。同年中に正式導入されて以降は、英語表現の "double louvre boarded box" を直訳した「二重百葉窓の箱」あるいは「板簾」の名が用いられていた。
日本語「百貨店」の初出時期は未確認。この業態が日本に導入されたのは、株式会社三越呉服店1905年(明治38年)元旦に全国の主要新聞紙上に全面広告を掲載した、のちに言う「デパートメントストア宣言」が、最初であるとするのが一般的である。
  • 百選、100選、100 selections
数ある中から名数100で特別なものを選定する評価1927年(昭和2年)に選定された日本百景が古い。日本では、「○○の名所百選」、名水百選名湯百選日本百名山日本名城百選都市景観100選判例百選ふるさとおにぎり百選けん玉の技の一覧#けん玉の技百選等々、多様かつ数多くの百選が生み出されてきた(cf. Category:日本の百選)。選定の対象は日本国内に留まらず、世界の百選や各地域・各国の百選なども生み出されている。また、中国語圏でもこれに倣った百選簡体字百个)が、日本観光を主旨としたものを中心に多数生み出されている。
  • 百式、一〇〇式、100式
大日本帝国陸軍1940年(昭和15年)に採用した装備(兵器)に付けた型式が最初の例。

101 から 199 までの整数[編集]

101から120[編集]


101 = 素数双子素数(101,103)、四つ子素数(101,103,107,109)、5つの連続した素数の和(101 = 13 + 17 + 19 + 23 + 29)、回文数


102 = 2 × 3 × 17、楔数ハーシャッド数、4つの連続した素数の和(102 = 19 + 23 + 29 + 31)


103 = 素数、双子素数(101,103)、四つ子素数(101,103,107,109)


104 = 23 × 13、原始擬似完全数


105 = 3 × 5 × 7、三角数、楔数、1番目から5番目までの四角錐数の和(105 = 1 + 5 + 14 + 30 + 55)


106 = 2 × 53、半素数


107 = 素数、安全素数、双子素数 (107, 109)、四つ子素数 (101, 103, 107, 109)、メルセンヌ素数エマープ (107 ←→ 701)


108 = 22 × 33アキレス数テトラナッチ数、ハーシャッド数


109 = 素数、双子素数 (107, 109)、四つ子素数 (101,103,107,109)


110 = 2 × 5 × 11、楔数、ハーシャッド数、矩形数 (110 = 10 × 11)、3つの連続した平方数の和 (110 = 52 + 62 + 72)、警察署の緊急通報用電話番号


111 = 3 × 37、半素数、完全トーシェント数、ハーシャッド数、レピュニット


112 = 24 × 7、七角数、ハーシャッド数、6つの連続した素数の和 (112 = 11 + 13 + 17 + 19 + 23 + 29)


113 = 素数、オイラー素数ソフィー・ジェルマン素数、エマープ (113 ←→ 311)


114 = 2 × 3 × 19、楔数、ハーシャッド数、ノントーシェント


115 = 5 × 23、半素数


116 = 22 × 29、連続する3つの偶数の平方数の和 (116 = 42 + 62 + 82)


117 = 32 × 13、五角数、ハーシャッド数


118 = 2 × 59、半素数、ノントーシェント、海上の緊急通報用電話番号、現在発見されている最大の元素オガネソン)の番号


119 = 7 × 17、半素数、消防署の緊急通報用電話番号


120 = 23 × 3 × 5、階乗数 (5! = 5 × 4 × 3 × 2 × 1 = 120)、高度合成数、三角数、六角数三角錐数 (120 = 22 + 42 + 62 + 82)、ハーシャッド数

121から140[編集]


121 = 112平方数フリードマン数半素数回文数スミス数六芒星数


122 = 2 × 61、半素数、ノントーシェント


123 = 3 × 41、半素数、リュカ数


124 = 22 × 31、連続する8つの素数の和 (124 = 5 + 7 + 11 + 13 + 17 + 19 + 23 + 29)、ノントーシェント


125 = 53立方数、フリードマン数、ルース=アーロン・ペア (125, 126)


126 = 2 × 32 × 7、フリードマン数、ルース=アーロン・ペア (125, 126)、ハーシャッド数五胞体数、4つの連続した平方数の和 (126 = 42 + 52 + 62 + 72)


127 = 素数、メルセンヌ素数ナイスフリードマン数


128 = 27、フリードマン数


129 = 3 × 43、半素数、連続する10個の素数の和 (129 = 2 + 3 + 5 + 7 + 11 + 13 + 17 + 19 + 23 + 29)


130 = 2 × 5 × 13、楔数


131 = 素数、オイラー素数ソフィー・ジェルマン素数、回文数、回文素数、連続する3つの素数の和 (131 = 41 + 43 + 47)


132 = 22 × 3 × 11、ハーシャッド数、矩形数 (132 = 11 × 12)、カタラン数


133 = 7 × 19、半素数、ハーシャッド数


134 = 2 × 67、半素数


135 = 33 × 5、ハーシャッド数


136 = 23 × 17、三角数


137 = 素数、双子素数 (137, 139)


138 = 2 × 3 × 23、楔数、連続する4つの素数の和 (138 = 29 + 31 + 37 + 41)


139 = 素数、双子素数 (137, 139)


140 = 22 × 5 × 7、調和数四角錐数 (140 = 12 + 22 + 32 + 42 + 52 + 62 + 72)、ハーシャッド数

141から160[編集]


141 = 3 × 47、半素数回文数


142 = 2 × 71、半素数


143 = 11 × 13、半素数、3つの連続する素数の和 (143 = 43 + 47 + 53)、7つの連続する素数の和 (143 = 11 + 13 + 17 + 19 + 23 + 29 + 31)


144 = 24 × 32平方数 (144 = 122)、フィボナッチ数ハーシャッド数高度トーシェント数


145 = 5 × 29、半素数、五角数


146 = 2 × 73、半素数


147 = 3 × 72


148 = 22 × 37、七角数


149 = 素数、双子素数(149,151)、エマープ (149 ←→ 941)、トリボナッチ数、3つの連続した平方数の和 (149 = 62 + 72 + 82)


150 = 2 × 3 × 52、ハーシャッド数


151 = 素数、双子素数(149,151)、オイラー素数、回文数、回文素数


152 = 23 × 19、ハーシャッド数


153 = 32 × 17、ハーシャッド数、三角数六角数フリードマン数ナルシシスト数


154 = 2 × 7 × 11、楔数


155 = 5 × 31、半素数、連続する11個の素数の和 (155 = 2 + 3 + 5 + 7 + 11 + 13 + 17 + 19 + 23 + 29 + 31)


156 = 22 × 3 × 13、矩形数(156 = 12 × 13)、ハーシャッド数、連続する12個の偶数の和(156 = 2 + 4 + 6 + 8 + 10 + 12 + 14 + 16 + 18 + 20 + 22 + 24)


157 = 素数


158 = 2 × 79、半素数


159 = 3 × 53、半素数


160 = 25 × 5、連続する11個の素数の和(160 = 2 + 3 + 5 + 7 + 11 + 13 + 17 + 19 + 23 + 29 + 31)

161から180[編集]


161 = 7 × 23、半素数回文数


162 = 2 × 34ハーシャッド数


163 = 素数


164 = 22 × 41


165 = 3 × 5 × 11、三角錐数(165 = 12 + 32 + 52 + 72 + 92)、楔数


166 = 2 × 83、半素数、スミス数


167 = 素数、安全素数


168 = 23 × 3 × 7


169 = 132平方数、半素数、ペル数


170 = 2 × 5 × 17、楔数


171 = 32 × 19、ハーシャッド数、三角数、回文数


172 = 22 × 43


173 = 素数、オイラー素数ソフィー・ジェルマン素数、連続する3つの素数の和(173 = 53+59+61)


174 = 2 × 3 × 29、楔数、4つの連続した平方数の和(174 = 52 + 62 + 72 + 82


175 = 52 × 7


176 = 24 × 11、五角数


177 = 3 × 59、半素数


178 = 2 × 89、半素数


179 = 素数、双子素数(179, 181)、ソフィー・ジェルマン素数、安全素数、エマープ(179 ←→ 971)、数字を並べ替えた197719も素数


180 = 22 × 32 × 5、高度合成数、ハーシャッド数、6つの連続する素数の和(180 = 19 + 23 + 29 + 31 + 37 + 41)

181から199[編集]


181 = 素数双子素数 (179, 181)、回文数回文素数六芒星数


182 = 2 × 7 × 13、矩形数 (182 = 13 × 14)、連続する13個の偶数の和 (182 = 2 + 4 + 6 + 8 + 10 + 12 + 14 + 16 + 18 + 20 + 22 + 24 + 26)、楔数


183 = 3 × 61、半素数完全トーシェント数


184 = 23 × 23


185 = 5 × 37、半素数


186 = 2 × 3 × 31、楔数


187 = 11 × 17、半素数


188 = 22 × 47


189 = 33 × 7、七角数


190 = 2 × 5 × 19、三角数六角数、楔数、ハーシャッド数


191 = 素数、双子素数(191,193)、四つ子素数(191,193,197,199)、ソフィー・ジェルマン素数、回文数、回文素数


192 = 26 × 3、ハーシャッド数、3つの連続した偶数の積(192 = 4 × 6 × 8)


193 = 素数、双子素数(191,193)、四つ子素数(191,193,197,199)


194 = 2 × 97、半素数、3つの連続した平方数の和(194 = 72 + 82 + 92


195 = 3 × 5 × 13、楔数、ハーシャッド数、3つの連続した素数の平方数の和(195 = 52 + 72 + 112


196 = 22 × 72、平方数(196 = 142


197 = 素数、双子素数(197,199)、四つ子素数(191,193,197,199)、オイラー素数、連続する12個の素数の和(197 = 2 + 3 + 5 + 7 + 11 + 13 + 17 + 19 + 23 + 29 + 31 + 37)


198 = 2 × 32 × 11、ハーシャッド数


199 = 素数、双子素数(197,199)、四つ子素数(191,193,197,199)、エマープ(199 ←→ 991)、リュカ数

参考文献[編集]

事辞典
論文
  • Chipman, Ariel D.; Arthur, Wallace; Akam, Michael (27 July 2004). “A Double Segment Periodicity Underlies Segment Generation in Centipede Development” (英語). Current Biology (Cell Press) 14 (14): 1250–1255. doi:10.1016/j.cub.2004.07.026. ISSN 0960-9822. PMID 15268854. https://www.cell.com/current-biology/abstract/S0960-9822(04)00518-4. 

脚注[編集]

出典[編集]

関連項目[編集]

100 から 199 までの整数
100 101 102 103 104 105 106 107 108 109
110 111 112 113 114 115 116 117 118 119
120 121 122 123 124 125 126 127 128 129
130 131 132 133 134 135 136 137 138 139
140 141 142 143 144 145 146 147 148 149
150 151 152 153 154 155 156 157 158 159
160 161 162 163 164 165 166 167 168 169
170 171 172 173 174 175 176 177 178 179
180 181 182 183 184 185 186 187 188 189
190 191 192 193 194 195 196 197 198 199
  • 斜体で表した数は素数である。