神田桃子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
神田 桃子
基本情報
本名 神田 桃子
階級 アトム級
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1986-09-24) 1986年9月24日(37歳)
出身地 大阪府大阪市
プロボクシング戦績
総試合数 25
勝ち 10
KO勝ち 4
敗け 13
引き分け 2
テンプレートを表示

神田 桃子(かんだ ももこ、1986年9月24日 - )は、日本の元プロボクサー大阪府大阪市出身。寝屋川石田ボクシングクラブ所属。第2代OPBF女子東洋太平洋アトム級王者。

来歴[編集]

母の勧めで16歳よりボクシングジムに通う。

2006年5月にJWBCプロライセンスを取得。6月に上京し山木ジム(現山木ボクシングジム)に所属、12月15日デビュー戦を判定勝ちで飾る。

2007年限りで山木ジムを離脱。メキシコ修業を経て、2008年4月26日にメキシコでの復帰戦として後の世界王者イベス・サモラと対戦も判定負け。11月に帰国。

地元のハラダボクシングジムに所属し、2009年1月にJBC公認女子B級ライセンスを取得した。

2009年4月10日、JBCデビュー戦として後に世界王座に挑戦する秋田屋まさえと対戦も判定負け。

7月23日に元アマチュア全日本チャンピオン谷美幸に敗れた後、しばらく試合から遠ざかっていたが、2011年にプロテスト同期でもある井岡一翔[1]が所属する井岡ジムへ移籍、8月28日の田中奈浦子戦でJBC初勝利を挙げた。

2012年4月26日、再びメキシコに渡りグアダルーペ・ラミレスと対戦も判定負け。

JBCライセンスは更新していなかったため2013年1月失効。

2月15日、メキシコにて自身初のタイトルマッチとしてジョセリン・アローヨ・ルイスが持つNABF女子フライ級王座に挑むが判定負け。


2014年より東京・小岩の勝又ジムに所属。

4月5日、約1年2ヶ月ぶりとなる復帰戦としてキャンプ座間でカロル・カストロ・マドリッドと対戦し、判定で勝利。

6月7日、フィリピンマカティのマカティ・シネマ・スクエア・ボクシング・アリーナにてノンヌン・モー・クルンテープトンブリ(タイ)とのABCO女子アトム級コンチネンタル王座決定戦に挑み、3-0判定で勝利し初タイトル獲得[2]

8月22日、マカティ・シネマ・スクエア・ボクシング・アリーナにて初防衛戦、ノンヌン・モー・クルンテープトンブリとのダイレクトリマッチとなったが、自身初KOとなる4回TKO勝利で防衛成功[3]

11月17日、自身初の後楽園ホールでタナワン・シッサイトーン(タイ)と対戦し1回TKO勝利[4]

2015年3月5日、WBA女子世界ライトミニマム級王者宮尾綾香とノンタイトル6回戦[5]。しかし、ジャッジ2人がフルマークを付ける0-3の判定負け[6]

6月12日、フィリピン・バコロドにてOPBF東洋太平洋女子アトム級王座決定戦に同級2位として出場し、9位のクリスティーヌ・ラトゥベに勝利して東洋太平洋王座獲得に成功した[7]

11月11日、世界初挑戦として後楽園ホールにて池原シーサー久美子が持つWBO女子世界ミニフライ級王座に挑戦[8]。しかし、0-3の判定で敗れ世界王座奪取はならなかった[9]

2016年3月1日、後楽園ホールにて秋田屋まさえ相手にOPBF東洋太平洋女子アトム級王座の初防衛戦に挑むが、0-2の判定で敗れ王座陥落[10]。この試合を最後に引退。

2017年10月6日付で協栄ジムへの移籍と現役復帰が発表された[11]

2018年1月1日、ディファ有明にて復帰第1戦を2回TKO勝利。

4月17日、後楽園ホールにて元WBC世界ミニフライ級王者黒木優子と復帰第2戦目を戦うが、0-3判定で敗れる[12]

2019年5月1日寝屋川石田ボクシングクラブ移籍。

移籍初戦は9月29日、豊中市で長井香織と対戦も1-2判定負け。

12月7日、WBO女子世界アトム級王者岩川美花とノンタイトルで対戦も0-3判定負け[13]

2020年7月25日、神戸市立中央体育館にて長井香織との日本女子アトム級王座決定戦に挑むが0-2判定負け[14]、これを最後に引退。

戦績[編集]

  • プロボクシング:25戦 10勝 4KO 13敗 2分
  • JBC:19戦 7勝 3KO 12敗
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2006年12月15日 勝利 4R 判定3-0 相川周子(BCG) 日本の旗 日本 プロデビュー戦
2 2007年5月13日 引分 4R 判定1-0 小林悠梨(フジワラ) 日本の旗 日本
3 2007年6月24日 勝利 4R 判定3-0 黒田陽子(鴨居) 日本の旗 日本
4 2007年7月29日 勝利 4R 判定3-0 サヤカ(ナックルスポーツ) 日本の旗 日本
5 2007年11月18日 引分 4R 判定1-1 小林悠梨(フジワラ) 日本の旗 日本
6 2008年4月26日 敗北 4R 判定 イベス・サモラ メキシコの旗 メキシコ
7 2009年4月10日 敗北 4R 判定0-3 秋田屋まさえ(ワイルドビート) 日本の旗 日本
8 2009年7月23日 敗北 4R 判定0-2 谷美幸(フュチュール) 日本の旗 日本
9 2011年8月28日 勝利 4R 判定3-0 田中奈浦子(フュチュール) 日本の旗 日本
10 2012年2月19日 敗北 4R 判定0-3 田中奈浦子(フュチュール) 日本の旗 日本
11 2012年4月26日 敗北 4R 判定0-3 グアダルーペ・ラミレス メキシコの旗 メキシコ
12 2013年2月15日 敗北 10R 判定0-3 ジョセリン・アローヨ・ルイス メキシコの旗 メキシコ NABF女子フライ級タイトルマッチ
13 2014年4月5日 勝利 6R 判定3-0 カロル・カストロ・マドリッド メキシコの旗 メキシコ
14 2014年6月7日 勝利 6R 判定3-0 ノンヌン・モー・クルンテープトンブリ タイ王国の旗 タイ ABCO女子アトム級コンチネンタル王座決定戦
15 2014年6月22日 勝利 4R TKO ノンヌン・モー・クルンテープトンブリ タイ王国の旗 タイ ABCO女子アトム級コンチネンタル王座防衛1
16 2014年11月17日 勝利 1R 0:55 TKO タナワン・シッサイトーン タイ王国の旗 タイ
17 2015年3月5日 敗北 6R 判定0-3 宮尾綾香(大橋) 日本の旗 日本
18 2015年6月12日 勝利 1R TKO クリスティーヌ・ラトゥベ フィリピンの旗 フィリピン OPBF女子東洋太平洋アトム級王座決定戦
19 2015年11月11日 敗北 10R 判定0-3 池原シーサー久美子(フュチュール) 日本の旗 日本 WBO女子世界ミニフライ級タイトルマッチ
20 2016年3月1日 敗北 8R 判定0-2 秋田屋まさえ(ワイルドビート) 日本の旗 日本 OPBF女子東洋太平洋世界アトム級王座陥落
21 2018年1月1日 勝利 2R TKO ペットチョムプー・モークルンテープトンブリー タイ王国の旗 タイ
22 2018年4月17日 敗北 8R 判定0-3 黒木優子(YuKOフィットネス) 日本の旗 日本
23 2019年9月29日 敗北 6R 判定1-2 長井香織(明石) 日本の旗 日本
24 2019年12月7日 敗北 8R 判定0-3 岩川美花(高砂) 日本の旗 日本
25 2020年7月25日 敗北 6R 判定0-2 長井香織(真正) 日本の旗 日本 日本女子アトム級王座決定戦
テンプレート

獲得タイトル[編集]

  • ABCO女子アトム級コンチネンタル王座
  • 第2代OPBF女子東洋太平洋アトム級王座

脚注[編集]

  1. ^ “井岡氏おいっ子一翔がプロテスト合格”. 日刊スポーツ. (2009年1月19日). https://www.nikkansports.com/battle/news/p-bt-tp0-20090119-451463.html 
  2. ^ “神田桃子が王者に!WBC ABCOアトム級王座決定戦!〜6.7 フィリピン メトロマニラ”. Lady Go!. (2014年6月14日). http://blog.livedoor.jp/ladygo1999/archives/8413570.html 
  3. ^ “神田桃子がリマッチも4RTKOで初防衛に成功!8.22 WBC ABCO 女子アトム級タイトルマッチ!フィリピン・マニラ”. Lady Go!. http://blog.livedoor.jp/ladygo1999/archives/8500038.html 2014年8月24日閲覧。 
  4. ^ “神田桃子が1R55秒で勝利【試合結果】神田桃子vsタナワン・シットサイトーン 11.17『Fighting Bee Vol.9』後楽園ホール”. Lady Go!. http://blog.livedoor.jp/ladygo1999/archives/8601789.html 2014年11月19日閲覧。 
  5. ^ 次戦が決まりました! ボクサー桃子の、やっぱ好っきゃねん!! 2015年12月21日
  6. ^ “細野悟がV2、福原力也に3-0判定勝ち”. Boxing News. (2015年3月5日). http://boxingnews.jp/news/23413/ 
  7. ^ 神田桃子がOPBF女子東洋太平洋アトム級王者に!☆6.12 OPBF女子東洋太平洋アトム級王座決定戦@フィリピン”. Lady Go!. 2015年6月13日閲覧。
  8. ^ “女子ボクシング、神田が世界初挑戦”. デイリースポーツ. (2015年9月18日). https://www.daily.co.jp/ring/2015/09/18/0008405825.shtml 
  9. ^ “女子ボクシング、池原がV3”. デイリースポーツ. (2015年11月11日). https://www.daily.co.jp/newsflash/ring/2015/11/11/0008557720.shtml 
  10. ^ “女子東洋太平洋ダブル戦でともに新王者誕生 秋田屋、花形が勝つ”. スポーツニッポン. (2016年3月1日). https://www.sponichi.co.jp/battle/news/2016/03/01/kiji/K20160301012135440.html 
  11. ^ “神田桃子が協栄ジムに移籍”. ボクモバニュース. (2017年10月14日). https://boxmob.jp/sp/news/index.html?nid=19848&n=1 2017年11月10日閲覧。 
  12. ^ “和氣慎吾がTKO勝ち「久我選手に勝つ自信は100%」”. Bpxing News(ボクシング・ニュース). (2018年4月17日). http://boxingnews.jp/news/57298/ 2018年12月30日閲覧。 
  13. ^ “平井亮輝が日本王座再挑戦をアピール 元日本王者の西谷、女子世界王者の岩川も勝利”. Boxing News. (2019年12月7日). https://boxingnews.jp/news/71452/ 
  14. ^ “プロボクシング日本女子アトム級 長井が新王者に”. 神戸新聞NEXT. (2020年7月25日). https://www.kobe-np.co.jp/news/sports/202007/0013543427.shtml 2020年7月29日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

空位
前タイトル保持者
アマラー・ゴーキャットジム
第2代OPBF女子東洋太平洋アトム級王者

2015年6月12日 - 2016年3月1日

次王者
秋田屋まさえ