こんにちは アン 〜Before Green Gables
世界名作劇場 | ||
通番 | 題名 | 放映期間 |
第25作 | ポルフィの長い旅 | 2008年1月 ~2008年12月 |
中断(2009年1月 - 2009年3月) | ||
第26作 | こんにちは アン 〜Before Green Gables |
2009年4月 ~2009年12月 |
こんにちは アン 〜Before Green Gables | |
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アニメ | |
原作 | バッジ・ウィルソン『Before Green Gables』 |
監督 | 谷田部勝義 |
キャラクターデザイン | 西村貴世 |
音楽 | 高梨康治、水谷広実、藤澤健至 |
アニメーション制作 | 日本アニメーション |
放送局 | BSフジ |
放送期間 | 2009年4月5日 - 同年12月27日 |
話数 | 全39話 |
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『こんにちは アン 〜Before Green Gables』(こんにちは アン ビフォアグリーンゲイブルズ)は、「世界名作劇場」(以下「名作劇場」)シリーズ通算第26作、復活後第3作として放映されていたテレビアニメである。全39話(3クール)。
前番組の『ポルフィの長い旅』終了から1クール中断後、2009年4月5日から2009年12月27日まで毎週日曜19:30 - 20:00にフジテレビ系BSデジタル放送BSフジで放映された。2009年5月20日からはスカパー!のアニマックスで放送が開始され、同年5月21日からはぷららのひかりTV、同年6月5日からはUSENの動画配信サービス・GyaONextで配信が開始された。2009年11月13日からは千葉テレビ、BSフジでの放送が終了してから11日後の2010年1月7日からはサンテレビジョンでの放送が開始された。また第1話は2009年3月16日にカナダ大使館で行われた完成試写会にて公開された。
概要
原作はカナダの女性児童文学作家バッジ・ウィルソン(Budge Wilson)の『Before Green Gables』。日本語版は『こんにちは アン』(宇佐川晶子訳)。主人公アン・シャーリーが両親を失ってから、マシュウとマリラの兄妹に引き取られるまでの11年間が語られている。
本作は、小説『赤毛のアン』誕生100周年とアニメ『赤毛のアン』放映30周年を記念して放映された。『ポルフィの長い旅』最終回放映後の予告では、前述のアニメでアンを演じた山田栄子がナレーションを務めた。
名作劇場シリーズのBSフジのオリジナル作品の中、唯一地上波(千葉テレビとサンテレビジョンの2局のみ)でも放送された作品である(『レ・ミゼラブル 少女コゼット』と『ポルフィの長い旅』は現在、地上波で放送されたことがない)。次作の制作が発表されていないため、事実上、本作が名作劇場シリーズの最終作と見なされている。また、名作劇場シリーズで年初以外の放送は『家なき子レミ』以来約12年ぶりである。
あらすじ
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
19世紀中盤。カナダ東部の半島・ノヴァスコシア州にある小さな田舎町ボーリングブロークに、6歳のアン・シャーリーがいた。 物心つく前に両親を亡くした彼女は、生家で女中をしていたジョアンナに引き取られ、家事と育児に明け暮れる日々を送っていた。
これは、どんなつらい日々も持ち前の想像力で乗り越えていくひとりの少女の物語である。
アンの居住地の変遷
物語の舞台である現在のノヴァスコシア州は、『赤毛のアン』の舞台となるプリンス・エドワード島がある現在のプリンスエドワードアイランド州からは西に隣接した地域である。アンは本作で語られる約5年の間、2つの家と1つの孤児院を転々と移り住むことになる。
- 作品開始時点:アン(当時6歳)とトーマス一家の計7人が一つ屋根の下で暮らしている。このほか、1話で子ネコのロキンバーをミントンから譲り受け、以後は主にアンが世話した。
- 第27話以降:トーマス家の主・バートが事故死。アンはトーマス家を離れ、製材所を営むハモンド家に引き取られる(このときアンは9歳)。
- 第32話以降:ハモンド家の主・ケンドリックが急逝。アンはホープタウンにある孤児院へ送られた(このとき、アンは11歳)。アンは約4ヶ月間、ここで暮らす。
- 第39話(最終話):アンはプリンス・エドワード島に住むカスバート家に引き取られることになり、船で向かう(以降は『赤毛のアン』に続く)。
登場人物
アンと両親
- アン・シャーリー
- 声 - 日高里菜
- 主人公。燃えるような赤毛とそばかすが特徴。引き取られた先で絶えず家事を申し付けられる日々を送っているが、落ち込み続ける事無く常に明るく生きている。同年代の子供たちに比べて物覚えが良くて聡明。
- ブラウニングの詩集に『黄金の泉』、食器棚に『ケイティ・モーリス』と名づけるなど、この頃から既に想像癖たくましく、おしゃべり好き。想像癖がたくましいところは亡くなった父に似ている(3話のジョアンナの発言より)。
- ウォルター・シャーリー
- 声 - 井上倫宏
- アンの父。アンが赤ン坊の頃に亡くなっている。娘のアンと同じく、赤毛で翡翠のような瞳を持つ。
- バーサー・シャーリー
- 声 - クレジット表示無し
- アンの母親。ウォルター同様、すでに故人。
- アンとは異なり、髪の毛の色や瞳の色が異なる。
- 最終話に台詞を言っているが、スタッフロールに出演者の記述が載っていない。
トーマス家の人々
- ジョアンナ・トーマス
- 声 - 田村聖子
- 旧姓:ハリガン。バートの妻。かつてシャーリー家で家事手伝いをしていた関係でアンの両親が亡くなったあと、アンを引き取ることになってしまう。少ない家計のやり繰りと幼い子供たちの育児や甲斐性無しのバートに疲れており、ついついアンにキツく当たってしまう。
- アンを引き取りにきたジェシーにアンを会わせず返す一方で、アンを引き止めたことを後悔するなど、アンに関して矛盾した思いを抱いていたが、心の底ではアンを大事に思っていた。バートの死により、泣く泣くアンと離れざるを得なくなった。
- バート・トーマス
- 声 - 佐藤せつじ
- トーマス家の長。本人に資質が無いのかやる気が無いのか仕事らしい仕事はあまりせず、昼間から良く酒を飲み喰い寝る三拍子そろったダメ亭主だった。一時期は鉄道会社で働き始め酒もやめていたが、かつての友人たちに自分のみじめな姿を見られたことがきっかけで自暴自棄に陥り、元の生活に戻ってしまう。しかし、ミントンの計らいでメアリズビルにある別の鉄道会社に再就職する。
- 妊娠中の妻に暴力をふるうこともあった。アンにもきつく接するが時には優しい所を見せたり、自分なりの言葉でエリーザを励ますなど良いところもある。列車事故により45歳の若さで命を落とす。彼の残した借金はジョアンナの両親が清算した。
- エリーザ・トーマス
- 声 - わくさわりか
- トーマス家の長女。作品開始時点では17歳。町で針子(店などに雇われて裁縫をする女性のこと)の仕事をしており、微々ながらも貴重な収入を家にもたらしている。トーマス家では唯一アンに優しく接し、アンは彼女を実の姉のように慕い、その長い金髪を自分の赤毛と比べて非常に羨ましがっている。
- 街一番の美男子ロジャーと相思相愛の仲になり、のちに結婚。アンと一緒にロンドンへ行こうと約束するが母とロジャーに反対され、仕方なくアンを残して旅立った。
- その後もアンへの想いは変わらず、最終話では長女にアンと命名した事が語られている。
- ホーレス・トーマス
- 声 - 小林由美子
- トーマス家の長男。初期にはアンの赤毛をからかうなど幼さがみられたが、ノアのために医者を呼びに行くバートに事後を託されたこと、バートに共に家族を守っていって欲しいと言われたことなどを通じ、責任感が芽生えていく。
- エドワード・トーマス
- 声 - 下釜千昌
- トーマス家の次男。“ワルガキ”盛りの年頃なのでアンを良くからかう。
- ハリー・トーマス
- 声 - 川田妙子
- トーマス家の三男。初登場時1才で泣いてばかりの赤ん坊だった。
- ノア・トーマス
- 声 - こおろぎさとみ
- トーマス家の末の息子。最初の頃はいつも笑っている赤ん坊で、アンやジョアンナが面倒を見ていた。『ノア』という名前はアンが名づけた。雪の下敷きになり咽頭熱にかかってしまうが、バートが命がけで持ち帰った薬により回復する。
ハモンド家の人々
- ケンドリック・ハモンド
- 声 - 長嶝高士
- 6人の子供たち(アンが来た直後に双子が一組産まれたので8人になった)の子守をしてもらうためにアンを引き取った男性。製材所を営む。
- アンを引き取った一番の理由は「子供なら雇い賃を払わなくて済むから」というものだったが、アンが来て1年が経つ頃には、アンを家族同然に思うようになっていた。
- 経営者の割には威厳の無い“とっちゃん坊や”な風貌。心臓に持病を抱えているため、時々胸を押さえる癖がある。アンがハモンド家に来て1年後、心臓発作で急死。
- シャーロット・ハモンド
- 声 - 天野由梨
- ケンドリックの妻。毎年子供を産んで疲れている影響か生来のものか、風貌・性格ともに陰気で常に体調を悪くしている。
- アンをよく思っておらず、アンを孤児院に送りたがっている。それはアンが来て1年が過ぎても変わらない。
- 比較的裕福な家の出身であるものの、親とは縁が切れている。
ハモンド家の子供たち
全員まだ年端もいかない乳幼児で、自我形成すらあやふやな状態。このため、アンはトーマス家にいた頃より更にハードな仕事をこなさなくてはいけなくなった。
- エラ・ハモンド
- 声 - こおろぎさとみ
- ハモンド家の長女。縮れ毛。
- ガーティ・ハモンド
- 声 - 中司ゆう花
- ハモンド家次女。いつもキャーキャー鳴くようにうるさく叫ぶ。
- トミー・ハモンド / ジミー・ハモンド
- ハモンド家長男・次男。一組目の双子。
- ジョージ・ハモンド / ヒューゴ・ハモンド
- ハモンド家三男・四男。二組目の双子で両方ともエラ同様に縮れ毛。ジョージは耳の裏にホクロがある。
- ハモンド家五男 / 三女
- アンがハモンド家に来た直後に生まれた三組目の双子(男の子と女の子、名前は本編に出ず)。
孤児院の子供達と関係者
アンと5歳以上の孤児たちが院長たちと共同生活を送っている。後述する5人の女子たちは特にアンを敵視している(テッサとは初期に、後にエドナとも和解した)。
関係者
- エイミー・カーライル
- 声 - 横尾まり
- 孤児院の院長。厳格な中年女性。“ 正しい事 ”を尊び、脱走騒ぎを起こしたアンや倉庫でボヤ騒ぎを起こしたテッサほか4名に対して向こう三年の掃除や洗濯等を命じるなど、正しく無い者へは厳しい。その一方、孤児院の経済状況が困窮の極みであるにも拘らず何処へも行き場の無かったアンを躊躇無く引き取る例を代表とした、揺ぎ無い信念を持って孤児たちを育てている人でもある。自らも13歳の時に孤児院に入り、その際に先代のカーライル院長(後にエイミーを養子に迎え、孤児院の運営も引き継ぐ)から注がれた愛情と励ましが彼女の信念を形成している。養子として迎えられる前の名前はエイミー・トンプソンだった。孤児院に入る前は、精神的虐待を受けていたと思われる過去がある。
- ケール
- 声 - 渕崎ゆり子
- 孤児院の教師。少々気が弱目な女性。チョークを手元に持っているのにかかわらずに気付かなかったりするなど少しドジな部分があり、全面的に子供達の良心を信じていることもあって一部の少女達からは少々バカにされている。
- 捨てられた赤ん坊・デラを世話するようにカーライルから指示されたが子育ての経験が無く、オロオロするばかりであった(最終的にはアンとテッサにほぼ任せてしまった)。
- ジョセフ・ケンジントン
- 声 - 大川透
- 孤児院職員の大柄な男性。まだ甘えの残るテッサを叱責するなど、孤児達の行為を頭ごなしに悪戯と決め付けるような厳しい態度だが、教育に対する熱意からのこととうかがえる。エドナが母親と和解した時は感動から号泣するといった一面も。
- サイラス
- 声 - 中博史
- 孤児院で雑務をこなす初老の男性。
- マーガレット・カーライル
- 声 - 上村典子
- 故人で、孤児院の院長を務めていた。
- エイミーが、軒屋で火事を起こして本人が負傷し、杖を突いて歩くことになってしまう。死後、その杖は最も厳しい戒めの象徴として院長室に飾られている。
5人の女子たち
- エドナ・ゴドフリー
- 声 - 渡辺美佐
- 金髪をポニーテールにし、ヴァイオレットの瞳に同色のリボンが特徴。左利き。11歳で、目は父親似らしい。
- 読書を趣味とし、表面上は物静かだが、しばしば相部屋を抜け出し納屋で4人と画策事をするなど、大胆な所も。アンとは入院時に少々諍いがあった事から厳しい感情を向けている。そのため、プリンス・エドワード島に行こうとするアンの感情を利用した。歳の時に母親と別れ、孤児院に引き取られる。ジュディという名前の母親が作ってくれた人形を今でも大切に持っており、アンのように話しかけていた。母親と偶然遭遇し、捨てられたと思っていたため軽蔑し人形を捨ててしまうが、アンに拾って貰う。
- キャシー・メーガン
- 声 - 荒木香恵
- エドナの取り巻きの一人。太めの少女。アンの赤毛をからかう。
- ニーナ・スミス
- 声 - 時田光
- エドナの取り巻きの一人。茶髪(髪型はザンバラ風)の女子。口が荒く、アンへ“ 口撃 ”の口火を切るのは大抵彼女。テッサも良くからかう。
- エレン
- 声 - 佐藤朱
- エドナの取り巻きの一人。緑色のリボンが特徴の少女。他の4人よりは比較的大人しめ。
- テッサ
- 声 - 鈴木はるこ
- 両親への甘えが残る少しワガママで泣き虫な少女。そのためか、上記4人からはやや格下的に扱われている。アンとは孤児院ボヤ事件や脱走(テッサは直前に怖くなってやめた)騒ぎを経て心を通わせるようになり、デラの世話をアンと共にするようになってからはより親しくなった。甘えからくるデラの世話の失敗を経てより強い心を持つようになった。
その他の子供たち
- デラ
- 孤児院の前に捨てられていた、額にアザがある女の赤ん坊。名前はテッサが付けた(テッサの亡くなった母と同じ瞳の色をしていたので、その名前を取った)。孤児院では5歳以下の子供は引き取らない規則になっていたが近くの乳児院がとても引き取れる状況に無く、その後に居場所が判明した両親(と思われる夫婦)も共に亡くなってしまっていたため特例として入院が許可された。以後はアンと共にテッサが世話をしている。
- リリー・ジョーンズ
- 声 - 中司ゆう花
- 5才。髪は栗色で美人さん。スペンサーさんに貰われ、アンと共にプリンス・エドワード島へ行く。アニメ『赤毛のアン』にも登場。
アンを取り巻く人々
ボーリングブローク周辺の人々
- ジェシー・(マッキンタイア)・グレッソン
- 声 - 堀江美都子
- かつてアンの母親とは親友だった妙齢の女性。アンと偶然知り合っていく。
- ミントン
- 声 - 山口奈々
- ボーリングブロークの町で金貸業を営む老女。たまにバートに仕事を頼む。アンにロキンバーを譲った人でもある。
- 娘・ローザを幼くして亡くしてから、ずっと心を閉ざして生きてきた。しかし、アンと触れ合うなかで徐々に変わっていく。
メアリズビルの人々
- メリッサ・ヘンダーソン
- 声 - 岡本麻弥
- アンとほぼ同時期にメアリズビルにやってきた新米女性教師。最初、アンからは「野に咲くひまわりさん」と呼ばれていた。町で男女平等について男性たちと議論しているところ、アンに出会い、その賢さを認めた。
- アンの通う学校では臨時の教師として担任になり、その流れでエッグマンとも知り合う。最初は彼の拒絶的な態度に嫌気したものの、何故か気になって仕方なくなる。その奔放な気風は閉ざされていたエッグマンの心を開き、のちにエッグマンと婚約、メアリズビルを離れた。
- 後に、エッグマンとともにアンを養女とする願いを秘めて孤児院を訪問するが、プリンス・エドワード島へ行くというアンの思いを尊重し、その前途を祝福する。
- エッグマン
- 声 - 田中宏樹
- メアリズビルの外れに位置する林の小屋に住む卵売りの男性。本名はロバート・ジョンソン。芸術家でもある。
- ある事情から人間嫌いになっており、周囲と打ち解けず、人との会話を好まない。(メリッサとの会話でも皮肉めいた発言を連発し彼女を憤慨させた。)しかし、アンを通じて出会ったメリッサと恋仲になり婚約。メアリズビルを後にした。
- 卵を買いに来たアンに豊かな想像力を見出し、学校に通う前は来るたびに単語を5つずつ教えていた。
以下はアンが通う学校の生徒たち。(すべてアンと同じクラス)
- ミルドレッド・プリムソン
- 声 - 藤田昌代
- 金髪の少女。常に取り巻き女生徒と共に行動し、自分が注目されていないと気がすまない“ お嬢様 ”。アンが来てからはその座を奪われる機会が多いことからアンによく細かい意地悪をしたが、次第にアンを認めるようになり、最後までアンを心配した。
- ランドルフ・マクギャバン
- 声 - 橘U子
- 少し体格が大きい男の子。当初はアンを快く思わずミルドレッドと共に意地悪をしていたが、次第に打ち解ける。
- サディ
- 声 - 須賀晴海
- ミルドレッドの策略に巻き込まれたことによりアンと仲良くなった女の子。家族の世話をしなければならないため、登校できる日が少ない。
- サリー
- 声 - 荒木香恵
- ミルドレッドの取り巻き少女の一人。
その他
- ジョン
- 声 - 竹本英史
- バートの飲み友達。やはり昼間から酒を飲み町をブラブラしている。
- ロジャー・エマーソン
- 声 - 浦田優
- ボーリングブロークで有名な資産家・エマーソン家の少年。街一番のハンサムで女の子に人気がある。
- エリーザと恋仲になり、父の反対を押し切って結婚。エリーザを連れて修業先のロンドンへ旅立った。
- メアリー・エマーソン
- 声 - 水沢史絵
- ロジャーの妹。アンと同年代の女の子だが、わがままで勉強が嫌い。アンがエマーソン夫人に連れて来られたときは仮病を使って勉強をサボっていた。
- エマーソン夫人
- 声 - 富沢美智恵
- 貿易会社を営むエマーソン氏の妻。ロジャーとメアリーの母。街で出会ったアンを気に入り、ブラウニングの詩集を贈った。
- エマーソン
- 声 - 高塚正也
- ボーリングブロークきっての富豪で、ロジャーとメアリーの父。息子が連れてきたエリーザに良い印象を抱くが、エリーザが貧しい家の出であることを理由に結婚を反対する。
- スペンサー夫人
- 声 - 進藤尚美
- プリンスエドワード島在住の女性。リリーを養子とし、アンを同島グリーン・ゲイブルズのカスバート家へ連れていくために孤児院を訪れた。アニメ「赤毛のアン」にも登場している。
- ハガティさん
- 声 - 田畑ゆり
- ジョー
- 声 - 岡本寛志
- エイミー
- 声 - 佐藤朱
ナレーション
- 声 - 池田昌子
- 通常のナレーション以外に、26話まで使われたアイキャッチではアンに呼びかけたりしていた。
前番組からの変更点
- 1社提供のハウス食品が今作再び複数スポンサー(ハウス食品とSECOM、第27話からはBANDAI[1]が追加され最終話まで3社提供)に変更。そのため、冠スポンサーはなく「世界名作劇場」のみ題されている[2]。また、ハウス食品の提供フォントが赤から白抜き文字に変わり、それまでのキャッチフレーズだった「おいしさとやすらぎを」が外れた。
- 前作まではCM明けに出るサブタイトルが読み上げられなかったが、名作劇場シリーズ復活後初めてナレーション(池田昌子)が読み上げられるようになった。またこれまでBGMのみだったアイキャッチが今作ではナレーションがアンの名を呼び、「はーい」とアンが返事する形式になった。10月4日放送分(第27話)からはSHINZI KATOHがデザインしたアイキャッチに変わり、最終話まで使用された。
- この作品から前提供と後提供のスポンサーバックの絵が毎週異なっている(エンドカードは固定)。
- 夏頃に行われているプレゼントキャンペーンで前番組ではハガキのみしか受け付けていなかったが、今作品からインターネット、データ放送、モバイルからでも応募出来るようになった。[3]
映像ソフト化
- 本編のDVDは2009年8月25日~2010年8月27日にかけて発売された。全13巻。
スタッフ
- 監督:谷田部勝義
- シナリオディレクター:島田満
- キャラクター原案:佐藤好春
- キャラクターデザイン:西村貴世
- 美術監督:森元茂
- 色彩設計:小松原智子
- 撮影監督:秋山涼路
- 音響監督:早瀬博雪
- 音楽:高梨康治、水谷広実、藤澤健至
- プロデューサー:山本雅史、田中伸明
- 製作:本橋浩一
- 制作:日本アニメーション
主題歌
オープニングテーマ
エンディングテーマ
- 「やったね♪マーチ」
- 作詞 - 森由里子 / 作曲・編曲 - 新井理生 / 歌 - 井上あずみ
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 赤毛のアン | 島田満 | 谷田部勝義 | 西田健一 | 西村貴世 |
2 | アンという名前 | 平野靖士 | 高橋順 | 武内啓 | |
3 | 小さな黄色い家 | 中弘子 | 城所聖明 | 菱沼祐樹 | |
4 | 金色の泉 | 中村誠 | 西田健一 | 佐々木恵子 | |
5 | エリーザの恋 | 島田満 | きみやしげる | 櫛引康志 | 西村貴世 佐久間康子 |
6 | 希望は生まれる | 西田健一 | 大橋学 | ||
7 | 木枯らしとバラの花 | 高橋順 | 武内啓 | ||
8 | 遠い調べ | 平野靖士 | 城所聖明 | 菱沼祐樹 | |
9 | メアリズビルへ | 中弘子 | 藤森かづま | 櫛引康志 | 佐々木恵子 |
10 | 不思議なタマゴ売り | 中村誠 | 小高義規 | 西村貴世 佐久間康子 | |
11 | 冬のひまわり | 三原武憲 | 清水昌之 | ||
12 | はじめての学校 | 中弘子 | 西田健一 | 大橋学 | |
13 | サディという友達 | 平野靖士 島田満 |
高橋順 | 武内啓 西尾良寛(補佐) | |
14 | ランドルフの夢 | 中村誠 | 城所聖明 | 佐藤好春 | |
15 | ピクニックに行こう! | 島田満 | 藤森かづま | 櫛引康志 | 佐々木恵子 |
16 | もっと書物を! | 中村誠 | 三原武憲 | 清水昌之 古沢英明 | |
17 | 私たちの舞台 | 島田満 | 西田健一 | 西村貴世 | |
18 | 恋のゆくえ | 高橋順 | 武内啓 後藤有宏(補佐) | ||
19 | 悲しいお茶会 | 中弘子 | 錦織博 | 上原秀明 | 佐久間康子 |
20 | 危険な罠 | 平野靖士 島田満 |
西田健一 | 櫛引康志 | 加藤恵子 |
21 | さよならの雪 | 三原武憲 | 清水昌之 | ||
22 | 素晴らしいお客様 | 中村誠 | 西田健一 | 大橋学 西村貴世 | |
23 | 小さな命 | 中弘子 | 寺東克己 | 高橋順 | 武内啓 後藤有宏(補佐) |
24 | クリスマスの魔法 | 島田満 | 城所聖明 | 佐藤好春 | |
25 | 雪よりも冷たく | 藤森かづま | 櫛引康志 | 佐々木恵子 | |
26 | さようならトーマス家 | 三原武憲 | 清水昌之 | ||
27 | あの丘の向こうに | 西田健一 | 加藤恵子 | ||
28 | ひとりきりの授業 | 中村誠 島田満 |
高橋順 | 大橋学 西村貴世 | |
29 | ハガティさんの秘密 | 中弘子 | 城所聖明 | 佐藤好春 | |
30 | そよ風荘の思い出 | 島田満 | 藤森かづま | 櫛引康志 | 佐々木恵子 |
31 | ただひとつの希望 | 中弘子 | 三原武憲 | 麦野アイス | 清水昌之 |
32 | 最悪の始まり | 島田満 | 西田健一 | 加藤恵子 | |
33 | 恐ろしい一夜 | 高橋順 | 佐久間康子 | ||
34 | 遠い町へ | 城所聖明 | 佐藤好春 大橋学 | ||
35 | テッサの涙 | 寺東克己 | 櫛引康志 | 佐々木恵子 | |
36 | 希望の手紙 | 藤森かづま | 城所聖明 | 清水昌之 | |
37 | ひだまりに抱かれて | 西田健一 | 加藤恵子 | ||
38 | 花咲ける朝に | 高橋順 | 佐久間康子 | ||
39 | プリンス・エドワード島へ | 谷田部勝義 | 城所聖明 | 西村貴世 |
放送局
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 放送区分 |
---|---|---|---|---|
日本全域 | BSフジ | 2009年4月5日 - 12月27日 | 日曜 19時30分 - 20時00分 【再放送】土曜 10時00分 - 10時30分 |
BSデジタル放送 |
アニマックス | 2009年5月20日 - 2010年2月17日 | 水曜 18時30分 - 19時00分 【再放送】水曜 22時30分 - 23時00分 【再放送】木曜 7時30分 - 8時30分 |
CS放送 | |
千葉県 | チバテレ | 2009年11月13日 - 2010年8月27日 | 金曜 17時30分 - 18時00分 | 独立UHF局 |
兵庫県 | サンテレビ | 2010年1月7日 - 3月16日 | 月曜 - 木曜 7時00分 - 7時30分 |
脚注
- ^ 第13話から第25話までのH.I.SはED後に「美しき赤毛のアンの故郷を訪ねる6日間」と題し、アンの故郷・プリンスエドワード島のツアーがCMとして流れていた。
- ^ 再放送時はハウス食品のみ、その他はスポットCM(本アニメのDVDCMなど)と自社の番宣が流れる。
- ^ 次回予告前にプレゼントのお知らせがあり、第20話~第22話(8月16日~8月30日)までの期間は予告は5秒バージョンだった(プレゼントは9月30日締切)
外部リンク
- こんにちは アン ~Before Green Gables - 日本アニメーション
- 世界名作劇場第26作「こんにちは アン」 2009年4月5日から放送開始です! - 日本アニメーション
- 赤毛のアン:続編アニメ「こんにちは アン」がカナダ大使館で試写 毎日jp
- 世界名作劇場 こんにちは アン ~Before Green Gables - ANIMAX
BSフジ 日曜19:30枠 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
こんにちは アン 〜Before Green Gables
※事実上、ここまで世界名作劇場枠 |