黒の過程

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黒の過程』(くろのかてい、L'Œuvre au noir)は、1968年に発表されたマルグリット・ユルスナールによる小説。錬金術師ゼノンの生涯を描く。ブリュージュの商家に庶子として生まれたゼノンは、医師、技師、錬金術師、占星術師として世界各地を放浪する。やがて正体を隠したまま故郷ブリュージュに戻り僧院で職を得るが、ここで身の危険を感じながらも錬金術師としての活動を開始する。

表題の「黒の過程」は、錬金術において物質が分離し融解する段階であり、化金石を実現するのにもっとも困難な段階を指す(作者覚え書き)。

ユルスナールはこの作品によってフェミナ賞を受賞している。

参考文献[編集]

  • マルグリット・ユルスナール 『黒の過程』 岩崎力訳、白水社、2008年