黄金律

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

黄金律(おうごんりつ、: Golden Rule)は、多くの宗教道徳哲学で見出される「他人から自分にしてもらいたいと思うような行為を人に対してせよ」という内容の倫理学的言明である。現代の欧米において「黄金律」と呼ばれるものは、イエス・キリストの「為せ」という言葉を引用していることが多い。

また、黄金律の派生として、白銀律(「自分がされたくないことを人にしてはいけない」)や白金律(「人があなたからしてもらいたいと思っていることを人にしなさい」)といったものがある[1]。黄金律以外の派生系の方は、マゾヒスト自爆犯、人による感覚の違いなどを想定して、黄金律が行き詰まる場合の先手を打って考えられたものである[1]

[編集]

イエス・キリスト
人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい(『マタイによる福音書』7章12節,『ルカによる福音書』6章31節)
孔子
己の欲せざるところ、他に施すことなかれ(『論語』巻第八衛霊公第十五 二十四)
ユダヤ教
あなたにとって好ましくないことをあなたの隣人に対してするな。ダビデの末裔を称したファリサイ派ラビヒルレルの言葉)、自分が嫌なことは、ほかのだれにもしてはならない(『トビト記』4章15節)
ヒンドゥー教
人が他人からしてもらいたくないと思ういかなることも他人にしてはいけない(『マハーバーラタ』5:15:17)
イスラム教
自分が人から危害を受けたくなければ、誰にも危害を加えないことである。(ムハンマドの遺言)
文学者
戯曲家のジョージ・バーナード・ショー黄金律というのはないというのが黄金律だ"the golden rule is that there are no golden rules".といい、別の人にしてもらいたいと思うことは人にしてはならない。人の好みというのは同じではないからである "Do not do unto others as you would that they should do unto you. Their tastes may not be the same" (Maxims for Revolutionists; 1903). という言葉を残している。

科学における黄金律[編集]

公平感と黄金律が神経的基盤を持つことを示唆する研究がある。また互恵的利他主義ゲーム理論は黄金律がどのようにして進化しうるかを説明する。

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b スティーブン・ピンカー『21世紀の啓蒙 下:理性、科学、ヒューマニズム、進歩』橘明美,坂田雪子訳、草思社、2019年、341-342頁。ISBN 978-4794224224

関連項目[編集]

外部リンク[編集]