鶴仙渓

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鶴仙渓(かくせんけい)は、石川県加賀市山中温泉にある渓谷。大聖寺川の中流にあり、後述する「こおろぎ橋」から「黒谷橋」に至るまでの、約1kmの区間を指す。砂岩の浸食によって数多くの奇岩が見られる景勝地であり、南北に長い山中温泉街の側を並行し、温泉客の散策地としても人気が高い。 鶴仙渓は明治時代の書家日下部鳴鶴が好んだ渓谷に由来している。

奇岩としては烏帽子岩、蛙岩、弁慶岩などがあるが、後述する3つのが有名である。

鶴仙渓の橋[編集]

鶴仙渓は、3つの個性的な橋がよく知られる。

こおろぎ橋
鶴仙渓の一番上流に架かる総檜造りの橋で、全長は21m。鶴仙渓、または山中温泉のシンボルとしてよく登場する。名前の由来は昆虫のコオロギであるとも、行路が険しいことから「行路危」であるとも言われるが、詳しいことは不明である。
こおろぎ橋より更に800m下流に架かる橋。橋名はあやとりと平仮名表記。デザインを施したのは、華道草月流家元の勅使河原宏で、がうねりを見せるような独特の形に、鮮やかな赤紫が目を引き、強烈なインパクトを与える。ただし、あまりの奇抜な意匠ゆえに、温泉情緒にそぐわない、風景に一致していないなどという批判意見も強い。
  • 黒谷橋
あやとり橋から更に500m下流に架かる橋。コンクリートアーチ橋1935年昭和10年)8月竣工、全長36m。白を基調とし、大正時代を思わせるようなレトロ調の意匠が特徴で、欄干と親柱は御影石を使用、床板は小石を洗い出ししているなど、工夫が凝らされている。古くは山中温泉を訪れた奥の細道松尾芭蕉も渡った橋でを祀るお堂、芭蕉堂は近くにある。

関連項目[編集]